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社会人が大学院に通うメリットや意義とデメリット

記事作成日:2017年11月30日

社会人が国内の大学院に通うことのメリットや意義とデメリットについてです。主に社会人が働きながら大学院に通学することを想定しています。社会人が大学院に通うことで、学位や専門的な知識が得られる、会社以外の人間関係ができるなどのメリット・意義があります。一方で、多額の学費が必要になる、仕事と学業の両立で忙しい、大学院修了は仕事であまり評価されないなどのデメリットがあります。

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社会人が大学院に通うメリットや意義

社会人が大学院に通うメリットや意義についてです。

修士号や博士号(学歴・学位)が得られる

社会人が大学院を修了することで、修士課程(修士課程前期)であれば修士号、博士課程(博士課程後期)であれば博士号の学位を取得することができます。履歴書の最終学歴が変わることになります。

専門的な人材であるとみなされることによって職場での評価が高まったり、給料が上がったり、関係する仕事を任されやすくなったり、出世しやすくなることがあります。

また、転職する場合には、転職活動で高い学歴が専門性の証明になり、評価されて転職活動が有利になる場合があります。ただし、仕事や転職で学位があまり評価されないこともあります。

専門的な知識が得られる

社会人が大学院に通うことで、講義や研究活動を通じて専門的な知識を得ることができます。もちろん文献を読むことによって独学でも専門的な知識は得られるのですが、その分野の専門家との議論や研究活動を通じて学べることもあります。

専門的な知識は、ビジネスに直接的に関係する場合もあれば、間接的に関係する場合もあります。仕事にも何かの形で役立つことがあります。

研究活動を通じて能力が高まる

研究活動では文献を調べたり、調査を行ったり、(理系の場合)実験を行ったりします。また、調べた内容を論理的に整理して結論を導き出していくことが必要になります。研究の成果は発表資料や論文として世に発表していくことになります。学会などではプレゼンテーションを行うことがあります。

研究活動を通じて、調べる能力、考える能力、文章や資料を作成する能力、発表する能力が養われます。英語の文献に触れることもあり、語学力の向上が期待できる場合もあります。

職場以外の人脈ができる

社会人になると職場以外の人間関係がなかなかできなくなってしまいます。しかし、大学院に通えば職場以外に人脈、人間関係ができます。大学院では同じ専門分野を学び、修了という同じ目標に向けて努力するため、人間関係を形成しやすいと言えます。

また、多様な背景を持った人、異なった年齢層の人が集まることになり、会社では出会えないような人に出会える場合があります。会社とは異なる人間関係ができることで、会社では得られないような刺激を受けることができます。

仕事と並行して通えるため仕事を辞めなくてもいい

社会人向けの大学院では社会人に配慮して平日の夜間や土曜日・日曜日だけで修了できるようにカリキュラムが組まれています。仕事と学業の両立は大変ですが、仕事をしながら、働きながら、大学院修了を目指すことができます。

大学を卒業して修士課程(博士課程前期)や博士課程(博士課程後期)に進学する場合は、修士の場合は2年間、博士の場合は5年間働かないで学業に専念することになります。

しかし、社会人になってから大学院に通えば、仕事と学業の両立は大変ですが、仕事を辞めずに仕事と大学院を同時並行で進めることができるため、時間を効率的に使うことができます。社会人としてのキャリアを継続させながら、大学院を修了し修士号や博士号を取得できるのです。

社会人が大学院に通うデメリット

社会人が大学院に通うデメリットについてです。

大学院に通うためには学費がかかる

大学院に通うためには入学金や授業料、教材の費用など学費がかかります。働きながら通う場合には収入源が確保されているため、生活に困るということはないかもしれませんが、それでも大学院に通うための学費は高額であるため、金銭面で負担になります。

1年間で数十万円から百数十万円の負担が発生するため、計画的に学費を用意しておく必要があります。なお、大学院に通う場合、雇用保険の教育訓練給付金を受けることができる場合があり、教育訓練給付金を受ければ金銭面での負担は少し軽減されます。

時間をかけなければならず家族との時間や自分の時間が減る

仕事を辞めないで大学院に通う場合には、平日の夜間や土日を利用して通学することになるため、家族と過ごす時間や自分の時間が減ってしまいます。休息の時間が足りなくなれば、仕事での生産性が落ちてしまったり、学業に身が入らなくなったりする可能性があります。

働きながら大学院に通うのは大変ですし、自宅でも学業に充てる時間が増えることになるため、家族がいる場合には家族の理解を得ておくことが重要になります。

職場の理解が得られないことがある

業務時間外、夜間や土日に大学院に通う場合でも職場の理解が得られないことがあります。大学院に通うような余裕があるならもっと仕事をしろ、そんなゆとりがあるなんてけしからん、というような考え方です。上司が大学院に通うのを妨害するために、業務を増やしたり、講義に出席する時間帯に業務の予定を無理矢理入れたりすることもあります。

職場によっては理解が得られることもありますが、業務に影響がないように通おうとしても、露骨に妨害をされてしまうことがあります。嫌な思いをして大学院に通わなければいけないことがあるのです。

大学院修了は日本ではそれほど評価されない

日本では大学や大学院で学ぶことがあまり重視されておらず、学業よりも職歴・業務経験を重視する傾向があります。そのため、大学院で学んで、修士号や博士号を取得してもあまり評価されないことがあります。

仕事に役に立つのは業務を通じて学んだことや経験だという考え方が根強く、大学や大学院での学問はビジネスに役に立たないと受け止められている部分があります。

研究者になるのでなければ仕事を辞めてまで行く意味がないことがある

海外の大学院に留学する、海外の企業で働くというような場合でなければ、敢えて仕事を辞めてまで大学院に通う意義は少ないと考えられます。仕事を辞めて日本の大学院に通い修士号や博士号を取得しても、文系の場合は企業では殆ど評価されません。大学院で学ぶよりも、会社で業務経験を積んだ方が評価されるからです。

そのため、敢えて会社を辞めてまで大学院に通っても得られるものが少ないため、意義が薄いと考えられます。もちろん、大学などで研究者になる場合は、会社を辞めて大学院に通うのは意味があります。

まとめ

  • 社会人が国内の大学院に通うことで、修士号や博士号の学位が得られる、専門的な知識が得られる、会社以外の人間関係ができるなどのメリット・意義があります。
  • 一方で、社会人が大学院に通うためには多額の学費が必要になる、仕事を辞めない場合は仕事と学業の両立で忙しくなる、大学院を修了しても仕事ではそれほど評価されないなどのデメリットがあります。

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【社会人が大学院に通うメリットや意義とデメリットの記事は終わりです】

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