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老後の年金生活での家計の特徴

記事作成日:2016年6月28日

定年などで退職して現役を退き年金生活に入ると家計の面でも大きな変化があります。特に大きな変化は給与収入から年金収入に代わることですが、年金収入は現役時代の給与収入から大きく減少することが多いため、生活費が賄いきれず、貯金を取り崩す生活にならざるを得ない場合が多いです。貯金がだんだん減っていくのを目の当たりにすると、生活への不安が募り、年金生活が辛くなってしまうことがあります。

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大きな収入がなくなる

会社員などで働いている場合は、賞与(ボーナス)や退職金など一度にまとまったお金が手に入ることがありますが、年金生活に入ると2か月に1回年金がもらえるだけになり、相続や自宅の売却など特殊な状況でなければまとまったお金が手に入ることが無くなります。

年金の範囲内で足りなかったお金はボーナスで補うといったようなことができなくなるため、貯金の取り崩しに直結してしまいます。年金生活では家計のやりくりにより一層注意しなければいけなくなります。

働くことが徐々に難しくなる

定年退職をした後も再就職することは不可能ではありませんが、働ける時間や仕事内容に制限が出てくるため、仕事を探すこと自体が難しくなります。また、高給の仕事を見つけることも困難になり、現役自体よりも低い給料で働かざるを得なくなる場合がほとんどです。

また、体調を崩してしまえば働くことができなくなります。年金生活に入ってからは収入面から家計の改善をするのが困難になり、支出面で生活費を切り詰めることが中心になります。

貯金が減っていく

日本では年金だけでは生活費を賄いきれないことが多いため、年金生活に入るとひたすら貯金を取り崩す生活になっていくことがあります。貯金を取り崩すことが続いてしまうと、貯金が減っていくことに恐怖を感じて、焦りを感じてしまう場合があります。

貯金は、老後の生活の生命線ともいえるもので、徐々に無くなっていくと、先行きへの不安が募ってしまいます。貯金が減っていき、生活への不安でおびえる老後の生活は大変つらいものです。

寿命が分からず先が見えない

お金をやりくりする場合でもやりくりする期間が分かっていればやりくりもしやすくなりますが、寿命が分からないため、何年分の生活費を確保すれば良いのか、先が見えないことも年金生活の特徴です。

年金では生活費が足りない場合、貯金を取り崩して暮らしていくことになりますが、あと何年貯金が持つのだろうか、という不安を抱えて生活をしていかなければいかなくなることがあります。

頼れる人を作りづらい

会社など社会との接点がある場合には人脈を作っていくことができますが、定年退職をすると地域などの活動で社会の接点を持たない限り、人脈を新たに作ることが難しくなり、引きこもりがちになってしまいます。

特に都市部で、配偶者などの家族がいない場合、孤独な状況に追い詰められてしまい、困ったことを相談できる人、いざという時に頼りに出来る人がいないという状況に陥りがちです。

関係が良好な親族が多い、友人が多い、地域社会とのつながりがあるという方が、老後を豊かに過ごすことができる可能性が高まります。

医療や介護の支出が増加する

高齢になるとさすがに体力や健康の面から問題が出てきます。高齢になると、医療費の自己負担の割合が低下するなど負担が軽減しますが、病院などに通う機会が増えるため医療や介護の支出が増加してしまいます。

貯蓄がほとんどない、年金が少ないといった場合には、お医者さんに通うことや介護サービスを受けること自体を躊躇ってしまい、より健康状態が悪化するということがあります。

判断力が低下する

どうしても高齢になると判断力が低下していまします。高齢者を狙った悪徳商法や詐欺などもあり、財産を奪われるリスクが増大します。1人暮らしなどで身近に相談できる人がいない、止められる人がいないといったような場合は、判断力が低下することで財産を失う可能性が高まります。

重要な判断は家族や公的機関に相談するようにする、後見人制度を利用するなど、判断能力の低下を補ってくれるような対策をとることが大切です。

行動力が低下する

高齢になると体の自由が低下してしまい、活動範囲・行動範囲が狭まってしまいまいます。自動車の運転が難しくなったり、歩いていける距離が短くなったり、行動に時間がかかってしまったりします。自分1人では難しいことも出てきてしまうため、誰かにお願いしないとできないことも増えてしまいます。

買い物や医療・介護、行政の手続きなど日常の生活は、自宅から近い範囲で完結するようになっていないと日常生活に苦労してしまう可能性があります。

住居探しが難しくなる

高齢者になり身寄りがないといったような場合には、住居の賃貸契約が困難になる場合があります。契約中の死亡や家賃の延滞を懸念するため大家が敬遠する場合があるのです。

今後高齢者が増えていけば、社会自体が高齢者の賃貸契約に寛容になることが想定されますが、高齢者になると自由に引っ越しができない場合があるので注意が必要です。

まとめ

  • 定年などで退職して現役を退き年金生活に入ると家計の面でも大きな変化があります。収入が年金になるため、まとまったお金がはいることがほぼなくなります。年金の範囲内で生活できなければ貯金を取り崩すことになります。先が見えない不安に囚われると、大変つらい年金生活になってしまう可能性があります。
  • 年金生活では様々な制約も出てきます。判断力や行動力が低下し、新たな人間関係を築くことも難しくなります。健康が損なわれれば、医療や介護の支出も増加します。

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【老後の年金生活での家計の特徴の記事は終わりです】

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