家庭学習の大切さ
記事作成日:2016年10月30日
小学校から中学校、高等学校での学習では学校の授業での学習だけではなく、家庭学習が大切になります。そして、家庭学習は小学校の早い時期から行うことが重要です。家庭学習を行うことで、学習時間を確保できるだけでなく、学校の授業に遅れないでついていくことができます。また、家庭学習では自分に必要な勉強を必要なだけ行うことができます。
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授業の内容を復習することで定着させることができる
家庭学習で学校の授業内容を復習することで、学習したことを定着させることができます。一度聞いただけでは分かったつもりでもすぐに忘れてしまったり、理解できていなかったりすることがあるので、内容を復習して問題演習などを行うことで、理解・記憶を確実なものにすることができます。もし、理解できていなければ、授業内容に遅れることなくすぐに補うことができます。
授業の予習を行うことで授業内容を理解しやすくなる
家庭学習で学校の授業内容を予習しておくことで、学校の授業の内容を理解しやすくなります。自分で予習してみて分からない部分があれば、学校の授業で分からない疑問の部分を注意して聞いたり、質問したりすることで、疑問を解消することができます。
また、授業の内容をあらかじめある程度理解しておけば、授業に遅れる可能性も少なくなりますし、授業で問題の練習をする場合も学習効果が高まります。授業であてられても焦らずに答えることができます。
理解状況に合わせた学習ができる
家庭学習では学校の集団指導と違って、理解できないところを重点的に勉強する、分からないところをできるようになるまで特訓するなど、授業で足りないこと、授業で補えなかったことを学習することができます。
理解状況に応じて学習内容を自由に調整することができても、難しいところや分からないところに時間をかけて、学校の授業に遅れないように足りない部分を補うことができるようになります。
学校の授業では集団での学習になるため、全員が分かるようになるまで時間をかけることができない場合がありますし、分からない子に合わせた授業をすることができない場合もあります。しかし、家庭学習なら状況に合わせて学習内容を調整することができるのです。
学校の授業を活かすことができる
学校の授業内容が一度分からなくなってしまうと、分からなくなったことを応用・発展させた項目や関係する項目も分からなくなってしまいます。しかし、分からないところが出ても家庭学習ですぐに理解するようにしていけば、学校の授業に遅れてしまい、理解できなくなってしまうのを防ぐことができます。
学校の授業が一度分からなくなってしまうと、つまづいてしまった教科はその後ずっと分からなくなってしまうので、授業を聞いても退屈・苦痛なものになってしまいます。しかし、授業に置いて行かれないようにしていけば、学校の授業を活かすことができるようになります。また家庭学習で予習をすれば、学校の授業の中身が理解しやすくなります。
学習の習慣を身につけると学習時間を確保できる
家庭で学習の習慣を身につけることができると、たくさんの学習時間を確保することができます。1日30分でも365日続けると182.5時間になります。6年間続けると1,095時間となります(閏年で1日増えるのは無視しています)。
学校教育法施行規則では小学校の標準的な総授業時数は、1年生が850、2年生が910、3年生が945、4年生・5年生・6年生が980とされています。授業時数の1単位時間は45分とされているので、1年生は637.5時間、2年生は682.5時間、3年生は708.75時間、4年生・5年生・6年生は735時間が標準的な総授業時間になります。
もし、1日30分の学習習慣を6年間毎日続けると、小学校の1学年の標準的な授業時間を超える学習時間を家庭学習で確保できる計算になります。たくさんの学習時間を確保できれば、学力向上しやすいと考えられます。家庭学習は早いうちから行い、習慣を身につけるようにすることが大切なのです。
親子のコミュニケーションの機会になる
家庭学習の場は、上手に活用することで親子のコミュニケーションの機会になります。確かに家庭学習で親が教えることで親子関係が悪化してしまうような場合もありますが、親が子どもの心情に配慮し、子どもの気持ちを尊重して適切な指導を行えば、親子関係を壊すことなく、家庭学習を行うことができる場合がほとんどです。
過度に干渉しすぎたり、放置しすぎたりするのではなく、適度な距離感を保つことで良好な親子関係を維持しながら、親が家庭学習に関わることができます。
家庭学習を続けると自信につながる
家庭学習を継続することができれば、自分はこれだけ勉強してきたという自信を持つことができるようになります。毎日一定の時間学習を続けることができれば、自分自身でも頑張ってきたということが体感できますし、続けてきた努力を途切れさせたくないという気持ちが生まれ更なる学習につながっていきます。
学校が嫌になる可能性を減らせる
学校が嫌になってしまう理由の1つとして授業の内容が分からないからつまらないということが挙げられます。学校が嫌になってしまう理由は勉強だけではありませんが、家庭学習を続けることで学校の授業の内容を理解できるようになれば、少なくとも勉強が嫌だから学校に行きたくないということを防ぐことができるようになります。
家庭学習を続けることで学校が嫌になってしまう理由の1つの可能性を下げることができるのです。
家庭学習はお金がそれほどかからない
家庭学習はお金を節約できるという点にも大きな意義があります。学校の授業が分からなくなっても、しばらく放置しておいて、どうにもならなくなってから、個別指導の塾や家庭教師を利用しようとすると、学校の授業に追いつくまでに相当な時間とお金が必要になってしまいます。
しかし、家庭でしっかりと学習ができていれば、補習のために塾や家庭教師をする必要が無くなるためお金を節約することができます。ただし、親が子どもに時間をかける必要があります。
まとめ
- 家庭学習を行うことで、学習時間を確保でき、学校の授業についていけなくなることを防ぐことができます。
- 家庭学習は、理解度に応じて学習内容を変えられる、親子のコミュニケーションの機会になる、塾や家庭教師よりはお金がかからないといった特徴があります。