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短大に通う理由・意義や短大の特徴やメリットとデメリット

記事作成日:2018年1月6日

短期大学(短大)に通う理由や意義、短大の特徴やメリットとデメリットについてです。短大は仕事(職業)との関係が深い学問を学ぶ高等教育機関で、大学の4年(一部6年)よりも短い2年あるいは3年の期間で卒業することができることが特徴・メリットです。一方で、短期大学卒業は就職の際に大学卒業と比較すると不利になる場合があること、短期大学の学生数が減少していることがデメリット・注意点です。

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短期大学(短大)の特徴

短期大学の特徴についてです。短期大学では、職業(仕事)に関することを2年あるいは3年の短期間で学ぶことが特徴です。

短大では職業や生活に関することを学ぶ

学校教育法によると、大学は広い知識を得て、知的・道徳的・応用的能力を展開することが目的とされています。一方で、短期大学は、職業や実際の生活に必要な能力を得ることが目的とされます。短期大学は大学とは異なり、職業や生活に関連が深い実践的な学問の領域を学ぶことになります。

短期大学には、大学で設置される工学部や法学部といったような学部は置かれず、学科が設置されます。

  • 学校教育法第83条第1項 大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
  • 学校教育法第108条第1項 大学は、第83条第1項に規定する目的に代えて、深く専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を育成することを主な目的とすることができる。
  • 学校教育法第108条第2項 前項に規定する目的をその目的とする大学は、第八十七条第一項の規定にかかわらず、その修業年限を二年又は三年とする。
  • 学校教育法第108条第3項 前項の大学は、短期大学と称する。

(出典)学校教育法より引用

短大の修業年限は2年か3年

短期大学は、大学よりも短い年限で卒業することになります。短期大学の修業年限は大学の4年(一部は6年)よりも短い2年か3年とされています。多くの場合は2年制となっています。

学校基本調査(平成29年度調査)によると、短期大学における2017年度の3年次の学生数は4,969人となっています。2年次は57,890人、1年次は56,869人となっていて、3年制の学科に在籍している学生数は(1年次や2年次の)同年代では1割弱ということになります。

3年制の学科には、看護、歯科衛生、幼児教育、保育などに関する学科があります。

短期大学の学年別学生数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

高等学校等の卒業後の進路としての短大

文部科学省学校基本調査(平成29年度調査)によると、2016年度の高等学校等(高等学校(通信制含む)、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部)卒業生の卒業後の進路で、短期大学(本科)に進学するの割合は4.8%となっています。大学に進学する人、専門学校(専修学校専門課程)に進学する人と比較すると数は少なくなっています。

高等学校等卒業者の進路(2017年3月・2016年度間卒業)
進路人数割合
大学学部532,78446.9%
短期大学本科54,5404.8%
大学・短期大学(通信制)6870.1%
大学・短期大学別科1310.0%
高等学校専攻科4,7060.4%
特別支援学校高等部専攻科2710.0%
専修学校専門課程(専門学校)184,35716.2%
専修学校一般課程・高等課程30,0542.6%
各種学校28,0172.5%
公共職業能力開発施設等6,9080.6%
就職者213,46618.8%
上記以外80,1737.1%
不詳・死亡5690.1%
合計1,136,663100.0%

(注)高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部の卒業者の合計値です。

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

短大を卒業すると短期大学士の学位が得られる

短期大学を卒業すると、短期大学士の学位を得ることができます。学位とは一定の教育を受け、知識・能力があることを示すもので、国際的にも通用するものなので、留学をする場合に短期の高等教育機関を卒業したことが評価されやすくなるメリットがあるとされています。

短大の学生の分野別在籍状況

学校基本調査(平成29年度調査)から短期大学の分野別学生数(2017年度)をみると、人文(文学など)、保健(看護、歯科衛生など)、家政(家政学など)、教育(幼稚園教育、保育など)が多くなっています。

短期大学の学科の分野別学生数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

短大の男女別学生数

学校基本調査(平成29年度調査)から短期大学の男女別学生数(2017年度)をみると、女性の学生が多いことが確認でき、短期大学の学生の男女比率をみると、約9割が女性で約1割が男性となっています。短期大学の学生は女性が多いという特徴があります。

短期大学の男女別学生数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

短大卒業後の進路

学校基本調査(平成29年度調査)によると短期大学を卒業した人の進路(2017年3月卒業)は、就職が多くなっていて、正規職員への就職が7割を超えています。一方で、大学学部に編入学する人、短期大学の専攻科に進学する人も一定数いるとみられます。

短期大学の卒業後の進路の例

(出典)fromportal.comの担当者が作成

短期大学卒業者の進路(2017年3月卒業)
進路人数割合
正規職員に就職42,00374.1%
非正規職員に就職3,8086.7%
一時的な仕事に就職1,1732.1%
大学院60.0%
大学学部・短大本科3,7296.6%
大学・短大の専攻科・別科1,3452.4%
専修学校・外国学校等8451.5%
進学準備2220.4%
就職準備1,1041.9%
その他2,3604.2%
死亡・不詳1270.2%
合計56,722100.0%

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

短期大学(短大)のメリット

短期大学は職業(仕事)に関連が深い学問を短期間で学ぶ高等教育機関です。大学は4年制(一部の学部は6年制)ですが、短期大学は2年あるいは3年で卒業できること、大学への編入学によって進路変更がしやすいことなどがメリットです。

短大は2年(一部は3年)の短期間で卒業できる

短期大学は名前の通り短期間で卒業できることがメリットの1つです。通常の短期大学は2年で卒業できるため、大学の4年よりは早く社会に出来ることができます。一部の短期大学は3年になりますが、大学より1年短くなっています。早く働いて経済的に自立したい、早く社会に出たいという場合にはメリットとなる場合があります。

短大は年数が短い分だけ学費負担が少ない

短期大学は卒業までの年数が短いため、その分だけ学費の負担が軽くなります。大学だと4年分の学費が必要になりますが、短期大学であれば2年あるいは3年の学費で済むため、1年~2年分だけ学費の負担が軽くなります。

短大は高卒よりは学歴が高いため就職先の選択肢が増える

短期大学卒業(短大卒)は高等学校卒業(高卒)よりは学歴が高くなるため、高卒よりも就職先の選択肢が増える傾向があります。ただし、業種・地域・規模などによって状況が異なります

短大は女性が学びやすい環境になっている傾向がある

短期大学では女性の学生が多いことを踏まえて、女性により配慮された学習環境が用意されている場合があります。。学校基本調査(平成29年度調査)によると短期大学では教員も女性の比率が大学の場合よりも高くなっており(2017年度)、女性が学びやすい、学生生活を送りやすい場合があります。

短期大学の男女別別教員数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

短大を卒業すると職業に関する資格が得られる場合がある

短期大学は一定の学部・学科の場合で条件を満たした場合には、卒業と同時に資格が得られる場合があります。例えば、介護福祉士、栄養士、調理師、保育士、幼稚園教諭(二種免許)、小学校教諭(二種免許)、中学校教諭(二種免許)、養護教諭(二種免許)などです。

また、卒業後に受験資格が得られる場合があります。例えば、社会福祉士、管理栄養士、看護師、歯科衛生士、二級建築士、自動車整備士(二級)、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがあります。ただし、卒業後に実務経験など一定の条件が必要となる場合があります。

短大卒業後に専攻科への進学が可能で学士が得られる場合がある

短期大学の通常の課程である本科を卒業後に短期大学の専攻科に進学することが可能です。専攻科とは、短期大学の本科で学んだことを更に深く学ぶために設置され、修業年限は1年以上とされています。

認定を受けた専攻科を修了し、本科と専攻科を合わせて大学と同様に4年以上の学業を修め、4年制大学に相当する内容を学んだと認められれば、大学に編入することなく学士の学位を得ることができます。

また、幼稚園教諭などは短期大学を卒業した場合、通常は二種免許となりますが、専攻科で学ぶことによって一種免許が得られる場合があります。

結果的に大学と同じ期間(4年)の学業が必要になりますが、短期大学に進学した後で、更に学びたいと考えた場合や、大学卒業と同等の学歴が得たいと考えた場合などに、柔軟な対応がしやすいという面でメリットとなります。

短大卒業後に大学への編入学ができる

短期大学を卒業した後、大学に編入学をすることができます。編入学とは他の種類の学校に途中の年次から入学することを意味しますが、大学への編入学の場合は2年次編入、3年次編入、4年次編入があります。短期大学は通常2年なので4年制大学への編入学は3年次編入が一般的ですが、大学ごとによって定めがあるため、異なる場合があります。

短期大学で学んでいる間に、更に学びたい、大学卒業と同等の学歴を得たいと考えた場合でも、時間を無駄にすることなく大学卒業資格を目指すことができます。

短大は卒業後の就職率も悪くない

2016年度に大学等(大学、短期大学、高等専門学校、専門学校(専修学校専門課程))を卒業した人について、2017年4月1日時点での就職率(就職を希望する人に対する就職した人の割合)を文部科学省・厚生労働省がサンプル調査した結果は次の通りとなっています。

なお、就職率は就職希望者数が母数となりますが、就職希望者数の部分をある程度調整することが可能であるため、就職率についてはあくまで参考と考えておいた方が良いということに注意が必要です。

短期大学は、大学や専門学校などと同程度の就職率となっています。短期大学だから就職先が見つからないということはないと考えられます。

大学・短期大学・高等専門学校・専門学校の就職率(2016年度卒業者)
学校等就職率
大学97.6%
短期大学97.0%
高等専門学校100.0%
専門学校96.1%

(注)2016年度卒業者の2017年4月1日時点の数値。就職率は就職希望者に対する就職者の割合です。

(出典)文部科学省・厚生労働省の平成28年度大学等卒業者の就職状況調査大学等卒業者の就職状況調査(文部科学省発表分)大学等卒業者の就職状況調査(厚生労働省発表分))を基にfromportal.comの担当者が作成

短期大学(短大)のデメリット

短期大学のデメリットは大学と比べると学歴の面で不利であるということです。4年制大学への進学が一般的にある中で、敢えて短期大学を選ぶ意義は何かということを考える必要があります。

短大は大学よりは学歴の面で不利になる

短期大学卒業(短大卒)は大学卒業(大卒)と比較すると学歴面では不利になるため、就職の選択肢が狭まることがあるほか、修飾語の給与や出世などの待遇面で不利になってしまうことがあります。生涯賃金も大学卒業の場合よりも低くなってしまう場合があります。

短大卒業後就職する場合は就職活動までの期間が短い

短期大学は修業年限が2年あるいは3年で、2年が基本となります。そのため、卒業後に就職することを考えている場合には、1年在学中から就職活動を始めなければいけなくなり、慌ただしい学生生活となってしまいます。また、18歳から19歳の時期に将来の進路(就職先)を決めることになるため、社会に対する知識や判断力が十分でないまま、決断を迫られてしまう場合があります。

短大の制度自体の先行きが不透明

短期大学の学生数は年々減少傾向にあります。少子高齢化が進んでいること、4年制大学への進学が一般化したこと、専修学校専門課程(専門学校)が進学先として認知されるようになったことなどが背景にあると考えられます。学生数の減少が、短期大学の廃止に拍車をかける可能性もあります。

短期大学は、短期の高等教育を提供する教育機関としての意義がありますが、社会的な需要の変化から短期大学の制度自体の先行きが不透明であることには注意が必要です。

短期大学・大学の学生数の時系列推移

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

短大は修業年限が短いため講義等で忙しいことがある

短期大学の修業年限は2年か3年と大学と比べると短い一方で、短期ではあるものの高等教育が行われるため、多くの講義などが詰め込まれて忙しくなってしまう場合があります。

短期大学(短大)に通う理由・意義

大学に進学することが一般的になったこと、専門学校に進む人が多くなっていることを踏まえると、学生数の減少が示すように短期大学に通う理由・意義を見いだしづらくなっています。

一方で、2年あるいは3年の短期間高等教育を受けることができ、職業に役立つ資格(幼稚園教諭など)などが得られることから、将来就きたい職業がはっきりしている人にとっては、短期大学は入学する理由・意義があると言えます。

また、万が一短期大学に在学中に職業に対する意識が変化し異なった職業に就きたいと考えるようになった場合、別の分野について学びたいと考えるようになった場合、学士の学位が欲しいと考えるようになった場合などは、短期大学を卒業後に大学に編入学する、短期大学の認定専攻科に進学するなどによって、年数を無駄にすることなく、進路を変更することも可能です。

そのため、短期大学で学ぶ内容が就きたいとの職業と関係が深い場合は、短期大学に通う意味があります。ただし、その場合でも大学を卒業した場合と比べて給与などの待遇面で不利になる可能性があることに注意が必要です。

また、短期大学は女性の学生が多いため、女性が多い環境で学生生活を送りたいという考えがある場合には、通う意義がある場合があります。

ただし、いずれの場合でも、短期大学の在学者数が減少傾向にあることから、短期大学の制度が将来的に変化する可能性があることに十分な注意が必要です。

まとめ

  • 短期大学(短大)は仕事(職業)との関係が深い学問を学ぶ高等教育機関で、大学(4年・6年)より短い2年あるいは3年の期間で卒業することができます。
  • 短期大学は、大学より短い期間で卒業できるため時間や学費の面でメリットがある場合があります。短期大学を卒業することで得られる資格などがあります。しかし、短期大学卒業は就職の際に大学卒業と比較すると不利になる場合があること、短期大学の学生数が減少していて短期大学の制度について将来的に不透明さがあることに注意が必要です。

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【短大に通う理由・意義や短大の特徴やメリットとデメリットの記事は終わりです】

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