教育費が足りないと困ること
記事作成日:2016年3月14日
教育費は家計の中でも負担がかなり大きくなる支出の1つです。しかし教育費は子供の将来に関わる重要なお金です。教育費が足りなくなってしまうと様々な困った問題が発生します。希望する学校に進学できなかったり、学校生活の途中で転校などを迫られる場合もあります。教育費は計画的に準備しましょう。
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高等学校や大学に進学できない
高等学校は授業料の無償化によって十分なお金が無い場合でも通いやすくなっています。しかし、過程があまりに困窮していて働く必要があるような場合、高等学校の諸費が支払えないような場合には、高等学校への進学を断念してしまうような場合も考えられます。
しかし、もっと多いと考えられるのが経済的な理由によって大学への進学を断念することだと考えられます。大学に入学するための入学金や授業料はかなり高額になっていて、比較的低額な国立や公立でも初年度は100万円以上納入しなければならなくなっています。
教育費が十分に準備できていないと大学への進学を断念せざるを得なくなる場合があります。また、大学院に通いたいけれども断念するという場合もあります。
希望する学校や学部に進学できない
教育費が十分でない場合には、親あるいは子供が希望する学校や学部に進学させることができない場合があります。例えば、私立の小学校、中学校、高等学校、大学は公立の小学校、中学校、高等学校、大学と比べて授業料などの負担が高くなる傾向があります。そのため、教育費が足りなければ希望する学校を見送らざるを得ない場合があります。
また、医学部など授業料等が高額な学部への進学も難しくなる場合があります。大学では私立の医学部の授業料は高額になっていますが、学力面から国立や公立の医学部への入学が困難な場合、十分な資金があれば私立大学の医学部を選択肢に入れると医学部に入学できる場合もあるのですが、お金が無ければ国立や公立の医学部を検討せざるを得なくなります。
教育ローンや奨学金を借りなければいけなくなる
大学に進学するための教育費が準備できていないけれども、どうしても大学に進学するという場合には、親が教育ローンを借りるか、子供が奨学金を受けることになります。奨学金でも返済義務がない給付型であればよいのですが、返済義務がある貸与型の場合には大学を卒業後に借金を背負うことになります。
学校を中退(退学)しなければいけなくなる
小学校や中学校は義務教育で、教育費の負担がかなり抑えられているため問題になることは珍しいと考えられますが、高等学校や大学の場合には、教育費が足りない場合には在学中に退学しなければいけない状況に追い込まれることがあります。学費、授業料や教材費、生活費などが支払えないため、中退して働くことになる場合です。
学校を転校しなければいけなくなる
基本的には退学ということなのですが、私立小学校、私立中学校、私立高校などに通っている場合には授業料などの教育費の負担が重くなり、支払えなくなる場合があります。授業料などが支払えなくなると、私立小学校、私立中学校、私立高校などを退学することになるのですが、授業料等教育費の負担が軽い公立の小学校や中学校、高等学校に転校することはできます。
中退でそのままになるよりは公立でも卒業した方がいいという場合には、子供に転校を強いる結果になります。教育費の準備ができなかったばかりに、子供の友人関係などに影響を与えてしまうことになります。
塾に通わせられなくなり希望の進学が難しくなる
教育費が足りないと補習や受験などのために子供を塾に通わせてあげることができず、学力向上の機会を奪ってしまう可能性があります。塾に通えば必ず学力が向上するという訳ではないかもしれませんが、希望の大学などに進学するために塾に通うことは一般的なものになっています。
入学が難しいと言われている大学では、いかに親が子供に教育費をかけて塾に通わせたかが合否を左右してしまっているような場合もあるとみられ、塾に通わせる教育費の負担ができない場合には、希望通りの進学をすることを難しくしてしまうことがあります。
習い事をさせられず才能の開花を妨げてしまう
教育費が足りないと、運動・スポーツや音楽などの習い事をさせてあげられないことがあります。習い事にお金をかけられない場合には、子供の才能を開花させるチャンスを減らしてしまっている場合があります。
また、学校での部活やクラブ活動、サークル活動についても同様で、お金がかかる活動は難しいため、やりたいことができないということに陥る場合があります。
まとめ
- 教育費が足りなくなってしまうと、子供の進学に重大な影響を与えてしまいます。
- 教育費が準備できないけれども子供を大学に進学させる場合には、教育ローンや貸与型の奨学金などの借金を背負わなければならなくなります。