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高齢出産のデメリット・リスクとメリットの比較

記事作成日:2016年5月31日

高齢出産は母体と子供に健康リスクが高まる事が知られています。通常、高齢出産は35歳以上の出産とされていますが、特に35歳以上の初産を指す場合があります。出産を経験している経産婦の場合は母体のリスクが低下しますが、経産婦でも子供の健康リスクは初産婦の場合と変わらないものがありますので注意が必要です。高齢出産は健康面を中心にデメリット・リスクが大きいため、可能性であれば高齢での出産を避け、なるべく若い時点で出産することで健康リスクを低くすることができます。しかし、状況次第では高齢での出産をする場合もあります。ここでは高齢出産のメリットとデメリットやリスクについて説明しています。

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高齢出産のリスク・デメリット

一般に高齢出産は母体と子供の両方に健康リスクが高まることが知られています。医療技術の進展などによって昔と比べると高齢出産を取り巻く環境は大幅に改善し安全に出産できるようになっていると考えられますが、高齢出産を回避できる状況にあるのであれば、可能な限り高齢出産を避け若い時点で産んだ方が健康リスクを減らすことができます。高齢出産をする場合には、健康リスクが高いことを理解し、より一層健康管理に気を配るようにしましょう。

妊娠しづらくなる

一般的に20代は妊娠しやすく、30代から40代にかけては年齢を重ねることに妊娠する確率が低下することが知られています。若い時の方が妊娠しやすいため、高齢で出産をしようとすると思い通りの時期に妊娠・出産をすることができない可能性が高まります。妊娠しづらくなるので、焦りや不安が高まりやすくなりますし、不妊治療を行うケースが増えやすいと考えられます。不妊治療にはお金がかかるため、家計の負担にもなります。

流産の確率が上がる

高齢出産は流産の確率も高くなるということが知られています。若くても若くなくても、流産する可能性はあるのですが、流産は大変心が痛むものです。一般的に高齢になるほど流産の確率が上昇することも高齢出産のリスク、デメリットであるといえます。

子供の先天性異常の可能性が高まる

高齢出産ではダウン症など先天性の異常の可能性が高まることが知られています。最近では出生前の検査も普及していますが、我が子に異常があるのではないかと悩むことが増えたり、実際に異常がある可能性があるため産む産まないで悩む可能性があり、心理的な負担となるリスクがあります。

母体の健康リスクも高まる

妊娠・出産は産まれてくる子供だけでなく、親にとっても命がけの出来事です。高齢の出産では産まれてくる子供だけでなく、母体の健康リスクも高まります。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)など母体が健康を損なうリスクは高齢になるほど高まると考えられます。また、高齢で初の出産になると難産になりやすい、高齢での出産は産後の回復が遅くなる可能性がある、などのリスクもあります。

若い時より体力面で不安が残る

30代から40代へと年齢を重ねていくとどうしても体力面に不安が出てきます。授乳や夜泣きなどで睡眠が不規則になったり、子供を抱えたり、育児はとても体力を使いますから、親が元気な方がいいのですが、高齢出産になると親の体力も若い頃のピークを過ぎていることが多いです。

親の支援を受けづらくなる

子育てでは親の両親、子供から見た場合の祖父母の支援は大変ありがたいものです。子供が1人の場合は問題になりづらいですが、子供が2人、3人となった場合や共働きの場合などは、子育てで祖父母の手を借りた方がいい場合があります。しかし、高齢出産の場合には両親、子供から見た祖父母はもっと高齢になっているはずであり、場合によっては育児と介護の両方を行わなければいけないような状況に陥る可能性さえあります。

働き盛りの時期に仕事ができない

日本では育児休暇が取りづらく退職に追い込まれてしまう、待機児童の問題からなかなか子供を預ける先が見つからないなど育児を取り巻く環境はまだまだ厳しく、妊娠・出産を経ても出産前と変わらない待遇で働ける場合ばかりではありません。30代は会社でも仕事を覚えてある程度仕事を任される年代ですが、仕事を重視する人にとっては働き盛りの時期に仕事の一線から離れなければいけない場合があります。

子供が独立してから定年までが短い

子供が経済的に独立してからは子供にかける生活費や教育費がかからなくなるため、一般的に貯金がしやすい時期といえます。高齢で出産した場合、子供が経済的に独立してから定年退職までの期間が短くなり、油断していると貯金があまり貯まらないまま老後を迎えるという結果になってしまう可能性があります。

高齢出産のメリット・特徴

高齢出産はデメリットやリスクが大きいため、基本的には避けられるなら避けた方が良いと考えられます。しかし、状況によっては高齢出産をする場合もあります。高齢出産のメリットは、家計に比較的ゆとりがある場合が多くなる、親が精神・情緒面で安定するなどが挙げられます。

家計にゆとりがあり貯金も多い

日本では20代から30代や40代にかけては基本的に年齢を重ねるほど年収が増え、貯金も増えていく傾向があります。高齢出産の場合には、家計にゆとりがある場合が多くなり、貯金も若い時よりは増えている場合が多いはずです。そのため、女性が妊娠や出産で仕事を退職したり、一時的に休職したりした場合でも男性側に十分な収入があり、家計面では困らない場合が増えます。

親が精神面で安定する

30代や40代になると社会での経験も増え、精神面・情緒面でもより安定感が出てきます。そのため、育児も若い時よりは心のゆとりをもって臨むことができるようになります。育児には辛いことも多いため、若いと衝動的になったり、感情的になったりして、なかなか乗り越えられない場合もありますが、年齢を重ねるほど親の精神面が安定しやすくなることは高齢出産のメリットであると考えられます。

友人や知人に育児経験者が増える

育児は楽しい事ばかりでなく、辛いと感じる事も多く、悩むことがたくさんあります。育児の悩みは夫婦の間だけでは解決しないこともあり、友人や知人に相談したり、話を聞いてもらったりすることで、悩む気持ちが軽くなることがあります。育児の悩みは育児を経験しないとなかなか分かってもらえない部分があるため、友人や知人に育児経験者が少ないと育児の悩みを共感してもらえない可能性があります。高齢出産になると、友人や知人も育児を経験する可能性が高まるため、話し相手や相談相手が見つけやすくなります。

まとめ

  • 高齢出産は若い時の出産と比較すると母体と子供の健康リスクが高まることが知られています。
  • 高齢出産は、家計の面では比較的ゆとりがあることが多いことが特徴です。

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【高齢出産のデメリット・リスクとメリットの比較の記事は終わりです】

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