借金と結婚
記事作成日:2017年4月24日
借金がある人との結婚や、自分自身が借金を抱えている場合の結婚についてです。愛があれば大丈夫、と甘く考えてしまいがちですが、お金の問題は愛情を破壊してしまうこともある位、大事な問題です。借金があったとしても結婚は可能ですが、借金をした背景や借金をどうやって返していくかちゃんと話し合って納得した上で結婚することが大切で、曖昧にしたままでの結婚はトラブルの火種になります。
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借金は結婚をためらう理由になる
借金は結婚を躊躇う理由になることがあります。恋人から借金があることを聞かされると、驚いてしまって不安になってしまうことがあります。金銭感覚に問題がある人なんじゃないか、結婚してもお金で苦労してしまうのではないかと言ったような気持ちから、結婚に前向きになれず、結婚自体をためらってしまうことがあります。
借金があっても結婚はできる
借金があっても結婚自体はすることができます。法律上の夫婦になるためには婚姻届を提出すれば夫婦になることができるのでお金がなくても大丈夫です。結婚式や新婚旅行も絶対にしなければいけないわけではないため、しないでおくか、安く済ませることもできます。しかし、結婚をするのに結婚式や新婚旅行がないのは気分的に受け入れられない場合もあります。
借金があるということはお金や家計の管理に問題があるということ
借金があるということはお金や家計の管理に問題があるということを意味します。借金をしなければいけないということは、収入よりも支出が多く、お金を借りないと家計がやりくりできなかったということなので、収入が低すぎるか、支出が多すぎる可能性があります。
収入が低いのであれば、稼ぐ力に問題があるかもしれません。支出が多すぎるのであれば、お金遣いに問題がある可能性があります。あるいは家計管理がずさんであったり、急な出費への備えができていなかったりする可能性もあります。
ただし、例外的に親の家計の都合で本人が奨学金を追うことになってしまった場合は違うこともあります。本人の意思だけでしたわけではない借金は、本人のお金や家計の管理に問題があることを示していない場合があります。
借金の理由や今後の返済について確認する
借金があることは結婚をためらう理由になり、場合によっては結婚自体を見送る原因になってしまうことがあります。しかし、結婚をしても問題がないような場合もあります。
借金がある場合には、借金をした理由や背景、今後の返済の見通しについて確認することが大切です。借金をした理由については、病気やけが、奨学金などやむを得ないと考えられるものなのか、単なる浪費や無駄づかいなのか、低収入によるものなのかなどの確認が必要です。
どうしてもやむを得ないと納得できる理由の場合や、借金をした理由が問題のあるものであっても、今後の改善が期待できるような場合には結婚をしても問題ないことがあります。
また、今後の返済の見通しについては、毎月の返済金額、返済期間を確認して、結婚後の家計にどの程度の影響があるのかを確認する必要があります。結婚後の家計が成り立たないほど返済負担が重い場合には、結婚自体を見送るか、協力して返済するなどの対応策を考えなければいけません。
婚約・結婚・妊娠・出産などを機に変わる人もいる
借金がある人であっても、婚約や結婚、自分や配偶者の妊娠・出産をきっかけに変わることができる人もいます。結婚をすることが決まったんだからこれからはしっかりとしよう、結婚したから自分だけの人生じゃないんだ、産まれてくる子のためにもしっかりしよう、といったように行動を変えられる人もいます。
大学生の頃から社会に出始めたばかりの頃は金銭感覚が甘い一方で収入が少ないため、軽い気持ちから借金に手を出してしまうことがあります。逆に、ちょっとした努力で家計の収支の改善ができることも多く、すぐに借金を返済できる場合もあるのです。
結婚式や新婚旅行ができるのか確認する
借金があるということは手元のお金に余裕がないことを意味します。例外的に奨学金を借りているような場合で繰り上げ返済をしていない場合など、借金を抱えていても貯金がある場合もあります。
お金にゆとりがない場合には、結婚した時に結婚式をするお金や新婚旅行のお金が準備できない可能性があります。結婚をしても結婚式や新婚旅行ができないことがあるので、本当に大丈夫か考えましょう。
もちろん、それでも結婚したいという場合には、結婚式を簡素化したり、新婚旅行を見送ったりするという方法もあります。
借金を隠したり曖昧にしたりごまかしたりしてはだめ
結婚をするなら、借金の存在を隠したり、借金の金額などを曖昧にしたり、ごまかしたり、嘘をついたりしてはいけません。結婚をすると借金の問題は自分1人の問題ではなく、夫婦や子どもの問題にもなるのです。
借金の返済があるならばその分だけ家計が圧迫されてしまい、別の支出や貯金に影響が出てきてしまうのです。結婚しても自分が返していくからいいという考えではいけません。借金がなければ返済のお金は、家族のために使えるお金なのです。
必ずパートナーになる人に打ち明けて、状況を知らせて、どうやって返していくかを話し、お互いに納得しておく必要があるのです。
借金を隠したまま結婚すると発覚した時問題になる
借金を隠したまま結婚すると借金があることよりも、むしろ、借金を隠されていた、信頼して話してもらえなかった、嘘をつかれたといったように、借金自体の問題ではなく、信頼関係の問題になってしまうことも多いです。
借金の事をちゃんと打ち明けてくれれば、節約や返済に協力したのに、といったような気持ちになれたかもしれないのに、隠したままでは裏切られたという気持ちを感じてしまうことがあるのです。
借金がある場合でも隠したままにしないで、打ち明けた方が望ましいです。できれば結婚の意思を固める前の早い段階で打ち明けて、相手が裏切られた、騙されたと思わないようにすることが大切です。
結婚をするのであればお互いのお金の状況について確認する
結婚をすると夫婦2人での共同生活になります。当然お金や家計についても協力してやりくりしていくことになるのでお互いのお金の状況を理解し合っておくことが大切です。毎月の収入や支出、貯金や借金などの状況について正直に打ち明けてお互い知っておくことが重要です。収入や支出だけでなく貯金や借金についても把握しておくことが大切です。
借金を抱えたまま結婚して幸せになるかどうかを考える
相手を好きな気持ちがあると、多少の障害には目をつぶってしまうことがあります。もちろん、愛の力は偉大なのですが、現実から目を背けてはいけません。
結婚になると2人で協力して暮らしていかなければいけないのですが、借金があるままではどうしても幸せになれそうにないという場合、借金癖は治らず家庭を顧みることはないだろうと考えられる場合など、結婚生活が成り立たないと思えるような場合には、結婚を見送ることも重要です。
一方で、奨学金などやむをえないとも考えられる借金の場合には、結婚し協力して返済していくということも考えられます。どのような場合であっても、まず話し合いが大切なのです。そして、結婚をするのであれば、お互いに隠し事をしないで、納得するまで話し合うことが重要です。
まとめ
- 結婚をしようとする場合で自分に借金があるなら、隠さずにできるだけ早く相手に打ち明けて相談しましょう。また、相手から借金があることを打ち明けられたら、借金の状況についてよく聞いておきましょう。
- 借金があるからといって結婚できないわけではありません。しかし、借金をした理由や今後の返済についてよく話し合って、納得した上で結婚をすることが大切です。もし、幸せになれそうにないなら結婚を見送ることも選択肢です。