冠婚葬祭互助会のメリット
記事作成日:2016年10月26日
冠婚葬祭の互助会に加入するメリットについてです。よく言われるのが、互助会に入ることで割安なサービスの提供を受けることができるということや、計画的に婚礼や葬儀のお金を準備できるということです。ただし、本当に割安なのか、自分に合ったプランが用意されているのかなどについて冷静に検討する必要があります。
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互助会に入ると割安で婚礼や葬儀ができる
互助会の大きなメリットとして強調されることが多いのが、互助会に入ると通常よりも割安で婚礼や葬儀ができるということです。どちらかと言えば、平均的な場合よりも豪華な婚礼や葬儀を行う場合にメリットが大きいと考えられます。また、自分に合ったプランが互助会で提供されているような場合にもメリットが大きいことがあります。
互助会に加入することで計画的に婚礼や葬儀に備えられる
互助会は毎月掛け金を支払うことでお金を積み立てていって、婚礼や葬儀に備えるシステムです。互助会に加入することで掛け金が毎月強制的に蓄えられていくため、先取り貯金と同じような仕組みで婚礼や葬儀のお金を準備することができます。ただし、互助会にお金を入れているのでお金の自由度は下がります。
互助会は掛け金の支払い途中でも利用できる
互助会は婚礼や葬儀のお金を前払いで積み立てる仕組みです。積み立てた分は婚礼や葬儀の費用の一部に充てることができるため、掛け金の支払い途中に婚礼や葬儀を行うことになっても、掛け金が丸々無駄になってしまうことはありません。しかし、これも前払い金の性質としては当然のものです。
互助会の様々な特典が受けられる場合がある
互助会に加入することで、婚礼や葬儀に備えてお金を積み立てることができますが、その他の特典が用意されている場合があります。互助会が関係している施設を割安で利用できる、冠婚葬祭に関わるサービスを割安で受けることができるなど、互助会によっては充実した特典が用意されている場合があります。
互助会は七五三や成人式、長寿祝いなどにも利用できることがある
互助会によっては婚礼や葬儀だけに利用範囲が限定されていることがありますが、別の互助会では婚礼や葬儀だけではなく、七五三や成人式、長寿祝いなどにも利用できる場合があります。互助会によって受けることができるサービスの幅が広いと、婚礼や葬儀は別の形で行いたいと思った時に便利なことがあります。
葬儀の支払いを備えやすくなる
亡くなった人の名義になっている銀行などの口座は、名義人が死亡すると相続関係がはっきりして手続きが行われるまで凍結されることになっています。また、保険金は受け取りまでに時間がかかることがあります。そのため、遺族が多額の現金を持っていないと、望むような葬儀ができない場合があります。しかし、互助会に加入することで、葬儀費用の準備をすることができ、支払いがしやすくなります。
互助会の掛け金を支払い終わった(完納)後も利用権が保障される
互助会のメリットとして、互助会の掛け金を支払い終わった(完納)後も利用権が保障されると説明されています。永久に保障されると説明している場合もあります。互助会は料金を前払いで支払っているわけなので、利用できて当然な仕組みです。ただし、互助会が破綻した場合に、十分に利用が保障されるかどうかは不透明な部分があります。
互助会の掛け金は積み立てであって掛け捨てにならない
互助会は実際の婚礼や葬儀のサービス(役務)を購入するための前払い金を支払うものです。互助会と似ていると思われがちな保険と比べると、保険は保険事故が起きない限り積み立てでない部分は掛け捨てになりますが、互助会に支払った掛け金は最終的にサービスの購入に充てられるため無駄にはなりません。しかし、元々前払い金なので当たり前と言えば当たり前です。
物価変動があっても提供されるサービスは変わらない
互助会の加入時に提供することが説明されていたサービスは物価変動が発生してもそのまま提供されることになっています。そのため、掛け金を支払い終わってから、物価が上昇した場合には実質的に割安で婚礼や葬儀のサービスを受けることが可能な場合があります。
互助会は名義を他人に移せる
互助会は他人に名義を移すことができるため、別の人に利用させたいという場合でも、掛け金が無駄になってしまうことがありません。そのため、その互助会で受けたいサービスがある限りは、別の人に利用してもらうことで前払いしたお金を活用することができます。
互助会は他の互助会に移籍できる
互助会は家族の都合や転勤などによって引っ越しをした場合でも、別の互助会に権利を移すことができます。移りたい互助会があるかどうか、サービス内容を受け入れることができるかどうかという問題はありますが、引っ越しをしなければいけなくなった時には便利な場合があります。
互助会の会員を保護する制度が作られている
互助会はネットワークが作られていて、互助会の運営に万が一のことがあっても他の互助会が役務を提供できるための仕組みが準備されていたり、他の互助会に移籍することができる仕組みが準備されています。また、掛け金のうち最低でも2分の1は保護する措置が講じられなければならないことになっています。
まとめ
- 冠婚葬祭互助会を利用すると婚礼や葬儀を割安で行うことができる場合があります。
- 冠婚葬祭互助会に支払ったお金は前払い金なので、保険事故が起きないと保険金が受け取れない保険と違って、サービス(役務)の支払いに使えるため、掛け捨てにはなりません。