結婚式や婚姻届提出(入籍日)が多い人気の月・少ない月と理由
記事作成日:2017年11月25日
結婚式(挙式)や婚姻届の提出(入籍日・結婚日)が多い人気の月と少ない月の傾向についてです。結婚式(挙式)が多い人気の月は10月・11月・3月です。少ないのは8月・1月・2月です。気候が良いかどうかが背景にあるとみられます。婚姻届を提出する日(いわゆる入籍日)として人気なのは、3月・11月です。年度や年の区切りの前ということが背景にあるとみられます。
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結婚式(挙式)が多い人気の月と少ない月
結婚式(挙式)が多く行われる人気の月と、結婚式(挙式)が少ない人気があまりない月の傾向についてです。
結婚式(挙式)が多い人気の月は10月・11月・3月で少ないのは8月・1月・2月
経済産業省の特定サービス産業動態統計の結婚式場業の取り扱い件数を月別に見ると、結婚式を挙げる月で最も多いのは2016年は10月(12.6%)で、続いて11月(11.3%)、3月・5月(9.7%)となっています。結婚式が最も少ないのは8月(4.1%)で、続いて1月(4.7%)、2月(6.9%)となっています。
2015年の結婚式が多い月は11月、10月、5月となっていて、結婚式が少ない月は8月、1月、2月となっています。2014年は多い月が11月、3月、10月となっていて、少ない月は8月、1月、7月となっています。
傾向として結婚式が多い月は秋の10月や11月、春の3月や5月となっています。少ないのは夏の8月や7月、冬の1月や2月となっています。
月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
---|---|---|---|
1月 | 4.0% | 4.9% | 4.7% |
2月 | 7.7% | 5.6% | 6.9% |
3月 | 12.6% | 9.6% | 9.7% |
4月 | 7.2% | 8.0% | 9.2% |
5月 | 9.7% | 11.1% | 9.7% |
6月 | 8.0% | 7.3% | 7.8% |
7月 | 6.0% | 6.8% | 7.5% |
8月 | 3.9% | 4.9% | 4.1% |
9月 | 8.0% | 9.3% | 9.0% |
10月 | 9.9% | 12.6% | 12.6% |
11月 | 16.3% | 13.5% | 11.3% |
12月 | 6.7% | 6.5% | 7.5% |
(注)結婚式場業以外が実施している結婚式は補足されていない点に注意が必要です。
(出典)経済産業省の特定サービス産業動態統計を元にfromportal.comの担当者が加工して作成
結婚式が10月・11月・3月に多い理由(8月・1月・2月に少ない理由)
結婚式が10月・11月・3月に多い理由(8月・1月・2月に少ない理由)についてです。結婚式の時期は気候と関係があります。
寒くもなく暑くもなくちょうど良い気候
結婚式は秋の10月・11月、春の3月(・5月)に多くなっています。逆に夏の8月・7月、冬の1月・2月は結婚式が少なくなっています。秋や春に結婚式が多い理由として、気候が温暖で、寒くもなく暑くもなくちょうど良いということが挙げられます。
結婚式(挙式)や披露宴は一部を室外で行うこともありますが、暑すぎたり寒すぎたりすると当事者だけでなく、参列者にとっても負担が大きくなってしまうため、ちょうど良い気候の春や秋が選ばれやすくなっています。6月の梅雨の時期、9月の残暑となる時期も気候の面では条件が良くないと考えられます。
また、結婚をする当事者だけでなく、結婚式の参列者も晴れの舞台なのでちゃんとした服装で参加しますが、暑すぎる場合や寒すぎる場合には衣装の面でも対応が難しくなることも影響しているとみられます。
ただし、気候の面だけであれば4月も候補になるのですが4月は新年度の始まりとなり、何かと忙しくなることがあるほか、生活環境が変わりやすい月なので、結婚式がしづらいと考えられます。
11月や5月は祝日が多い
結婚式は親族、職場の上司・同僚・後輩親族、学生時代の友人などに集まってもらいますが、日取りを決めやすい、集まりやすいと開催しやすくなります。
11月には文化の日と勤労感謝の日で祝日が2日(曜日並びによって土日と重なることがあります)あるため、結婚式がしやすいと言えます。また、5月も比較的結婚式が多い月ですが、5月上旬はゴールデンウィーク(憲法記念日、みどりの日、こどもの日)となるため関係者が集まりやすいと言えます。
また、3月には春分の日、10月には体育の日があります。
年の区切り(12月→1月)になる
年の区切りは結婚式を行う良いタイミングです。年内に結婚式がしたいとなると、10月、11月、12月が候補となります。しかし、12月は寒くなること、年末が近くなり忘年会など何かと予定が埋まりがちになることなどから結婚式で人を呼びづらくなります。
そうすると年内に挙式したいと考えるのであれば10月や11月が候補となります。今年中に結婚式を挙げたいというように年の区切りを意識すると10月や11月が候補になりやすくなります。
年度の区切り(3月→4月)になる
年ではなく年度の区切りを意識することもあります。3月は年度の区切りとなります。新年度となる前に結婚式を挙げたい、名前が変わる場合には新年度の最初から変わっていた方がいいといったように、3月から4月への年度の切り替わりを意識して、3月中に結婚するということがあります。
また、4月には会社などで人事異動の時期となることがあります。新しく環境が変わる可能性がある前に、結婚しておくということも考えられます。大学生、大学院生だった人は、卒業する時期でもあります。
結婚前に子どもがいる、再婚で子どもがいるといったような場合、再婚で子供がいる場合などは新年度の前に結婚することで、住所の変更や名字の変更などの子どもへの影響を少なくすることができる場合があります。
11月にはいい夫婦の日がある
人生の重要なイベントである結婚式では縁起を担ぐこともあります。11月22日は語呂合わせからいい夫婦の日とされていて、結婚式を挙げたり、婚姻届を提出する日(入籍日)として人気があります。また、3月3日のひな祭りの日も人気があります。
結婚式が少ない月は会場を確保しやすく費用も抑えられる
結婚式が少ない月は暑い月である、寒い月であるなど何らかの不利な条件があります。しかし、裏を返せば人気がない月は、結婚式開城を確保しやすい月であるともいえます。予約が入りづらいので、自分たちが希望する会場で希望の日時を予約しやすくなります。
また、1日当たりの結婚式も少なくなるため、同じ会場で同時に何組も結婚式をしているという状況になりづらくなります。
結婚式の人気がない時期、オフシーズンは結婚式の費用も抑えやすくなります。件数を確保するために、結婚式場側がキャンペーンを行ったり、積極的に値引きに応じたりしてくれるからです。
ジューンブライドの6月の結婚式は意外と多くない
結婚式というとジューンブライド(6月の結婚式)ということで6月が人気なのではないかと思われていることがありますが、6月の結婚式はあまり人気がありません。6月は梅雨の時期なので、天候が悪くなりやすく、雨だと参加するのが大変です。また、室外で何か企画・イベントをしようと考えていても、雨で中止になる可能性があるため、避けられる傾向があります。
婚姻届の提出(いわゆる入籍日)が多い人気の月と少ない月
婚姻届の提出が多く行われる月(入籍日の月)、人気の月についてです。
婚姻届の提出(入籍日)が多い月は3月と11月
厚生労働省の人口動態統計から婚姻の届出月(入籍日の月)の傾向を見ると、婚姻届を提出する月、いわゆる入籍日が多い月は3月と11月になっています。2016年は3月が11.1%、11月が10.1%となっています。1位の3月と2位の11月は2014~2016年の過去3年間で変動していません。
逆に婚姻届の提出(入籍日)が少ないのは9月や10月(6.8%)となっていますが、都市によって入れ替わりがあります。
月 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
---|---|---|---|
1月 | 6.6% | 7.1% | 7.0% |
2月 | 9.3% | 7.3% | 8.5% |
3月 | 10.7% | 11.3% | 11.1% |
4月 | 8.2% | 7.6% | 7.5% |
5月 | 8.0% | 8.9% | 8.0% |
6月 | 7.6% | 7.0% | 7.6% |
7月 | 9.0% | 9.3% | 9.7% |
8月 | 7.5% | 8.0% | 7.9% |
9月 | 6.5% | 6.8% | 6.8% |
10月 | 7.6% | 7.5% | 6.8% |
11月 | 10.6% | 9.8% | 10.1% |
12月 | 8.5% | 9.3% | 9.0% |
(出典)厚生労働省の人口動態統計を元にfromportal.comの担当者が加工して作成
婚姻届の提出(入籍日)で3月と11月が人気の理由
婚姻届の提出(入籍日)は3月と11月が多く、人気となっていますが、理由についてです。
結婚式が多いから
婚姻届の提出(入籍日)で3月と11月が人気の理由は、まず3月と11月に結婚式が多いということが背景にあります。結婚式と婚姻届の提出(入籍日)はある程度近い時期に行うと考えられるからです。
ただし、結婚式が多い10月は、婚姻届の提出(入籍日)の月としてはあまり人気がありません。10月に結婚式を挙げても、10月に婚姻届の提出(入籍日)をするとは限らないようです。
年度や年の区切りとなるから
3月は年度の区切り、11月は年の区切りとして良い時期だからと考えられます。12月は結婚式としては人気がありませんが、婚姻届の提出(入籍日)としては比較的人気があります。
なお、年内に婚姻届を提出(入籍)すると、所得税・住民税で配偶者控除の対象となります。扶養控除の判定は年末(12月31日)の一時点になり、年内のいつに結婚したかで控除額が少なくなるということはありません。そのため、年内に婚姻届を提出していて、配偶者がいる場合はその年から配偶者控除があります。
11月はいい夫婦の日があるから
結婚式と同じ理由になりますが、11月22日は語呂合わせでいい夫婦の日となるため、結婚式の日や婚姻届の提出の日(入籍日)として人気があります。
まとめ
- 結婚式(挙式)が多い人気の月は10月・11月・3月です。少ないのは8月・1月・2月です。暑すぎず、寒すぎず、気候が良い時期が人気となっています。
- 婚姻届を提出する日(いわゆる入籍日)として人気の月は、3月・11月です。年度や年の区切りの前ということが背景にあるとみられます。