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年金は2か月に1回の隔月払いでやりくりが難しい

記事作成日:2016年6月23日

公的な年金は毎月支払われるわけではなく2カ月に1回の隔月払いになります。またボーナスがなくなるなど、収入の入り方が大きく変わります。会社員や公務員などの給与生活から年金生活に移る時に、お金を得るタイミングが毎月から隔月になることに気を付けなければいけません。1か月単位のやりくりが2か月単位のやりくりになると、家計のペースを乱しやすく、やりくりがうまくいかなくなることがあります。

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年金生活では収入が毎月から2か月に1回になる

会社員や公務員などの給与は毎月支払われます。収入が毎月得られるということは当たり前のことのようにに思えるかもしれませんが、年金生活になると毎月の収入は当たり前ではなくなります。年金生活に入ると収入は毎月ではなく2か月に1回になります。公的な年金は毎月支払われるのではなく、年に6回つまり2か月に1回の隔月払いなのです。

年金が毎月ではなく2か月に1回の隔月で支払われる理由は、毎月の支払いだと事務負担が多いからだと考えられます。

毎月収入があることが当たり前だった人が、隔月の収入になると家計のペースを乱してしまってなかなか適応できないことがあります。家計のペースを乱してしまうと、貯金を取り崩さなければいけなくなったり、お金を借りなければいけなくなったりすることがあるので、注意が必要です。

基本は2か月分の年金を半分にして1か月分ずつ使う

毎月の収入から隔月の収入に代わると、家計のペースを乱しやすくなってしまいます。しかし、現状では年金は隔月でしか支払われないので、隔月払いに対応するしかありません。

隔月払いの年金に対応する方法は主に2つあり、1か月単位のやりくりを2か月単位のやりくりにするという方法と、2か月分の年金を半分に分けて1か月単位で2回やりくりするという方法があります。

1か月単位のやりくりを2か月単位のやりくりに

毎月収入がある時は1か月単位で家計のやりくりをしていた訳ですから、2か月に1回の収入になったのであれば家計も2か月単位でやりくりするという考え方です。

しかし、やりくりの期間が2か月と長くなるとお金を使うペース配分の管理が難しくなってしまい、次の年金の支給日までにお金をほとんど使い果たしてしまうような場合があります。2か月の前半でお金を使い過ぎてしまうと、後半は切り詰めて生活をしなければいけなくなり、年金の支給日が待ち遠しくなるというようなことも起きます。

やりくりの期間が長くなると、やりくりが難しくなるのであまりお勧めできる方法ではありません。

2か月分の年金を半分に分けて1か月単位で2回やりくりする

年金を2か月分もらったのであれば、1か月分ずつ半分に分けて、給与の場合と同じように1か月単位でやりくりをするという考え方です。

当たり前の考え方のようですが、半分分けて1か月ずつやりくりするというのは、言葉で言うほどは簡単にはできないようです。まとまったお金が入ると、頭の中ではダメだと思っていても、つい買いたかったものを買ってしまったり、お金が足りなくなると取っておいた残り半分のお金に手を付けてしまったりと、結局ペースを乱してしまうことも多いようです。

しかし、基本的には2か月分の年金は半分に分けて1か月分ずつ使っていくことが理想なので、使ってしまいそうだという時は半分を別の口座に移すなどして簡単には使えないようにするとよいでしょう。

ボーナス(賞与)は無くなる

会社員などでの収入と年金生活での収入でのもう1つの大きな違いはボーナス(賞与)の有無です。

会社員や公務員などで働いていた場合には夏や冬などにボーナスがもらえますが、年金生活では当然ボーナスは無くなります。半年ごとにボーナスで大きな買い物をしているような場合や、ボーナスを当てにしてクレジットカードのボーナス払いをしているような場合には、ボーナスが当てにできなくなるとやりくりが難しいと感じるようになるかもしれません。

退職して年金生活になると、ボーナスのようなまとまったお金が手に入ることはほとんどなくなるので、大きな買い物をしようとする時は気を付けなければいけません。

ただし、年金生活に入るために定年が近づいてくると、仕事内容や役職・地位が変化し給与水準が下がりボーナスも減額となることも多く、多少は慣れていて、ある程度気持ちの備えは出来ているかもしれません。

年金生活になったら、ボーナスがない前提でお金のやりくりをしなければいけません。隔月の年金で足りなければ、貯金を取り崩すなどしないといけません。

退職金は計画的に使う

退職金は年金生活に入る前の最後のまとまった収入になりますが、まとまったお金が入ったからといって油断してしまい退職金を気前よく使ってしまってはいけません。

仮に60歳で2,000万円の退職金を受け取ったとします。80歳までで退職金を毎年取り崩していくと想定すると20年間で2,000万円を使うことになります。1年では2,000÷20=100万円となります。退職金が2,000万円あっても、1年100万円ペースで使っていかないといけないのです。思っていたより少ないと思いませんか?

80歳までを想定しましたが、実際にはもっと長生きする場合も多いため、退職金を何歳まで残すかということも重要な判断になります。退職金を配分したい年数が伸びるほど1年当たりで使っていい退職金の金額が減るため、より慎重に使わなければいけません。

まとまったお金が手に入ると金銭感覚が麻痺してしまって、数百万円を一気に使ってしまうようなこともあるので、退職金をもらったら浮かれて使ってしまわないように気を付けることが重要です。

年金生活に入る前に十分な貯蓄ができなければ、退職金はまとまったお金として最後の頼みの綱になるので大切にしなければいけません。

まとめ

  • 会社員などの給与は毎月払われますが、年金は2か月に1回しか支払われないので、年金生活になると収入の受け取り方が大きく変わります。年金は隔月でしか収入がなくなるため、2か月分の年金を半分に分けて1か月分ずつ使っていくことが大切です。
  • また、年金生活になるとボーナスのようなまとまった収入もなくなることに注意が必要です。

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【年金は2か月に1回の隔月払いでやりくりが難しいの記事は終わりです】

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