小学校受験はいつから準備をすればいい?
記事作成日:2019年2月4日
小学校受験の対策はいつからすればいいか、受験の準備をいつから始めるかについてです。小学校受験は年長の9月~12月を中心に考査が行われます。2次募集や追加募集などは一部翌年2月頃まで実施されることもありますが、小学校受験は中学受験、高校受験、大学受験よりもタイミングが早いことに注意が必要です。遅くとも考査の1年前に当たる年中の秋(11月頃)から小学校受験対策の準備を本格化することが望ましいです。
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小学校受験の主なスケジュール
- 0~2歳:(内部進学を狙う場合)系列幼稚園の情報収集
- 2~3歳:(内部進学を狙う場合)系列幼稚園のプレ入園
- 3歳:(内部進学を狙う場合)系列幼稚園への入園
- 年少秋:塾の新年中コースが開始
- 年中秋:塾の新年長コースが開始
- 年長4~7月頃:学校説明会
- 年長9~10月頃:願書配布・出願
- 年長10~11月頃:入学考査
小学校受験の情報収集はなるべく早い内から
小学校受験の情報収集は早ければ早いほど良いです。早い段階から説明会に参加して校風を確認することは大切ですし、考査の内容を知っておくことで的確な受験対策の準備をすることができます。また、学校によっては説明会などへの参加状況を合否の判断材料としているとみられる場合もあり、説明会に参加することで熱意を学校側に伝えることができる場合もあります。そのため、情報収集は早い段階から始めることが重要です。
小学校への内部進学を狙う場合は幼稚園入園前から情報収集が必要
小学校によっては、外部から小学校受験をするよりも、幼稚園から内部進学を狙った方が良い場合があるため、幼稚園に入園する前から小学校受験について情報収集をしてどうするかを決めておいた方が良いことがあります。
更に系列幼稚園からの内部進学を狙う場合、2歳児などを対象にした未就園児(プレ)クラスなどに通っておいた方が入園に有利となることがあるため、子どもが生まれたら幼稚園や小学校について情報を集めて、どうするか決めておいた方が良いということになります。
幼稚園に入園する前から小学校受験を見据えて動くというのは気が早いかもしれませんが、内部進学を狙う場合には決して早すぎるわけではないのです。
小学校受験対策の準備が本格化するのは年中の秋から
小学校受験は試験(考査)が9月から12月を中心に行われるため、小学校受験対策を行う幼児教室や塾では1年前の秋(11月頃)を学年の区切りとしていることが多いです。新年長になるタイミングで受験対策を本格化するのであれば、年中の秋(11月前後)から教室や塾に通うなどして小学校受験対策の準備を本格化することになります。
年中の秋から準備を始めれば試験(考査)まで1年程度の時間があるため、一通りの準備を無理なく行うことができます。ただし、競争率が高い小学校などを狙う場合には、更に1年前の年少の秋頃や年中の春から小学校受験の準備を行うような場合もあります。
小学校受験の準備が本格化する年中の秋までは、一般的な幼児教室に通ったり、リトミック教室、体操教室、ピアノなど音楽教室、スイミングなどの習い事をしたりすることで、受験の準備を始めるということもできます。
小学校受験の準備は年長の春では遅い
小学校受験では試験(考査)が年長の9月から12月に行われる(10~11月が中心、2次募集などは2月頃まで行われる場合もあります)ことから、年長の春、つまり年長の4月から始めると試験まで約半年しかなく準備をする期間がほとんどなくなってしまいます。そのため、年長の春から小学校受験の準備を始めるのは遅いと言えます。
もちろん、お子さんの状態や受験する学校によっては問題なく合格できる場合もありますが、小学校受験の準備期間が半年しかないと、競争が激しい学校に合格できる可能性は下がってしまいます。
家庭でできる小学校受験対策は早い段階から
教室や塾でなくても家庭でできる小学校受験の準備は沢山あります。言葉の使い方や物の名前は教室や塾でなくても親が教えることができます。常識やマナーについて問われることがありますが、教室や塾でなくても親が教えることができます。
体力作りは一朝一夕ではできず、普段からどれだけ体を動かしたか、外で遊んだかが大切になります。ボール、縄跳び、鉄棒など教室や塾でなくてもできることは沢山あります。
折り紙やはさみ、のりなどを作って遊ぼうようにしたり、季節を感じるような体験をしたり、家でお手伝いをしたり、絵本で昔話などを読み聞かせしたりすることは小学校受験対策につながります。
家庭でできる小学校受験対策は年中の秋からといわず、年少の頃などからできるだけ早く始めることが大切です。そのためには受験しようとしている小学校ではどのようなことが求められているのかを理解し、日常生活の中でできることをコツコツと積み重ねていくことが大切です。
小学校受験対策は焦って早くし過ぎると効果がないことも
希望する小学校に何とか合格させたいという親の気持ちから早い内から対策をしようとすると空回りしてしまうことがあるため注意が必要です。
小学校受験をする子どもは発達途上であるため、成長段階によってはまだ理解が難しいこと、できないこともあります。そのため、学習する内容が子どもの発達段階に合っていないと十分な学習効果が得られない場合があります。特に幼児期は発達段階に見合わない難しい内容を学ばせようと思っても、上手く理解してもらえず消化不良になってしまう恐れがあります。
特にペーパー試験対策は言葉をある程度覚え、数の概念も分かるようになり、考える力がある程度高まらないと効果が全く上がりません。そのため、ペーパー対策は受験をする1年前から始め、子どもの成長に合わせて内容を徐々に濃くしていくことが望ましいと言えます。
まとめ
- 小学校受験は年長の9月~12月(学校によって早い学校と遅い学校がある)に考査が行われるため、およそ1年ほど前の年中の秋(11月前後)に準備を始めると、約1年の準備期間があるため、一通りの対策ができることになります。
- 小学校受験対策は早くし過ぎてしまうと子どもの成長に見合わない内容を学習させてしまうことになるため、効果が上がらないことがあります。特にペーパーテスト対策は焦り過ぎないように気を付けましょう。