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専門学校(専修学校専門課程)とは・メリットとデメリット

記事作成日:2017年12月19日
最終更新日:2018年1月29日

専門学校とはは高等学校などを卒業した人が入学して専門的・職業的な内容を学ぶ専門課程を有する専修学校のことをいいます。専門学校は基本的に1~4年制で、高等学校や高等専修学校(3年制)などを卒業した人が入学することができます。卒業者数が多い分野は工業分野の情報処理、医療分野の看護や理学・作業療法、衛生分野の調理や美容、文化教養分野のデザインや法律行政(公務員)などです。

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専門学校(専修学校専門課程)の特徴

専門学校(専修学校専門課程)は高等学校を卒業した人等(高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部、専修学校高等課程(3年以上)、高等専門学校の3年次修了者など)が入学することができます。専門学校の修業年限は基本的に1~4年です。専門学校を卒業後は関係する分野に就職する人が多くなっています。専門学校の特徴は次のとおりです。

専門学校の修業年限

専門学校の修業年限は通常は1~4年です。専門学校は短期大学に近い教育機関なので、修業年限が2~3年程度(2年以上3年未満及び、3年以上4年未満)の割合が最も多くなっています。ただし1年程度(1年以上2年未満)の短期間で修了する学科や、大学並みの4年程度(4年以上)の長期間で修了となる学科もあります。

専門学校(専修学校専門課程)の修業年限別学科数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専門学校で学ぶ分野

専門学校では工業関係、農業関係、医療関係、衛生関係、教育・社会福祉関係、商業実務関係、服飾・家政関係、文化・教養関係の8分野の学科が置かれています。

文部科学省の学校基本調査(平成29年度)によると2016年度間の分野別の専修学校専門課程(専門学校)の卒業者数は233,097人となっています。このうち卒業者数が多いのは、医療関係(看護、理学・作業療法、歯科衛生系の学科など)、文化・教養関係(法律行政(公務員関係)、デザイン、動物、音楽系の学科など)、衛生関係(美容、調理、製菓・製パン系の学科など)、工業関係(情報処理、自動車整備系の学科など)となっていますが、多様な分野の卒業生がいます。

専門学校(専修学校専門課程)の分野別卒業者数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専門学校修了の称号と大学編入学・大学院入学資格

要件を満たし文部科学大臣が認めた専門学校の修了者は専門士、高度専門士の称号が付与されます。

専門士

専門士は修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上(62単位以上)、試験等の成績評価に基づいて修了認定を行っていることが要件です。専門士は短大卒業者に相当し、大学への編入学の資格が得られます。

高度専門士

高度専門士は修業年限が4年以上、総授業時数が3,400時間以上(124単位以上)、体系的に教育課程が編成されていること、試験等の成績評価に基づいて修了認定を行っていることが要件です。高度専門士は大学卒業者に相当し、大学院への入学資格が得られます。

専門学校と資格

専門学校で学ぶ分野によっては、卒業と同時に資格が得られたり(測量士補、栄養士、保育士、幼稚園教諭2種など)、受験資格を得られたり(建築士(2級・木造)、自動車整備士(2級)、航空整備士(2等)、看護師、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、臨床工学技士、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師、理容師、美容師、社会保険労務士、税理士など)します。

卒業後に一定の実務経験を積むことで、資格が得られたり(測量士、第3種電気主任技術者など)、受験資格が得られたり(2級土木施工管理技士、2級造園施工管理技士、管理栄養士、社会福祉士、精神保健福祉士など)します。

専門学校で学ぶことで職業に関する資格を得られたり、資格を得やすくなったりすることが特徴です。

高等学校等の卒業後の進路としての専門学校

文部科学省学校基本調査平成29年度調査によると、2016年度の高等学校等(高等学校(通信制含む)、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部)卒業生の卒業後の進路で、専門学校(専修学校専門課程)の割合は16.1%となっています。それなりの割合で専門学校を選ぶ人がいます。

中学校の卒業段階で高等専修学校(専修学校高等課程)に進学する人の割合は極めて少なくなっていますが、専門学校(専修学校専門課程)は高校卒業後の進路として広く認知されていると考えられます。

高等学校等卒業者の進路(2017年3月・2016年度間卒業)
進路人数割合
大学学部540,33647.1%
短期大学本科52,6834.6%
大学・短期大学(通信制)7990.1%
大学・短期大学別科1070.0%
高等学校専攻科4,6350.4%
特別支援学校高等部専攻科2000.0%
専修学校専門課程(専門学校)184,60616.1%
専修学校一般課程・高等課程29,0582.5%
各種学校28,8042.5%
公共職業能力開発施設等7,1930.6%
就職者214,12318.6%
上記以外84,8237.4%
不詳・死亡8460.1%
合計1,148,213100.0%

(注)高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部の卒業者の合計値です。

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専門学校卒業後の進路

専門学校卒業後は、多くの人が専修学校で学んだことに関係する分野に就職をします。専門士や高度専門士などを取得した人は、大学に編入学したり、大学院に進学したりする人もいます。

専門学校(専修学校専門課程)の卒業後の進路

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

職業実践専門課程

専門学校のうち、企業などとの連携によって最新の実務の知識・技術・技能を身に付けられる学科を職業実践専門課程として認定する制度があります。職業実践専門課程では、企業などと連携して学ぶカリキュラムが編成され、演習・実習等の授業が実施されることから、最新の実践的な職業教育を受けることができます。

専門学校のメリット

専門学校(専修学校専門課程)に入学するメリットについてです。

専門的・職業的な就職に結びつく学習内容

専門学校では、特定の分野に特化して、専門的・職業的な内容を学びます。座学だけでなく、実習を通じて実技も学ぶため、修了後は学んだ分野では即戦力として働くことができる場合もあります。特定の分野の就職に結びつきやすいということは専門学校のメリットの1つです。

資格を取得しやすい

専門学校では、学ぶ分野に関する資格が取得しやすいように配慮されていることがあります。専門学校を卒業すると資格が取得できる場合、受験資格が取得できる場合などがあり、資格を取得しやすいということは専門学校のメリットです。取得した資格を活かして就職すること、仕事で活かすことができます。

学習内容が専門的なので関心・興味を持ちやすい

大学では一般教養、学問的な内容を学びますが、実際の仕事やビジネスにはあまり直接的には結びつかないこともあります。しかし専門学校で学ぶ内容は仕事に結びつく専門的な内容なので、人によっては関心や興味を持ちやすいことがあります。仕事で役に立つという気持ちがあると学習意欲が高まることがあります。

比較的入学しやすい

専門学校は、大学と比較すると入学しやすい場合があります。希望する大学に進学するのが難しい場合には専門学校への進学は選択肢の1つとなります。

専門学校のデメリット

専門学校(専修学校専門課程)に入学するデメリットについてです。

大学卒業と比較すると学歴の面では不利

専門学校は高等学校卒業の進学先の1つですが、大学卒業と比べるとどうしても学歴としては弱い部分があります。高度専門士、専門士を取得しても、大学卒業と比較すると専門的な職業以外に就職する場合には不利になってしまう場合があります。また、転職をする場合も、専門学校修了よりも大学卒業の方が学歴の面では印象が良くなりやすいと考えられます。

1年当たりの学費が高くなることがある

専門学校は専門的な知識・技能・能力を取得する教育施設です。専門的・職業的な教育のために、特別な施設・設備や教材が必要となったり、実習が多くなったりするため、1年当たりの学費(授業料、設備費、実習費、教材費など)が、大学などと比較して高額になる場合があります。

修業年限が4年よりも短ければ、総額は大学よりも安くなるかもしれませんが、1年当たりの学費の負担が重くなるため、計画的に資金を用意しておかないと、家計のやりくりが難しくなることがあります。

授業や実習が詰まっていて時間的ゆとりが少ない

専門学校では、大学と比較すると授業や実習が多い傾向があり、大学の学生と比較すると時間的なゆとりが少ない傾向があります。どちらかといえば、大学の方が時間を調整しやすいと言えます。また、専門学校は、授業や実習の時間の多さから、大学よりも高等学校に近い雰囲気だと感じる場合もあります。

専門分野に関係しない仕事に就くと学んだ内容が活かせない

専門学校では、特定の分野に特化して職業的・専門的な知識・技能・能力を取得します。そのため、専門学校で学んだことに関係する分野に就職した場合は、専門学校で学んだ内容を活かすことができます。しかし、専門分野に関係しない分野に就職してしまうと、専門学校で学んだことを全く活かせなくなってしまうことがあります。

進路の変更は難しくなる

専門学校では学ぶ内容を特定の分野に特化するため、もし途中で学びたい内容が変化したり、就きたい職業が変わってしまったりした場合には、学習意欲が低下してしまうだけでなく、進路を変更するのが難しくなります。専門学校を辞めて、大学や短期大学、別の専門学校に入り直す必要が出てくることもあります。

職業選択の幅が狭まる

専門学校は専門学校で学ぶ内容に関係する分野への就職はしやすいという面がありますが、関係が薄い分野への就職は難しくなることがあります。そのため、職業選択の幅を狭めてしまう可能性があります。

専門学校への進学は高等学校を卒業する年齢の18歳で決断することになりますが、大学に進学すれば就職活動が本格化する4年生までの3年間程度は職業や将来について悩み、進路を変えることも容易です。

つまり、専門学校は18歳前後、大学はおよそ21歳前後で職業選択の上で重要な決断を下すことになりますが、専門学校を選んでしまうと選択を後に延ばすことが難しくなります。

就職を考えると大学と専門学校のどちらが良いか

専門学校では就職率(就職を希望している人のうち就職をした人の割合)が良いと言われますが、大学と比較すると必ずしも高いとは言えない状況です。専門学校は特定の分野の就職には強いですが、職業選択の幅を狭めてしまうため、特定の職業を本当に強く志望しているのであれば、専門学校に進むことで就職しやすくなります。

しかし、途中で気が変わってしまった場合、迷っている場合には、専門学校は大学と比べると不利になってしまうことがあります。高等学校等を卒業した時点では、社会についての知識が不足していて、将来の職業、キャリアプランを描くことが難しいので、強い希望がなければ幅広い選択がしやすい大学に進学した方が無難であると考えられます。

大学と専門学校の就職率の比較

2016年度に大学等(大学、短期大学、高等専門学校、専門学校(専修学校専門課程))を卒業した人について、2017年4月1日時点での就職率(就職を希望する人に対する就職した人の割合)を文部科学省・厚生労働省がサンプル調査した結果は次の通りとなっています。

なお、就職率は就職希望者数が母数となりますが、就職希望者数の部分をある程度調整することが可能であるため、就職率についてはあくまで参考と考えておいた方が良いということに注意が必要です。

専門学校は就職に強いということが言われますが、大学の方が就職率は良くなっています。年によっても変動があり、傾向は一定ではありませんが、専門学校だから特に就職に強いというわけではありません。また、単に就職率が良いかどうかだけではなく、就職先の内容・待遇にも注意する必要があります。

大学・短期大学・高等専門学校・専門学校の就職率(2016年度卒業者)
学校等就職率
大学97.6%
短期大学97.0%
高等専門学校100.0%
専門学校96.1%

(注)2016年度卒業者の2017年4月1日時点の数値。就職率は就職希望者に対する就職者の割合です。

(出典)文部科学省・厚生労働省の平成28年度大学等卒業者の就職状況調査大学等卒業者の就職状況調査(文部科学省発表分)大学等卒業者の就職状況調査(厚生労働省発表分))を基にfromportal.comの担当者が作成

まとめ

  • 専門学校とは高等学校などを卒業した人が入学して職業に関する専門的な内容を学ぶ教育施設で、専門課程を有する専修学校のことです。
  • 専門学校(専修学校専門課程)は、職業に関する専門的な内容を学習し就職に結びつきやすい、関係する資格を取得しやすいというメリットがあります。一方で、専門に特化してしまうため職業選択の幅を狭めてしまう可能性がある、大学卒業と比べると学歴の面で弱いというデメリットがあります。

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【専門学校(専修学校専門課程)とは・メリットとデメリットの記事は終わりです】

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