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大学を中退して後悔する場合と後悔しない場合

記事作成日:2017年11月21日

大学を中退して後悔する場合と後悔しない場合があります。人生の決断で後悔してしまうことはできる限り避けたいところですが、自分で十分に考えて、納得して選んだ選択は後悔する可能性が下がります。一方で、十分に考えることなく慌てて選んでしまったり、納得しきれないまま選んだり、人に勧められるまま決めてしまったり、選択せざるを得ない不本意な状況に追い込まれたりして選んだ選択は後悔する可能性が高まります。

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大学中退で失うもの

大学で学び卒業することのメリットには専門的な知識が得られる、同年代の友人ができる、大学卒業という学歴が得られる、就職活動で有利になると言った事が挙げられます。

大学を中退するということはこれらの大学で学ぶメリット、大学を卒業するメリットを捨てることになります。特に、大学卒業後、一般の企業などに就職をしようと考えている場合には、大学卒業と大学中退では大きな差があるため望むような人生を歩めなくなる可能性があります。

大学中退で得るもの

逆に大学を中退することで得られるものもあります。大学を中退すると時間の面で自由になるため、自分がやりたいことが自由にできます。働くことができる(就職)、趣味・社会貢献、海外留学など自分がやりたいことをできるのです。

また、大学に在学するためには授業料を負担しなければいけませんが、授業料の負担をしなくても済みます。また、大学の校風や学部・学科で学ぶ内容に違和感があると学業の意欲が高まらない場合(ミスマッチ)がありますが、気が進まない学業を続けるよりも別のことをした方が良い場合もあります。

大学中退で後悔する場合

大学中退で後悔する場合には、十分考えずに決めてしまう場合、後ろ向きな理由で決めてしまった場合、不本意ながら中退せざるを得ない場合などが挙げられます。

大学中退を十分考えずに決めてしまった場合

大学中退で後悔する場合には、中退した後のことを十分に考えずに勢いで決めてしまった、何となく決めてしまった、納得しないまま決めてしまった、人に言われるがまま決めてしまったといったように、十分な検討や納得がなかった場合には、後から振り返ってなんで中退を選んでしまったんだろうと悔やんでしまう可能性が高まります。

例えば、大学を中退して成功している人が大学は無駄だと言っているから、友達も大学を中退して働き始めたから、大学よりも面白いことがありそうな気がするから、働いたほうが楽しいと思えるから、といったような場合です。

行動を起こすこと、変わろうとすることは人生を切り開く良いきっかけになることもありますが、十分に検討しないで勢いだけで進んでしまうと大きな過ちを犯してしまうことがあります。

大学中退を後ろ向きな理由で決めてしまった場合

大学に通うのが面倒になった、出席するのがだるくなった、何となくつまらないといったように、後ろ向きな理由で中退してしまう場合も、冷静になって後から振り返ると後悔してしまう可能性があります。もうひと頑張りすれば乗り越えられたかもしれないような場合に、十分に考えないまま安易に中退してしまうと、悔いが残ってしまうかもしれません。

大学を中退する理由に学業の不振や学校生活への不適応といったものがありますが、多少の努力で改善できる場合は中退よりも努力を選んだ方が後々の人生のためになる場合があります。

大学を中退せざるを得ない場合

大学を中退したくなかったのに中退せざるを得なかった場合には後悔する可能性が高まります。大学を中退する理由の1つに経済的な理由があります。大学に在学したかったけれど、お金がないので大学を不本意ながらやめざるを得ない場合です。

お金がないからやめなければいけないというのは大変残念です。自分は続けたかったのに、辞めざるを得なかった場合には、当然後悔してしまう可能性が高いです。

また、他にも大学を中退する理由として病気やけがという場合も考えられますが、望まない中退は悔やまれるものです。不可抗力とは言え未練が残ってしまう可能性があります。

大学中退で後悔しない場合

大学中退で後悔しない場合には、自らの十分に考えて納得して大学を中退した場合が挙げられます。例えば働く場合や他で学び直す場合です。どちらの場合もやりたいことがはっきりあって、そのために大学を退学しています。納得して大学を中退することになるため、自分の選択を後悔する可能性は下がります。

大学を中退して働く場合

大学を中退する理由の1つに働きたいからということが挙げられます。例えば、大学在学中に事業を始めて(起業)、軌道に乗ってきたのでビジネスが面白くなり、大学を中退して事業に専念するというような場合です。

もう働きたいと感じているのに、大学であと何年か在学して学業に取り組まなければいけないと感じてしまうとストレスになりますし、学業への意欲も低下します。

ただし、雇われて会社員になるため中退する場合は思いとどまった方が良いことがあります。会社員として雇われるなら学歴があった方が良いからです。合わなくて転職する場合には大卒か大学中退かは大きな違いとなります。

また、何となくフリーランスになりたいといった場合には慎重に考えた方が良いことがあります。大学生の間は社会の厳しさ、ビジネスの難しさを理解しきれていないため、甘く考えてしまう場合があります。収入を得られて生活していけるのか、控えめに見積もった方が良いでしょう。

転学・海外留学する場合

大学中退の理由として転学や海外留学が挙げられます。大学で学んでいる間に、違和感を感じ違うことを学びたくなった、別に学びたいことが見つかったという場合に、希望することが学べる別の大学に入学・編入したり、海外留学したりすることがあります。

転学や海外留学ために中退する場合は、学びたいことが見つかり自ら進んで中退することになるため後悔する可能性は下がります。

大学中退で後悔しないためにできること

大学を中退したい理由を見つめ直す

大学中退で後悔しないために、中退をしようと考えた理由について見つめ直すことが大切です。中退したい理由が一過性のものではないか、乗り越えることができない理由か、人の意見に流されてしまっていないか、周りの人の行動が良く見えているだけではないか、といったような観点から、本当に中退すべき理由なのかどうなのか、退学する前にもう一度考え直してみましょう。

やりたいこと、実現したい夢や目標を見つけて中退した場合には後悔する可能性は低くなります。

大学中退後の人生や過ごし方を想像する

大学中退をする理由は自分にとって納得感があると確信が得られた場合には、大学中退後の人生や過ごし方を想像してみましょう。大学を卒業して何をしたいのか明確に頭の中で描ける場合には後悔する可能性は低下します。逆に大学を卒業してどうするか想像がつかない場合は、中退するのを一旦立ち止まって考えなおした方がいいでしょう。

大学を中退して十分なメリットがあるか検討する

大学を中退すると失うものもあります。学歴が重視される傾向がある日本では、大学卒業という学歴を捨てることによって、就職しづらくなったり、就職しても給与・賃金が低くなったり、出世しづらくなったり、正規社員になりづらかったりすることがあります。

大学中退後に起業するといったような特殊な場合でないと、大学を中退することで生涯に得られる賃金の水準が下がってしまうことがあるため、大学を中退しても十分なメリットがあるのか慎重に検討しましょう。

大学の学業に打ち込む

学業が不振で大学を中退するような場合もありますが、勉強不足が原因ということになります。大学で学びたいことがあるのであれば、遊ぶ時間やアルバイトをする時間などを抑えて学業のために時間を使うことが重要になります。

学業の不振は、自らの努力によって多くの場合は克服できるため、必死に勉強することが大切です。しっかりと学ぶことによって大学の講義などが理解できるようになれば、学業に前向きになれるはずです。

大学生活に順応する努力をする

大学生活は、中学校までの義務教育や高等学校とは異なり、学生の自由度が飛躍的に高まります。自由が高まる半面、自ら主体的に目的意識を持って学ぼうとしないと、無駄に時間を過ごしてしまうことになりかねません。

大学での生活は多くの学びや経験の可能性を秘めている一方で、無関心なまま過ごしてしまえば目の前の貴重な学びや経験の機会を見逃してしまうことにもなりかねません。

折角大学に入学して勉強しようとしているのですから、大学で何を学びたいのかを考え、大学生活を通じて多くのことを得ようとする姿勢が大切です。

生活費や教育費の資金計画をしっかりとしておく

経済的理由で大学を中退せざるを得ない場合は大学中退を後悔する可能性が高まります。大学に在籍するためには授業料や教材などの教育関連の費用や生活のための費用の負担が重くなります。

金銭面で苦しくなる可能性がある場合には、奨学金を借りる、親に相談して親に教育ローンを借りてもらうなど事前に資金計画をしっかりとしておくことが重要です。

また、経済的に苦しくなってきた場合には、大学の窓口などで早めに相談することも大切です。

中退したなら前向きに考える

どんな状況や理由で大学を中退した場合でも、過ぎたことは過ぎたことなので、悔やんでばかりでは意味がありません。一度決めて進むことにしたのであれば、中退したことを前向きに受け止めることが大切です。

大学を中退することで得られることもあれば失うこともあります。しかし大学中退によって得られることを意識して、大学を中退してよかったと思えるように努力していくことで、中退を前向きに受け止められるようになります。

大学はあくまで人生の通過点に過ぎず、人生はその後何十年も続くのです。もし遠回りをしてしまっても後で挽回することは十分可能なのです。

まとめ

  • 自分で十分に考えて納得して大学を中退することを選んだ場合には大学中退を後悔する可能性は低くなります。やりたいことがある、夢を追いたいといったような場合です。
  • しかし、十分に考えずに中退を決めてしまった場合、後ろ向きな理由で中退を決めてしまった場合、退学したくなかったのに退学せざるを得ない場合には大学中退を後悔する可能性が高まります。

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【大学を中退して後悔する場合と後悔しない場合の記事は終わりです】

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