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専修学校と専門学校の違い

記事作成日:2018年1月31日

専修学校と専門学校の違いについてです。専修学校と専門学校は言葉がとても良く似ているので混乱しがちですが、専門学校は専修学校の一種です。専修学校は、小学校、中学校、高等学校、大学などの学校とは異なり、職業等に関する教育を行う教育施設で、座学だけでなく実習や実技などが多いことが特徴です。専修学校には、高等学校等を卒業した人が入学する専門課程、中学校等を卒業した人が入学する高等課程、特に入学制限がない一般課程の3つの課程があり、専門課程を置く専修学校を専門学校と呼ぶことがあります。

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専修学校とは

専修学校とは、職業や生活に関する能力の育成、教養の向上を目的とした教育を行う施設です。修業年限1年以上、1年間の授業時数800単位時間以上(夜間等学科は450時間以上)、収容定員40人以上などの条件を満たす場合に、公立(市町村立)の場合は都道府県の教育委員会、私立の場合は都道府県知事の認可を受けて設置されます。

専修学校は、学校教育法上、小学校、中学校、高等学校、大学などの学校とは異なる教育施設と位置付けられています。

専修学校の位置づけ

学校教育法上の学校の分類
区分備考
学校幼稚園
小学校
中学校
義務教育学校
高等学校
中等教育学校
特別支援学校
大学
大学院
短期大学
高等専門学校
専修学校専門課程(専門学校)
高等課程(高等専修学校)
一般課程
各種学校学校、専修学校以外で学校教育に類する教育を行うもの
無認可校学校、専修学校、各種学校の認可を受けていない教育施設

(出典)fromportal.comの担当者が作成

  • 学校教育法第124条 第1条に掲げるもの以外の教育施設で、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的として次の各号に該当する組織的な教育を行うもの(中略)は、専修学校とする。
  •  一 修業年限が一年以上であること。
  •  二 授業時数が文部科学大臣の定める授業時数以上であること。
  •  三 教育を受ける者が常時四十人以上であること。
  • 学校教育法第125条第1項 専修学校には、高等課程、専門課程又は一般課程を置く。
  • 学校教育法第125条第3項 専修学校の専門課程においては、高等学校(中略)を卒業した者(中略)に対して、高等学校における教育の基礎の上に、前条の教育を行うものとする。
  • 学校教育法第126条第2項 専門課程を置く専修学校は、専門学校と称することができる。

(出典)学校教育法より引用

専修学校の特徴

専修学校では職業や生活に関連が深い工業関係、農業関係、医療関係、衛生関係、教育・社会福祉関係、商業実務関係、服飾・家政関係、文化・教養関係の8分野の学科が置かれています。

専修学校は職業に関する教育を行うため、一般課程を除き、修了後に就職する人が多くいることが特徴です。

専修学校修了(卒業)後の進路(進学・就職状況)

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専門学校とは

専門学校とは、高等学校等を卒業した人が入学することができる専門課程を置く専修学校のことです。専修学校には、専門課程、高等課程、一般課程の3つの課程があり、専修学校では1つ以上の課程が設置されます。

入学資格は、専門課程は高等学校等を卒業した人、高等課程は中学校等を卒業した人、一般課程は制限なしとなっています。

このうち、専門課程を置く専修学校は専門学校と称することができます。ただし、専門学校を名乗るのは権利であって義務ではないため、専門課程を置く専修学校は必ず専門学校を名乗らなければいけないわけではありません。

専修学校の入学資格
課程入学資格
専門課程
(専門学校)
高等学校等卒業
高等課程
(高等専修学校)
中学校等卒業
一般課程制限なし

(出典)fromportal.comの担当者が作成

専修学校に占める専門課程の生徒数

専修学校の課程別の生徒数をみると、修業年限が長いほど在籍者が多くなることを考慮する必要がありますが、圧倒的に専門課程の生徒数が多い状況となっています。

専修学校の課程別生徒数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専門学校の修業年限と進学

専門学校の修業年限は基本的に1~4年となっていて、特に修業年限2年の専門学校が多くなっています。

専修学校の課程別修業年限別学科数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

修業年限2年以上などの条件を満たす専門学校の学科の修了者は大学に編入学することができます。なお、編入学とは途中の学年から入学することをいい、大学の3年次などから入学することになります。入学年次は大学によって異なります。また、修業年限4年以上などの条件を満たす専門学校の学科の修了者は大学院への進学が可能となります。

専門学校を修了すると高度専門士、専門士の称号を得られる場合があります。高度専門士は修業年限4年以上などの条件を満たす学科、専門士は修業年限2年以上などの条件を満たす学科を修了した場合に付与されることがあります。

専修学校修了(卒業)後の進学と編入学

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

まとめ

  • 専修学校は、職業などに関する教育を行う教育施設です。専修学校には、高校等を卒業した人が入学する専門課程、中学校等を卒業した人が入学する高等課程、入学資格が特にない一般課程の3つの課程があり、1つ以上の課程が置かれます。
  • 専修学校のうち、専門課程を置く専修学校は専門学校と称することができます。専門学校は専修学校の一種です。

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【専修学校と専門学校の違いの記事は終わりです】

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