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専修学校とは・特徴と入学・進学や就職について

記事作成日:2018年1月30日

専修学校とは、学校以外の教育施設で、職業や生活に関する教育、教養の向上に関する教育を行う教育施設です。職業に結びつくような内容の教育を行うこと、座学だけでなく実技・自習が多いこと、資格を得ることができる場合があること、卒業後は就職をすることが多いことなどが特徴です(一般課程を除く)、専修学校には、専門課程、高等課程、一般課程の3つの課程があり、専門課程がある専修学校は専門学校、高等課程がある専修学校は高等専修学校と名称を付けることができます。

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専修学校は学校とは異なり職業教育等を行う教育施設

日本の教育施設について定めている学校教育法では、教育施設について大きく分けて学校、専修学校、各種学校、それ以外(いわゆる無認可校)の4つに分けています。

学校は、学校教育法第1条に定めがあることから1条校とも呼ばれ、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学(短期大学、大学院を含む)、高等専門学校が含まれます。学校教育法上の学校は公的な色彩が強く、設置や運営などに関して厳しい規制が行われています。

専修学校は、学校には該当しませんが、職業や生活に関する能力の育成、教養の向上を目的とした教育を行う施設と位置付けられていて、学校より緩やかな規制が行われています。なお、学校教育法では、専修学校の条件として、修業年限が1年以上であること、授業時数が一定以上であること(専修学校設置基準に1年で800単位時間以上、夜間等学科は450単位時間以上と定められています)、生徒が常時40人以上であることとされています。専修学校は、授業時数、収容可能な生徒数、教員数、施設・設備などが基準を満たしている場合に認可されます。

各種学校は、学校でも専修学校でもありませんが、学校教育に似た教育を行う教育施設で、認可を受けたものと位置付けられています。専修学校よりも緩やかな規制が行われています。

学校教育法上の学校の分類
区分備考
学校幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学(大学院、短期大学を含む)、高等専門学校が該当
専修学校専門課程(専門学校)、高等課程(高等専修学校)、一般課程
各種学校学校、専修学校以外で学校教育に類する教育を行うもの
無認可校学校、専修学校、各種学校のいずれの認可も受けていない教育施設

(出典)fromportal.comの担当者が作成

  • 学校教育法第1条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。
  • 学校教育法第124条 第1条に掲げるもの以外の教育施設で、職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的として次の各号に該当する組織的な教育を行うもの(中略)は、専修学校とする。
  •  一 修業年限が一年以上であること。
  •  二 授業時数が文部科学大臣の定める授業時数以上であること。
  •  三 教育を受ける者が常時四十人以上であること。
  • 学校教育法第134条 第1条に掲げるもの以外のもので、学校教育に類する教育を行うもの(当該教育を行うにつき他の法律に特別の規定があるもの及び第124条に規定する専修学校の教育を行うものを除く。)は、各種学校とする。

(出典)学校教育法より引用

専修学校には専門課程・高等課程・一般課程の3つの課程がある

専修学校には、専門課程、高等課程、一般課程を置くこととされています。専門課程は高等学校卒業程度、高等課程は中学校卒業程度の人が入学して学ぶことになります。一般課程は専修学校の判断によって入学資格が設けられることがありますが、基本的に入学に制限はありません。

専修学校の入学資格
課程入学資格
専門課程
(専門学校)
高等学校等卒業
高等課程
(高等専修学校)
中学校等卒業
一般課程制限なし

(出典)fromportal.comの担当者が作成

また、専門課程を置く専修学校は専門学校と称することができ、高等課程を置く専修学校は高等専修学校と称することができます。専門学校や高等専修学校と名乗ることは義務ではないため、名乗らないこともできます。また、専門課程と高等課程の両方を置く専修学校の場合は、専門学校となる場合があります。

基本的に、教育水準が高い順に専門課程、高等課程、一般課程となりますが、教員の資格についても専門課程、高等課程、一般課程の順に高い基準が設けられています。専門課程が最も高い基準が設けられています。

専修学校の生徒数は専門課程(専門学校)が最も多い

専修学校には、専門課程、高等課程、一般課程がありますが、生徒数を比較すると圧倒的に専門課程(専門学校)が多くなっています。修業年限の違いなどを考慮しても専門課程(専門学校)の多さが際立っていると言えます。

専修学校の課程別生徒数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専修学校の教育の特徴

専修学校は、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成」や「教養の向上」が目的として掲げられています。つまり、職業教育、生活に関する教育、教養の向上に関する教育が行われることになります。

専修学校で学ぶ分野

専修学校では工業関係、農業関係、医療関係、衛生関係、教育・社会福祉関係、商業実務関係、服飾・家政関係、文化・教養関係の8分野の学科が置かれています。

分野によって修業年限の違いなどがあるため単純には比較できませんが、医療関係(看護、准看護、理学・作業療法、歯科衛生、柔道整復等に関係する学科)、文化・教養関係(受験・補習、デザイン、法律行政(公務員受験関係)、音楽、動物等に関係する学科)、工業関係(情報処理、自動車整備、土木・建築等に関係する学科)、衛生関係(美容、調理、製菓製パンに関系する学科)、商業実務関係(旅行等に関係する学科)が多くなっています。

専修学校の分野別生徒数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専修学校の修業年限

学校教育法において専修学校は修業年限が1年以上と定められていますが、専門学校(専門課程)は基本的に修業年限1~4年となり、2年(2年以上3年未満)の学科が多くなっています。

高等専修学校(高等課程)は基本的に修業年限1~3年となり3年(3年以上4年未満)の学科が多くなっています。

一般課程は、大学受験などを目的とする場合も多いことがあって、修業年限1年(1年以上2年未満)が多くなっています。

専修学校の課程別修業年限別学科数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専修学校では実習・実技等が重視される

専修学校では、実践的な職業教育が行われるため、座学形式だけではなく、実習・実技・演習の時間が多く設けられており、専門的な施設・設備を用いた教育が行われることが特徴です。企業と連携して実習が行われることもあります。

専修学校は資格を取得しやすい場合がある

専修学校では職業に関する資格が得やすい場合があることが特徴です。専修学校の分野によっては、卒業と同時に資格が得られる場合(測量士補、栄養士、調理師、保育士、幼稚園教諭2種など)、卒業によって資格の受験資格が得られる場合(建築士(2級・木造)、自動車整備士(3級、2級)、航空整備士(2等)、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、臨床工学技士、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師、製菓衛生士、理容師、美容師、社会保険労務士、税理士、学芸員など)があります。

また、卒業後に一定の実務経験を積むことによって資格が得られる場合(測量士、第3種電気主任技術者など)、資格の受験資格が得られる場合(2級土木施工管理技士、2級造園施工管理技士、管理栄養士、社会福祉士、精神保健福祉士など)もあります。

専修学校修了(卒業)後の進路(進学・就職状況)

専修学校修了(卒業)後の進路(進学・就職状況)についてです。

専修学校修了(卒業)後の就職

専修学校の課程別に見た就職の特徴は次の通りです。

専修学校修了(卒業)後の進路(進学・就職状況)

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専門学校修了後は就職する人が多い

専門学校(専修学校専門課程)を修了した後は就職する人が多くなっています。大学や短期大学を卒業した人と同様に修了時の年齢が20歳前後となることから、社会に出ていく人が多くなる時期に差し掛かっているためです。

就職する分野についても関係分野に就職する場合が多くなっていて、専門学校で学んだ専門的な職業に関する知識・技能が役に立つよう就職先を選んでいるとみられます。

高等専修学校修了後は半分強の人が就職する

高等専修学校(専修学校高等課程)を修了した後は、半分強の人が就職し、それ以外の人は進学などの道を選びます。高等専修学校を修了した時点では、高等学校を卒業した18歳前後となるため、更に学ぶ人と就職して社会に出る人に分かれます。

で学んだ分野に関係する就職先を選ぶ人も多いですが、専門学校と比較すると、他の分野に就職する人の割合も多くなっています。

専修学校一般課程修了後に就職する人は少ない

専修学校の一般課程を修了した人で就職する人は少なくなっています。専修学校一般課程は大学受験等を目的としている場合が多く、修了後は大学などに入学する人が多くなるためだと考えられます。

専修学校修了(卒業)後の進学

専修学校修了後の進学については次のような進学・編入学が想定されます(短期大学は省略しています)。

専修学校修了(卒業)後の進学と編入学

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

専門学校(専門課程)修了と進学

修業年限2年以上などの条件を満たした専門学校(専修学校専門課程)の学科の修了者は大学への編入学が可能となります。編入学とは途中の年次から入学することをいいます。また、修業年限4年以上などの条件を満たした専門学校(専修学校専門課程)の学科の修了者は大学院への進学が可能となります。

専門学校(専門課程)修了と称号

専門学校を修了すると高度専門士、専門士の称号を得られる場合があります。高度専門士は修業年限4年以上などの条件を満たした専門学校(専修学校専門課程)の学科を修了した場合、専門士は修業年限2年以上などの条件を満たした専門学校(専修学校専門課程)の学科を修了した場合に得られます。

なお、称号は博士、修士、学士などの学位とは異なり、国際的な通用力がないものとされています。

高等専修学校(高等課程)修了と進学

修業年限3年以上の高等専修学校(専修学校高等課程)の学科の修了者は専門学校(専修学校専門課程)への入学が可能となります。修業年限3年以上などの条件を満たした高等専修学校(専修学校高等課程)の学科の修了者は大学や短期大学への進学が可能となります。

専修学校一般課程修了と進学

専修学校一般課程は大学受験を目的とすることが多く(浪人、大学受験科、予備校)、一般課程修了後は大学などに進学する人が多くいるとみられます。専門学校や短期大学に進学する人も一定数いるとみられます。

専修学校に入学・進学する人の割合

専修学校に入学・進学する人の割合についてです。中学校等卒業時点では高等専修学校(高等課程)、高等学校等卒業時点では専門学校(専門課程)や一般課程が対象になるとみられます。

高等学校等の卒業後の進路としての専門学校

文部科学省学校基本調査平成29年度調査によると、2016年度の高等学校等(高等学校(通信制含む)、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部)卒業生の卒業後の進路で、専門学校(専修学校専門課程)の割合は16.1%となっています。これは大学学部の47.1%に続く数字で、短期大学本科の4.6%を上回っています。高等学校等の卒業後の進路として専門学校を選ぶ人が一定の規模でいることが確認できます。がいます。

なお、大学受験を目的とする学科が多い専修学校一般課程に高等学校等を卒業後に進学する人は2.5%となっています。調査では一般課程・高等課程を合わせた数字となっていますが、高等学校等を卒業後に専修学校の高等課程に入る事例はそれほど多くないと想定されるため、多くが一般課程と推定されます。

高等学校等卒業者の進路(2017年3月・2016年度間卒業)
進路人数割合
大学学部540,33647.1%
短期大学本科52,6834.6%
大学・短期大学(通信制)7990.1%
大学・短期大学別科1070.0%
高等学校専攻科4,6350.4%
特別支援学校高等部専攻科2000.0%
専修学校専門課程(専門学校)184,60616.1%
専修学校一般課程・高等課程29,0582.5%
各種学校28,8042.5%
公共職業能力開発施設等7,1930.6%
就職者214,12318.6%
上記以外84,8237.4%
不詳・死亡8460.1%
合計1,148,213100.0%

(注)高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部の卒業者の合計値です。

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

中学校等卒業後の進路としての高等専修学校

文部科学省の学校基本調査(平成29年度)から2017年3月の中学校、義務教育学校、特別支援学校中学部の卒業者及び中等教育学校前期課程のその後の進路をみると、高等専修学校に入学したのは2,484人、卒業者全体に対する割合は0.2%となっています。

中学校等を卒業した段階では、大半の人は高等学校等(高等学校、中等教育学校後期課程、高等専門学校、特別支援学校高等部)に進学し、高等専修学校(専修学校高等課程)に進む人は少ないことが確認できます。

中学校等卒業者の進路(2017年3月卒業)
進路人数割合
高等学校(本科・別科)1,124,52995.5%
中等教育学校後期課程5,4680.5%
高等専門学校(高専)10,5090.9%
特別支援学校高等部(本科・別科)22,9541.9%
専修学校高等課程2,4840.2%
専修学校一般課程3600.0%
各種学校4440.0%
公共職業能力開発施設等3590.0%
就職者2,9570.3%
上記以外7,6500.6%
不詳・死亡1340.0%
合計1,177,848100.0%

(注)中学校、義務教育学校、特別支援学校中学部の卒業者、中等教育学校前期課程の修了者の合計値です。中等教育学校前期課程の修了者のうち、専修学校一般課程等への入学者は専修学校一般課程と各種学校のいずれか確認できないため便宜上専修学校一般課程に分類しました。

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

まとめ

  • 専修学校では、職業教育、生活に関する教育、教養の向上に関する教育が行われています。
  • 専修学校には、専門課程、高等課程、一般課程の3つの課程があり、専門課程を置く専修学校は専門学校、高等課程を置く専修学校は高等専修学校と称することができます。

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【専修学校とは・特徴と入学・進学や就職についての記事は終わりです】

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