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高等専門学校(高専)の特徴と卒業後の進路

記事作成日:2018年1月12日

高等専門学校(高専)の特徴と高等専門学校卒業後の進路などについてです。高等専門学校は中学校等を卒業した人が進学する学校の一種で、職業に関する専門的な能力を育成する教育機関で、実験・実習・実技などを通じて実践的な教育を5年一貫で行うことが特徴です(商船系学科は5.5年)。高等専門学校卒業者の就職状況は比較的良好です。

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高等専門学校(高専)の特徴

高等専門学校(高専)は中学校等を卒業してから進学しますが、高等学校とは異なり職業に関する専門的な能力を育成する教育機関です。高等専門学校は略して高専と呼ばれることがあります。高等専門学校の修業年限は5年(商船系学科は5.5年)で、卒業すると準学士の称号が得られ、大学に編入学することができるほか、高等専門学校の専攻科(修業年限2年)に進学することもできます。

高等専門学校(高専)は職業に関する能力を育成する実践的な教育機関

高等専門学校(高専)は学校教育法において「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的とする」とされていて、職業に関する教育を行う機関であると位置づけられています。高等学校は「高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする」とされていることと対照的です。

ただし、大学は「目的を実現するための教育研究を行い」とされていますが、高等専門学校は「目的を実現するための教育を行い」とされていて、制度上、大学は教育機関であり研究機関でもある一方、高等専門学校は教育に重きが置かれています。

高等専門学校は職業に関する能力を育成するために、専門科目を学んだり、実験・実習・実技を通じて実践的な教育を行ったりすることが特徴です。

  • 学校教育法第115条第1項 高等専門学校は、深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的とする。
  • 学校教育法第115条第2項 高等専門学校は、その目的を実現するための教育を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。
  • 学校教育法第50条 高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする。
  • 学校教育法第83条第1項 大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。
  • 学校教育法第83条第2項 大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。

(出典)学校教育法より引用

高等専門学校(高専)の修業年限は5年(商船は5.5年)

高等専門学校(高専)の修業年限は5年間となっています。中学校を卒業後に進学することになるため、高等学校の3年間と短期大学の2年間あるいは大学の前半2年間を足した期間に相当します。商船学科の修業年限は5.5年(5年6か月)と半年だけ長くなっています。

高等専門学校(高専)の学科は工業と商船

高等専門学校(高専)の学科は基本的に工業系の学科と商船系の学科が設置されています。工業系の高等専門学校を工業高等専門学校、商船系の高等専門学校を商船高等専門学校と呼ぶことがあります。

なお、工業に関する専門学科を置く高等学校の一種である工業高等学校とは異なります。同様に商船高等専門学校は商業に関する専門学科を置く商業高等学校とは異なります。

また、情報系の情報デザイン学科、コミュニケーション情報学科、経営情報学科や国際流通学科といった学科が置かれている高等専門学校もあります。

高等学校とは異なり高等専門学校(高専)は学習指導要領が課されない

高等専門学校(高専)は高等学校とは異なり高等教育機関であることなどから、学習指導要領に従うことが課せられておらず、教科書も高等学校とは異なるものを使用することができ、専門書を活用することができます。

高等専門学校(高専)は男性が多い

学校基本調査(平成29年度調査)によると、高等専門学校の学生の男女比率(2017年度)は男性の比率が多くなっています。ただし、完全に女性がいないという場合でなければ、男子校とも雰囲気が異なります。

高等専門学校(高専)の男女別学生数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

高等専門学校(高専)は国立校が多い

高等専門学校は国立・公立・私立のいずれも設置されていますが、国立校が多くなっています。学校基本調査(平成29年度調査)によると、学生数の割合(2017年度)で国立の割合が多いことが確認できます。

高等専門学校(高専)の設置主体別学生数

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

高等専門学校(高専)卒業後は専攻科に進むことができる

高等専門学校(本科)を卒業した後は専攻科に進学することができます。専攻科は更に知識や技術を深く学ぶことができ、修業年限は2年です。専攻科を修了し、大学評価・学位授与機構の定めた条件を満たす場合は、学士の学位を得ることができる場合があります。

高等専門学校(高専)を卒業すると準学士の称号

高等専門学校を卒業すると準学士の称号が得られます。ただし、準学士は学士、修士、博士などの学位とは異なります。学位は国際的な通用性があるもの、称号は国際的な通用性がないものとされています。

高等専門学校(高専)への入学と卒業後の進路(進学や就職)

高等専門学校(高専)への入学と高等専門学校卒業者の卒業後の進路についてです。

高等専門学校(高専)は中学卒業後に進学する学校

高等専門学校(高専)は中学校を卒業した人(義務教育学校・特別支援学校中学部卒業、中等教育学校前期課程修了の人を含む)が進学することができます。

文部科学省の学校基本調査(平成29年度)から2017年3月の中学校、義務教育学校、特別支援学校中学部の卒業者及び中等教育学校前期課程のその後の進路をみると、高等専門学校に入学したのは約1万人で卒業者全体に対する割合は0.9%となっています。

高等専門学校に進学する人は中学校等卒業生の約1%にとどまっていて全体の中では少数派となっています。

中学校等卒業者の進路(2017年3月卒業)
進路人数割合
高等学校(本科・別科)1,124,52995.5%
中等教育学校後期課程5,4680.5%
高等専門学校(高専)10,5090.9%
特別支援学校高等部(本科・別科)22,9541.9%
専修学校高等課程2,4840.2%
専修学校一般課程3600.0%
各種学校4440.0%
公共職業能力開発施設等3590.0%
就職者2,9570.3%
上記以外7,6500.6%
不詳・死亡1340.0%
合計1,177,848100.0%

(注)中学校、義務教育学校、特別支援学校中学部の卒業者、中等教育学校前期課程の修了者の合計値です。中等教育学校前期課程の修了者のうち、専修学校一般課程等への入学者は専修学校一般課程と各種学校のいずれか確認できないため便宜上専修学校一般課程に分類しました。

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

高等専門学校(高専)と進学や編入学との関係

高等専門学校(高専)は中学卒業してから入学し、基本的に5年間学ぶことになるため、高等学校から大学に入学する進路とは年数が合いません。

そのため、大学に入学する場合には、高等専門学校を中退して入学するか、卒業後に編入学することになります。2年の専攻科に進めば大学卒業相当の年数となるため、大学院への進学時期と年数が合います。また、高等学校卒業後に高等専門学校4年次に編入学する道もあります。

高等専門学校(高専)への進学と高等専門学校卒業後の進路

(出典)fromportal.comの担当者が作成

高等専門学校(高専)を中退し大学に入学する場合

まず、大学で1年次から学びたい場合には高等専門学校を3年次を修了して大学を受験して入学する、あるいは3年次を修了しないで高等学校卒業程度認定試験に合格し、大学を受験して入学する、などの方法があります。

高等専門学校(高専)を卒業し大学に編入学する場合

高等専門学校を卒業した場合には、大学に編入学することができます。一般的には大学の3年次に編入学することが可能です。大学を卒業すれば学士の学位を取得することができ、大学院に進学することも可能です。

高等専門学校(高専)を卒業し専攻科に進学する場合

高等専門学校を卒業した後、高等専門学校の専攻科(2年)に進学することが可能です。専攻科の課程を修了し、大学評価・学位授与機構の定めた条件を満たす場合は、学士の学位を得ることができ、大学院に進学することができます。

高等学校を卒業すると高等専門学校(高専)に編入学できる

高等学校を卒業すると高等専門学校に編入学することができます。通常は高等専門学校の4年次に編入学することになります。

高等専門学校(高専)卒業後の進路

学校基本調査(平成29年度調査)によると高等専門学校を卒業した人の進路(2017年3月卒業)は、就職が多くなっていて、正規職員への就職が6割弱となっています。一方で、進学(大学に編入学、高等専門学校の専攻科に進学等)する人も約4割います。

高等専門学校(高専)卒業者の進路(2017年3月卒業)
進路人数割合
正規職員に就職5,78357.3%
非正規職員に就職20.0%
一時的な仕事に就職10.0%
進学者4,03640.0%
専修学校・外国学校等に入学720.7%
進学準備870.9%
就職準備430.4%
その他620.6%
合計10,086100.0%

(出典)文部科学省学校基本調査を基にfromportal.comの担当者が作成

まとめ

  • 高等専門学校(高専)は、中学校等を卒業後に進学する学校で、職業に関する専門的な能力を育成する教育機関です。高等専門学校(高専)は中学校等を卒業した人の約1%が進学します。
  • 高等専門学校(高専)には、工業と商船の学科があり修業年限は5年(商船は5.5年)で高等専門学校を卒業すると、準学士の称号が得られ、大学に編入学することができるほか、高等専門学校の専攻科に進学することが可能です。高等専門学校(高専)を卒業した人の約6割弱が就職し、約4割が進学します。

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【高等専門学校(高専)の特徴と卒業後の進路の記事は終わりです】

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