高校受験の塾はいつから通うと良いか・勉強はいつから本格化するか
記事作成日:2019年5月22日
高校受験の塾はいつから通うとよいのかということや、高校受験の勉強はいつから本格化するのか、ということです。高校受験を強く意識し始めるのは受験生になる中3に上がる前後となるので中2の後半から中3の前半にかけて受験勉強が本格化します。難関校を狙う場合や学校の授業についていけていない場合を除けば、中2の終わりころから塾に通っても十分合格を狙うことができます。
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高校受験の勉強が本格化するのは中2後半から中3前半にかけて
狙う高校のレベルや普段の勉強の理解度にもよりますが、自分の学力の水準と同じくらいか少し上の高校を狙う場合には高校受験の勉強が本格化するのは中学2年生の後半から中学3年生前半にかけてです。どれだけ遅くとも中学3年生の夏までには受験勉強を本格化させることになります。
自分の学力水準よりもかなり上の高校、難関校を狙う場合は、早い時期、中学1年生や中学2年生の前半から対策をしないと間に合わない場合があります。
高校受験勉強が本格化するまでは、中間テストや期末テストなどの定期テスト対策をしっかりと行い、普段の学校の勉強に遅れないようにします。また、内申点対策として、宿題などを期限までにきちんと提出するなど授業を受ける態度にも気を付けるようにします。
高校受験の塾に通う時期別のメリットとデメリット
中学生が塾に通う場合、中1から塾に通っている人も多いですが、高校受験の塾に通う時期として中学1年、中学2年、中学3年のそれぞれの初めの頃に分けてメリットやデメリットを見てみます。
中学1年から高校受験の塾に通うメリット
内申点対策ができる
受験しようと考えている高校の内申点の計算で中1の成績が使われる場合は、中1から塾に通うことで内申点対策をすることができます。高校受験では内申点も重要な要因となるため、地域や受験する高校によっては中1から内申点対策が必要になることがあります。
難関校対策がしやすい
中1から塾に通っていると、高校受験まで約3年間の時間があることになるため、偏差値上位校、難関校の対策がしやすくなります。ぎりぎりで対策を始めるより、時間に余裕を持って対策をした方が受かりやすくなります。
学校の授業に遅れづらい
塾に通うと勉強をしなければいけない環境に身を置くことになります。もし、学校の授業で分からないことがあれば、そのまま放置せず解決しようとする可能性が高くなり、学校の授業に遅れづらくなります。
中学1年から高校受験の塾に通うデメリット
中学入学直後は環境が変わり精神的な負担が大きい
中1の壁や中1ギャップという言葉がある通り、小学校と中学校では学習や生活の環境が大きく変わります。そのため、精神的に負担を感じやすい時期ですが、更に塾に通うとなると大きな負担になってしまうことがあります。
部活などとの両立が難しい
中学生になると、学校の勉強の予習復習、宿題のほかに部活なども行うことになります。中1から塾に通うと中1の時点から部活などと塾を両立させなければいけなくなり、時間に余裕がなくなり、心身が疲れ果ててしまうことがあります。
塾のお金がかかる
中1の最初から塾に通うと高校受験までの3年間塾に通うことになるため、学習塾の授業料が高額になってしまい、家計への負担が大きくなってしまいます。
中だるみしやすい
中1の最初から高校受験対策として塾に通うと高校受験まで約3年間塾に通うことになるため、緊張感ややる気を持続させるのが難しくなり、中1の後半から中2の頃には中だるみしてしまう恐れがあります。
受験が身近に感じられず意欲が高まりづらい
中1の最初から高校受験の塾に通うと、受験まで3年近くあるため、高校受験を身近なものとして感じることができず、意欲が高まりづらいと言えます。そのため、受験勉強をやらされている感を強く感じてしまって、身にならない可能性があるのです。
中学2年から高校受験の塾に通うメリット
勉強が遅れても挽回する時間がある
中2の早い時期から塾に通っていれば高校受験まで約2年あることになるため、勉強が遅れていたり、志望校の偏差値と大きな開きがあったりしても、まだ挽回のために十分な時間があることになります。
中2の内申点対策ができる
中2から高校受験のために塾に通えば中2から内申点対策を強化することができます。内申点の計算で中2以降の成績が重要になる場合は中2から塾に通うことが内申点を良くする上でメリットになります。
難関校・偏差値上位校を狙える
中2から塾に通えば高校受験までに約2年間あるため、難関校・偏差値上位校を狙うことが十分可能です。中3以降から塾通いを始めると、もともと成績が良くないと難関校・上位校を狙うのは難しくなってきます。
中だるみを防ぐことができる
中2の時期は中学に慣れてくる一方、受験までまだ時間があるため、中学生活の中でも気が緩みやすく、中だるみを起こしやすい時期です。中2の時期に受験勉強に意識を向けることで、緊張感を保ち中だるみを防ぐことができます。
中学2年から高校受験の塾に通うデメリット
部活などとの両立が大変
中2の時期はまだ部活などにもある程度力を入れていることが多いため、塾などの勉強と部活などを両立することは体力面でも、時間の面でも大変な場合があります。どちらも中途半端になってしまうことがあります。
塾のお金がかかってしまう
中2の早い時期から高校受験のため塾に通うと、高校受験までに約2年間塾に通うことになり塾の費用が高額になってしまいます。そのため家計に余裕がないとやりくりが大変になってしまいます。
中学3年から高校受験の塾に通うメリット
受験生になるため意欲が湧きやすい
中3になると受験生という意識が出てくるため、受験勉強に対して意欲が高まりやすくなります。そのため、塾に入って受験対策を始める時期として気持ちの面では良い時期だと言えます。
金銭的な負担が少ない
中3から塾に通えば高校受験まで約1年ということになるため、中1や中2から塾に通う場合と比較すると塾通いのための費用を安く抑えることができるようになります。
中1から中2までは時間を自由に使える
中3から塾通いをして高校受験の勉強を本格化する場合、中1から中2までは比較的時間に余裕ができるため、部活などをやりやすくなります。
中学3年から高校受験の塾に通うデメリット
内申点対策がしづらい場合がある
中2までの成績が内申点の計算に含まれる場合、中3から塾に通うと内申点対策がしづらいことがあります。中1や中2の成績はすでに決まってしまっていて変えられないためです。
受験までの時間が少ない
中3から塾に通うと、高校受験まで1年を切ってしまっているため、中1や中2から通った場合と比べると塾の勉強期間が短くなります。そのため、難関校を狙いづらくなることがあります。
高校受験の塾に通うタイミングを左右する要因・いつから通うか
高校受験の塾はいつから通ったらよいかということについては、普段の学校での授業についていけているか、受験をする高校の内申点の計算はいつの時点の成績を使うか、難関校を狙うかどうか、塾にかけられるお金はどれくらいか、ということによって変わってきます。
普段の学校の授業についていけているか
塾に通い始めるタイミングを左右する要因の1つに普段の中学校での授業についていけているかどうかということがあります。
授業についていけていない場合は、内申点が悪くなってしまうという問題と、分からない部分が積み重なってさらに分からなくなるという問題があるため、早めに対策を打った方が良いということになります。
特に分数や小数の計算など小学校で習う内容から既に理解が怪しいという場合は、急いで挽回した方が良いでしょう。
受験する高校の内申点の計算はいつの時点の成績を使うか
高校受験で使う内申点の計算は都道府県によって違います。同じ都道府県の中でも、公立か私立かでいつの時点の内申点を使うかが違うことがあります。
例えば、中学3年の2学期の成績で内申点が計算されるのか、中1から中3までの成績で内申点が計算されるかによって内申点の対策が大きく変わってきます。
もし、中1や中2の成績が内申点の計算である程度の配点を占める場合、早めに塾に通って内申点対策を行うということも考えられます。
難関校を狙うかどうか
自分の学力水準よりも偏差値が高い難関高校を狙う場合は、塾に通う期間を長くとった方が対策しやすいと考えられます。早めに中学校での学習内容の勉強を一通り済ませてしまい、受験対策をするのであれば、早めに塾に通った方が良い場合があります。
逆にそれほど偏差値が高い難関高校を狙う訳ではない場合、自分の学力水準に近い高校を狙う場合は、慌てて塾に通わなくても、十分に対策ができる場合もあります。
塾にかけられるお金はどれくらいか
高校受験は1つの通過点に過ぎません。どちらかと言えば、高校受験よりも次の大学受験の方が人生に影響が大きいと考えられます。そのため、高校受験にお金を使い過ぎてしまって、大学受験の時に息切れしてしまうと本末転倒になってしまうことがあります。
家計の問題などから高校受験にお金をそれほどかけられない場合は、中1や中2の早い段階から塾に通うのではなく、中2の終わりから中3の夏になるまで位から塾に通うということも考えられます。ただし、あまりぎりぎりになると入塾を受け付けてもらえない場合もあるため、事前によく確認しておきましょう。
高校受験で塾にいつから通えばよいか?
高校受験で塾にいつから通うとよいのかということは人によって状況が違いますが、学力水準とそれほど変わらない高校を狙う場合は中3の新年度コースが始まる中2の終盤の2月から3月頃でも問題ないと考えられます。
学校の授業についていけていない、難関校を狙うという場合には、中1や中2の早い時期から塾に通うことで志望校に合格する可能性を上げることができますが、金銭的な負担は大きくなります。
まとめ
- 高校受験の勉強は中学2年後半から中3前半にかけて本格化します。
- 高校受験の塾にいつから通うかは人によって状況が異なりますが、難関校を狙う場合や学校の授業についていけていない場合を除けば、中2の終わりころから塾に通っても十分合格を狙うことができます。