デビットカードの特徴とメリットやデメリット
記事作成日:2016年1月26日
デビットカードは銀行の口座にあるお金で支払いができる便利な支払方法です。デビットカードのメリットとデメリットについて説明してます。デビットカードはクレジットカードを作れない場合でも作ることができ、口座の残高の範囲内で利用するため過度に使い込むことが少ないと言われています。一方で、クレジットカードよりもポイント還元が少ないことがデメリットです。
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デビットカードとは
デビットカードとは、買い物の代金を預金口座から即時に引き落とす支払方法です。現金で支払うのと似ていて、口座にある預金で代金を支払うというようなイメージになります。クレジットカードは後払いですが、デビットカードは原則その場で即時に支払われます。また、プリペイドカードは前払いです。
銀行口座の預金から支払うことになるため、金融機関に預金口座を作る必要があります。ただし、クレジットカードのような信用の審査は基本的になく、口座のお金で支払うため信用力が無くてもデビットカードを作ることができます。
デビットカードのメリットとデメリット、特徴や注意点
デビットカードの特徴やメリット
クレジットカードが作れない人でも作れる
デビットカードの最大の利点は、クレジットカードが作れない人でも作ることができるということです。クレジットカードは後払いなので、返済能力が認められないとカードを作ることができません。
収入がないため信用力が不足している場合や、過去に延滞を繰り返してしまい利用を停止されてしまった場合などの理由によってクレジットカードを作れない場合でも、デビットカードであれば作ることができます。デビットカードがあればネットショッピングなどを行うことができます。高校生などの未成年でも作れる場合があります。
一部を除きクレジットカードが使えるお店で使える
デビットカードはVISAやJCBのデビットカードはVISAやJCBのクレジットカードが使えるお店で利用できます。ただし、高速道路料金や一部のガソリンスタンドなどデビットカードが利用できないお店があります。また、J-Debitの場合には、J-Debitのマークがあるお店でないと使えません。VISAやJCBのデビットカードは使えても、J-Debitのデビットカードが使えない場合があるため注意が必要です。
支払いを行う口座が必要
デビットカードは口座にあるお金で決済を行うため、金融機関に口座を作っておく必要があります。
預金額の範囲でしか利用できない
デビットカードは原則として金融機関の口座にあるお金の範囲内でしか使うことができません。この点はメリットでもあるのですが、デメリットでもあります。
使い過ぎを防ぐことができる
デビットカードは基本的に金融機関の口座にお金が無ければ利用することができません。クレジットカードであれば利用限度額の範囲内で自由に買い物ができますが、デビットカードは口座にお金が無いと買い物ができないのです。そのため、使い過ぎを防ぐことができます。他で借金しないかぎり、デビットカードが多重債務への引き金になってしまうことは基本的にありません。
家計管理が分かりやすい
デビットカードは家計管理の面でもメリットがあります。クレジットカードは利用時点と支払い時点の間が空いてしまうため、引き落とし分のお金を分けて置いたり、家計簿をつける時に工夫が必要ですが、デビットカードであれば原則即時決済のため現金払いと同じような感覚で家計管理ができます。利用した分、口座の残高が減っていくため分かりやすいです。
時間外手数料や休日手数料がかからない
お金が無いと思ってATMで引き出そうとした時に、深夜や早朝などで時間外手数料がかかってしまったり、土曜日や日曜日、祝日などの休日でやはり手数料がかかってしまったりしてしまうことがあります。しかし、デビットカードなら時間外手数料、休日手数料はかからないので無駄に手数料を払わなくて済みます。
ATMやCDからお金を引き出す必要がない
お金が無いと思った時でもデビットカードを使えば、わざわざATMやCDからお金を引き出さなくても、口座にあるお金で支払うことができるので時間や手間を節約することができます。
高額の現金を持ち歩かなくて済む
デビットカード自体は持ち歩かなければいけないので、デビットカードを盗まれたり失くしたりしないようにしなければいけませんが、デビットカードを利用することで高額の現金を持ち歩かなくて済みます。ただデビットカードを無くしてしまうと、現金を無くしてしまうのと同じようなことになってしまうので注意が必要です。
利用時のメールで不正に気付きやすい
デビットカードは買い物をして引き落としがされた時点で確認メールを受け取るようにできる場合があります。クレジットカードの場合は後から利用明細を確認するということが中心ですが、デビットカードはすぐにメールを受け取って確認することができます。そのため、不正に早く気付きやすいということがあります。
なお、デビットカードの場合は気づいた時点では支払われてしまっていて、クレジットカードは引き落としの前に気づいて対応できる場合があるという点は違っています。ただし、デビットカードで不正利用が行われた場合でも、一定の条件を満たされている時には被害が補償される場合があります。
利用限度額を自分で制限できる場合がある
勝手に使われてしまうのではないかなどセキュリティ面で不安がある場合には、1日当たりの利用限度額を設定できる場合があります。また、海外分だけ利用を停止するというようなことができる場合があります。
デビットカードの注意点やデメリット
年会費が必要な場合と無料な場合がある
デビットカードは年会費がかかる場合と無料の場合があります。発行元によって異なってきますので注意が必要です。ただし、年会費が優良な場合でも、デビットカードのキャッシュバックやポイントの還元で元が取れる場合があるので、キャッシュバックやポイントと合わせて損得を考えなければいけません。
クレジットカードよりも還元率が低い
デビットカードは総じてクレジットカードよりもキャッシュバックやポイントの還元率が低くなります。場合によっては還元が全くない場合もあります。そのため、お得かどうかということを考えるとデビットカードよりもクレジットカードを利用した方が良い場合があります。
分割払いはできない
デビットカードは利用時にすぐ決済するということが基本です。そのため、全て1回払いになり、分割払いは利用することができません。分けて払えないということはデメリットと考えることができるのですが、自分の支払い能力を超えて買い物をしてしまうことがないと考えればメリットでもあります。
利用時点から引き落としまで間が空くことがある
デビットカードは買い物時点ですぐに口座の預金で決済することが基本なのですが、例外的に利用時点から決済まで間が空く場合があります。ガソリンスタンドでの利用は支払いまで間が空く場合があるため、残高不足にならないように気を付ける必要があります。
残高不足時に自動で融資される場合がある
デビットカードを利用した時に預金残高が不足していた場合でも、カードローン・キャッシングや当座貸越の契約がある場合には自動で融資が行われ決済が成立する場合があります。残高不足でも買い物ができるというのはメリットとも言えますが、支払い能力を超えて買い物をしてしまう恐れがあるほか、利息が発生するためデメリットでもあります。
一部使えない時間帯がある
デビットカードは普通に生活したり買い物したりするような時間には使えるようになっていますが、一部利用できない時間帯があります。デビットカードの決済口座にしている金融機関によって利用可能時間は異なっています。ただし、必ず利用できるようになっている「コア時間帯」があり祝日でない月曜日から金曜日までの平日は8:00~21:00、土曜日や日曜日、祝日の休日は9:00~19:00は必ずサービスが提供されるようになっています。
キャンセル時に2重処理になることがある
デビットカードで買い物をして、取引をキャンセルした場合、代金が引き落としがされた後に返金されるのですが、まれに連絡・手続きの問題でもう一度引き落としが発生して返金されることがあります。最初の引き落としは買い物時なので残高があることを認識して使うからいいのですが、2回目の引き落としは買い物の時点から間が空くことがあり残高不足で引き落とし不能になると金融機関から入金依頼の連絡が来る場合があります。
2回目に引き落としされても、キャンセルされているなら返金されるようなのですが、2回引き落とし→返金の処理をしなければならない時があるようです。デビットカードでキャンセルする時はその利用金額分のお金はしばらく口座に入っている状態になっているように気を付けましょう。
店員さんへの伝え方に注意が必要
VISAやJCBのデビットカードはクレジットカードと同じようにVISAやJCBのカードを使って1回払いすると伝えた方が良い場合があります。J-Debitと誤解されて利用できないと言われてしまうようなことが考えられるからです。
現金を使っている感覚が無く使い過ぎる場合がある
デビットカードは基本的に口座残高を超えて使うことができないため使い過ぎることが少ないと言われる支払方法です。しかし、現金を支払うわけではなく口座の残高が減るだけなので現金を使っているという感覚が乏しく使い過ぎてしまう場合があります。特にデビットカードの支払口座にデビットカードで使うお金だけでなく他のお金もあった場合に使い込んでしまう場合があります。
カードローンや当座貸越の契約がある場合
デビットカードは基本的に口座残高を超えて使うことができません。しかし、カードの契約内容にもよりますが、支払口座の残高だけでなく、カードローンや当座貸越の契約がある場合、カードローンや当座貸越の利用可能金額分もデビットカードの支払いができる場合があります。この場合は要注意で支配口座のプラスの残高が無くなってもカードローンや当座貸越でお金を借りることでデビットカードが使えてしまう場合があるのです。意図しないうちに借金をしている場合があるのです。デビットカードの契約内容を確認し、カードローンや当座貸越の利用可能額もデビットカードの支払いに使えてしまう場合はカードローンや当座貸越の契約を解約しておくか、別のデビットカードを作り直すようにした方が良いでしょう。
まとめ
- デビットカードは、利用したその場で銀行の口座からお金を引き落として支払いを行う支払い方法の1つです。
- クレジットカードを作れない人でも、デビットカードを作ることができる場合があるのがメリットの1つです。また、すぐに代金を支払うため、自分の口座のお金以上に使うことができません。
- ただし、デビットカードはクレジットカードよりはポイントやキャッシュバックなどの還元率が低いことがデメリットです。