専業主婦(主夫)の価値は1億円?
記事作成日:2016年3月6日
家計を考える上で、共働きか夫婦の片方が働いて他方は専業主婦(主夫)(片働き)になるかということはとても重要です。収入が大きく変わってくるからです。ある人が一生働かないのと、働き続けたのでは収入が大きく変わってきます。年収が250万円と慎重に見積もっても1億円程度収入が変わることになります。
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共働きは収入が多い
夫婦が両方とも働いている共働きと、夫婦の片方が働いて片方が専業主婦(主夫)になる片働きの場合、1人が稼げる金額が同じと仮定すると、当然共働きの方が収入が多くなります。
特に夫婦がともに正社員として働いているような場合には若い段階でも比較的簡単に世帯収入が1,000万円を超えることがあります。1人当たりの年収が500万円あれば2人合わせれば1,000万円だからです。一方で、片働きであれば、1人当たりの年収が1,000万円ないと世帯年収が1,000万円に届かないので、相当な高給取りである必要があります。
専業主婦(主夫)は1億円?
働き方や家族のあり方は人それぞれで、共働きが良いとか、片働きが良いといったことはないのですが、収入の面からは専業主婦(主夫)の問題はとても重要であることを意識しておく必要があります。
仮に人生で働く期間を40年として、1年間の年収が250万円だったとすると、40年×250万円=1億円ということになります。もし、一生専業主婦(主夫)になるとして働かないということを選択すると、この働くことによって得られるはずだった1億円を失ってしまうことになります。
もちろん、家事や育児のために短時間で働くためパートやアルバイトの形態で働く場合には年収が250万円となることが非常に難しいですが、年間100万円稼いだとしても40年なら4,000万円になります。決して少なくない金額になります。
働くことによって自由になる時間を失うということがあり、どちらの人生が幸せなのかということは人それぞれの価値観によりますが、働かずに専業主婦(主夫)になるということは得られたはずの大きな収入を手放すということでもあることは意識しておく必要があります。
1億円あるかないかで夫婦の生涯の収入が大きく変わる
専業主婦(主夫)の価値が収入面では1億円にも相当する可能性があり、1億円があるかないかは夫婦の生涯の収入を大きく左右します。片働きで夫婦のどちらかが身を粉にして働いて年収を上げる努力をするよりも、夫婦共働きで働き続けた方が夫婦の生涯の年収が多くなる可能性があるのです。
生涯の世帯の年収が2億円なのか、1億円多い3億円なのかでは人生で使えるお金がかなり変わってきます。生活水準や子供や孫に回せるお金などもかなり変化してきます。
共働きは夫婦の世帯収入を増やす切り札
夫婦で1人しか働いていないと年収を100万円上げる努力は相当なエネルギーが必要になることがありますが、夫婦で1人しか働いていない片働きから共働きになれば世帯の年収を100万円上げることはそれほど難しくはないのです。
片働きで家計が苦しいような場合には、共働きなることは夫婦の世帯収入を増やす切り札になります。片働きでは家計が赤字続きだった場合でも、共働きになるだけで問題が解決してしまうことが多くあります。働き手が増えるということは家計にとってプラスに働きます。
共働きは収入を失うリスクの分散ができる
夫婦が両方とも働いている共働きは収入を失うリスクに強いということにも注目です。夫婦の片方が職を失っても他方が職を失わなければ一定の収入を確保することができ、収入を失うリスクに強いと考えられます。片働きの場合には、稼ぎ頭となっている人が職を失えば収入が途絶えてしまうことになり、収入を失うリスクに弱いと考えられます。
ただし、共働きの家計は収入に見合った分だけ支出をしていることが多く、夫婦のどちらかが職を失って収入が半分になると家計が行き詰ってしまうことがあります。1人の収入の範囲内で生活をしていれば良いのですが、収入が多いと生活レベルが上がってしまうことがあります。
まとめ
- 専業主婦(主夫)が一生働かないということを選択する場合、得られるかもしれなかった収入は1億円程度になっていることもあります。
- 家計にとって夫婦が共働きか片働きかということはとても重要で夫婦の収入を大きく変えることになります。