家計でのお小遣い制
記事作成日:2015年5月15日
家族の生活との関係が薄い個人的な支出については、お小遣い制でやりくりすることがあります。つまり、お小遣い制とは家族の生活に関係が深いもの、家族みんなに関するものは家計からお金を出して、家族一人一人が自分の好きなことに自由に使えるようなものをお小遣いにするという方法です。
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お小遣い制のやり方
お小遣い制の基本的な方法は家族全員の収入を一度家計に集めて、お小遣い額を家族に渡すという方法です。家族に関する支出は家計から、個人的なものはお小遣いからという役割分担になります。通常はお小遣い額を決めますが、決めないで必要なだけというやり方もあります。お小遣いの金額は家族で話し合って納得することが大切です。
お小遣い制のメリット
無駄遣いを防ぐ手段になる
お小遣い制でお小遣いの金額を決めた場合は使えるお金がはっきりするので無駄遣いを防ぐ手段として有効です。決まった金額の中でやりくりするので、お小遣いの残っている金額によって自然と財布の紐がしまっていきます。
金額は決めなくても夫婦で相談して使うようになると、自然と無駄なものは買わなくなることが多いです。
家計と個人のお金が区別できる
家族に関係するお金と家族一人一人が自由に使えるお金がはっきり区別できるようになるので、家計を管理する上で分かりやすくなります。お金の流れがはっきりします。
自由に使えるお金になる
お小遣いは自由に使えるお金だと考えれば、逆に家計からすべての支出を賄うよりも自由度が高くなる場合があります。自由にしていいお金があるということで気楽になれる部分ができます。
家計の把握の手間が省ける
お小遣いは個人が自由に使っていいお金として、総額だけ把握して詳細な使い道まで把握しないとすれば細かいお金の使い道を把握する必要がなくなり家計の手間が省けます。
お小遣い制のデメリット
お小遣いの金額に不満を持つことも
家族の間でお小遣い制についての考え方がずれているとお小遣いが少ないとなったり、自分で稼いだお金なのに、と言い争いの種になってしまう場合があります。
本来、夫婦の間でお金や家計について普段からよく話をしてどのように家計をやりくりするかということの認識を共通のものにしておく必要があるのですが、お小遣い制はやり方を間違えるととんでもない方向に行ってしまうこともあります。
金額が多いと無駄遣いが増える可能性も
お小遣いは基本的に自由に使うお金なので、金額が多いと逆に無駄遣いが増える可能性もあります。
お小遣い制のポイント
家族全員がお小遣いの金額や使い道を理解する
お小遣い制を成功させるためには、家族全員でお小遣いの金額や使い道などが理解する必要があります。一方的な押し付けでは不満がたまってしまって喧嘩の原因になる可能性がありますし、お小遣いが足りなくて知らないうちに家計のお金を使い込んだりする可能性もあります。家計のやりくり方法やお小遣い制について家族全員で話し合いましょう。
どこまで家計からお金を出すか決める
どこまでが家族の生活に関係するお金で、どこからが個人的なお金なのかはっきりと決めておく必要があります。曖昧にしておくとかえって無駄遣いにつながることがあります。生活に必要なお金は基本的に家計から出す形にしないと、お小遣いが膨らんでしまうので気をつけましょう。
立て替えはこまめに精算する
お小遣いから本来家計で支払うべきお金を支払った場合はこまめに精算しましょう。会社の立て替えと同じような感じで、家族に関する支払いならレシートの内容を家計簿に記録し、その金額を家計から支払うというような形で精算します。精算しないと家計の支出が少なく見えてしまうので、実態が把握できません。
本当に必要なものが買えるように
お小遣い制にすることで逆に必要なものが必要な時に買えなかったり、自己投資につながることができなくなってしまっては本末転倒です。必要なものは必要な時に買えるように、お小遣いの額は柔軟に考えられるようにしましょう。
ストレスにならないように
お小遣い制はストレスにならないようにすることがポイントです。何かピンとこないと思うことがあれば、家族の間でよく話し合いましょう。もやもやしたままが一番よくないです。