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前払いや先払い・同時払いや即時払い・後払いのメリットとデメリット

記事作成日:2017年11月23日

実際の店舗や通信販売で買い物をする場合には、商品の受取と同時にお金を支払う方法の他に、商品・サービスの提供前にお金を先に前もって支払う前払い(先払い)と、商品・サービスの提供とお金の支払いを同じ時点で行う同時払い(即時払い)、商品・サービスを提供後にお金を後で支払う後払いがあります。

前払い(先払い)と後払いには家計管理の上で気を付けておく必要があるメリットとデメリットがあります。売買には売り手(販売側)と買い手(購入側)が関わることになり、片方の利益は片方の不利益でもありますが、主に買い手側の視点から説明しています。

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前払い(先払い)のメリットとデメリット

前払いには現金での前払い、金融機関の口座への振り込み、プリペイドカードへの支払いなどがあります。前払いは代金を支払っているため支払い不能となることはありませんが、商品が得られない、サービスが受けられないというリスクがあります。

前払い(先払い)のメリット

前払い(先払い)は買い手にとっては不利な支払方法なので目立ったメリットはありませんが、お金の支払いが終わっているので支払いが出来なくなるということはありません。

お金の支払いが済んでいるため支払いできない心配がない

前払い(先払い)はお金の支払いが既に済んでいるため、後でお金が支払えないといったようなリスクはありません。後でお金を請求されることがないので、お金を分けて取っておくといったようなことが必要なく、家計の面では分かりやすくなります。お金の支払いを忘れてしまうというようなこともありません。

売り手に有利なので販売条件がよい場合がある

前払い(先払い)は販売側からすると、入金が確実にあるためメリットが大きい決済方法です。そのため、前払い(先払い)の場合には何らかの特典を付ける場合があります。代金が割引になる、付加的なサービスが無料で提供される、おまけがつくといったような形で販売条件が買い手にも有利となることがあります。

前払い(先払い)のデメリット

前払い(先払い)は商品・サービスが提供されないリスクがあることがデメリットです。

お金に余裕・ゆとりがないと資金繰りが厳しい

支払いの基本は受け取りは早く支払いは遅くです。早く支払うと資金繰りが難しくなる、早い期間の分だけそのお金を運用できなくなるといったことが理由です。

前払い(先払い)はお金を先に支払ってしまうため、お金に余裕・ゆとりがないとできません。家計が厳しい時には前払い(先払い)が続くとやりくりが難しくなります。

商品やサービスの提供を受けられない場合がある

前払いではお金を既に支払っています。しかし、売り手が破綻してしまった、もともと詐欺だったといったような場合に、商品やサービスが提供されない場合もあります。

前払いには商品を受け取っていない、サービスを受けていないにもかかわらず、お金だけ取られてしまうリスクがあるため、特に売買金額が高額の契約の場合には、相手の信頼性について慎重に検討することが大切になります。

トラブルが発生した場合に立場が弱くなる

前払いの場合は、提供された商品やサービスを巡って何らかのトラブルが発生した場合に立場が弱くなることがあります。商品やサービスが思っていたものと違った、不良品だったといったような場合に、既にお金を支払っていると立場が弱くなる傾向があります。

売り手側が非を認めず、返品も受け付けないという姿勢だった場合には、お金を既に支払っているので泣き寝入りになってしまうことがあります。お金をまだ支払っていなければ、良い商品と交換してくれないとお金を支払わないという交渉をすることもできますが、お金を既に支払っていると売り手が強気で出てくることがあるのです。

商品やサービスのやりとりが遅くなる

前払い(先払い)は支払い・入金を待ってから商品やサービスを提供します。そのため、金融機関の都合などで着金確認ができない場合には、商品やサービスの提供ができないことになります。

そのため、商品やサービスのやりとりが遅くなってしまうため、スピード感・速さが失われてしまうことがあります。

同時払い(即時払い)のメリットとデメリット

同時払い(即時払い)は実際の店舗での現金払い、デビットカードでの支払い、宅配業者などを利用した代金引き換え払いなどがあります。商品やサービスと代金を同時(即時)に交換するのです。

同時払い(即時払い)のメリット

同時払い(即時払い)はお互いが同時点で商品・サービスとお金を交換するため取引がしやすいということがメリットです。

双方が安心しやすいため取引がしやすい

前払い(先払い)では買い手にとっては商品・サービスが提供されるか不安になります。後払いでは売り手が入金されるかどうか不安になります。しかし、同時払い(即時払い)では商品・サービスの提供と代金の支払いが同時に行われるため、お互いが対等な立場で取引を行うことができます。

そのため、知名度がない、信用状態が分からないという場合でも、お互い安心して取引をすることができるのです。

支払いの遅延などがない

同時払い(即時払い)はお金がないと買えないため、後で支払いができずに遅延するといったようなことがありません。

後払いの場合には、先に商品やサービスの提供を受けてしまいますが、同時払いであればお金がなければ単に買えないため後でお金が足りないということにはなりません。家計の管理の面でも分かりやすいです。

同時払い(即時払い)のデメリット

同時払い(即時払い)は先払い(前払い)や後払いの中間に位置する基本的な支払方法ですが、デメリットは少ないと言えます。

トラブルが発生した場合に立場が弱くなる

前払いの場合と同様に、同時払い(即時払い)では提供された商品やサービスを巡って何らかのトラブルが発生した場合に立場が弱くなることがあります。

商品・サービスが想像と違った、性質が劣っていた、不良品だったなどのような場合に、同時払い(即時払い)は既にお金を支払っているため、相手がいるその場で不備を指摘できなければ泣き寝入りとなってしまうことがあります。

お金がないと購入できない

後払いと違って同時払い(即時払い)ではその場で必要なお金を準備しておく必要があります。たまたま手元にお金がなかった、引き下ろすのを忘れたという場合には購入できません。

ただ、後払いと違ってお金の支払いのあてがないのに買ってしまうということがないという面ではデメリットとも言い切れない部分があります。

後払いのメリットとデメリット

後払いは商品を受け取った後やサービスを受けた後にお金を支払う決済方法です。払込用紙を用いて金融機関やコンビニエンスストアで支払う方法、金融機関の口座への振り込み、クレジットカード、割賦(分割)などによって支払う方法があります。後払いは基本的に買う側に有利な支払方法です。

後払いのメリット

後払いは基本的に買い物をする側、支払う側に有利な支払方法です。

支払いを遅らせることができる

後払いは商品やサービスのやりとりがあってからお金を支払う方法ですが、買い手にとっては支払いを後に遅らせることができるため有利になります。いわゆる期限の利益があるという状態になります。

お金は流動性の面でできるだけ手元に置いておけた方が、やりくりの選択肢の幅が広がるため有利になります。また、金利が低い環境では意義が感じられないかもしれませんが、お金が手元にあればその期間だけ預金などで運用しておくこともできます。

お金の受け渡しの基本は、受取はできるたけ早く、支払いはできるだけ遅くですが、後払いは基本に忠実な支払方法なのです。

商品を受け取れないリスクを避けられる

実際の取引では商品が届かない、異なった商品が届く、商品が想像していたものと違うといったようなトラブルも発生します。後払いは商品を手にしたり、サービスを受けたりしてから支払うことになるため、商品が届かない、サービスを受けられないということがありません。

世の中には商品の代金を支払ったのに商品が送られてこない、サービス利用料を支払ったのに会社が破綻してサービスを受けられないといったことがしばしばあります。しかし、後払いであれば商品やサービスを受け取ってから、受けてからの支払いになるため、安心感があります。

もし商品が届かない、サービスが受けられない場合にはお金を支払わないで済むため、無駄なお金を支払う必要がありません。

トラブルが起きた時に精神的にゆとりができる

商品やサービスのやりとりの際に商品が違う、不良品である、性質が劣っているなどのトラブルが発生した場合に、既に代金を支払ってしまっている場合と、支払っていない場合では対応する時の心のゆとりが違ってきます。

既にお金を支払ってしまっていたら、損をしたような気持ちになってしまい、対応に焦りが出てしまうこともあります。売り手側に逃げられてしまう可能性もあります。

しかし、後払いであればまだお金を支払っていないのでゆとりをもって売り手と交渉をすることができます。売り手も代金を回収していなければ逃げるわけにはいきません。

商品やサービスのやりとりが早くなる

支払い・入金を待ってから商品やサービスを提供するという方法にすると、商品やサービスの提供が遅くなってしまうことがあります。スピードや速さを重視する場合には、後払いをすることによって支払い・入金を待たずに商品やサービスを提供できます。

例えば、現時点では金融機関の振り込み365日24時間対応ではないため金融機関の営業日でないと確認できないため、支払い・入金を確認してからでは商品やサービスの受け渡しが遅くなります。

後払いのデメリット

後払いはお金をまだ払っていないためお金が払えなくなるリスクがあります。

支払えなくなる可能性がある

後払いは買う時点でお金がなくても買えてしまう支払方法です。後からお金が入ってくるからと思って買った場合でも、予定が変わってお金が入って来なくなった場合、お金を使ってしまった場合には、支払いが出来なくなる危険性があります。お金がなくても後払いは買えてしまうのです。

後払いは支払うためのお金をちゃんと残しておかなければいけないので、家計のやりくりという面でも難しさがあります。

支払いを忘れてしまう可能性がある

商品やサービスは買った時点では印象に残っていますが、時間が経てば印象が薄れていって忘れてしまうことがあります。後払いの場合には、代金の支払いを忘れてしまって期限を過ぎてしまうことがあり、不必要な延滞金などを支払わなければいけなくなってしまうこともあります。

既にお金を支払っていれば払い忘れということはありませんが、後払いの場合にはお金を払い忘れることもあるのです。

手数料が多めにかかる場合がある

後払いは売り手に不利な支払方法となります。そのため、後払いの支払方法の場合には何らかの手数料が上乗せとなる場合があります。分割払いのように支払う期間が長期間になる場合には通常は利息・手数料が発生します。

クレジットカードはクレジットカード会社に対する後払いですが、1回払い(一括払い)の場合、基本的に手数料は発生しません。

料金が決まっておらず追加費用が発生することがある

後払いの中にはサービスの提供内容に応じて後で料金が決まるという場合があります。サービスの提供内容によっては追加費用が発生するというような場合には、総額でいくら支払わなければいけないのか分からない場合があります。

料金が確定していないから後払いという場合には注意が必要です。

まとめ

  • 商品・サービスを購入した場合の決済方法には前払い(先払い)、同時払い(即時払い)、後払いがあります。
  • 購入者にとっては前払いは商品・サービスが提供されるか不安というデメリットがあります。後払いは支払えなくなるリスクがあります。

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【前払いや先払い・同時払いや即時払い・後払いのメリットとデメリットの記事は終わりです】

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