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家計に聖域があると節約できず苦しくなる

記事作成日:2017年8月1日

家計の支出の中に、どうしても削れない、こだわりの支出、すなわち家計の聖域がある場合があります。家計の支出の中で、どうしても削れない、これだけは外せないという聖域があると、聖域以外の支出でやりくりをしなければいけなくなるため、家計のやりくりが難しくなり、節約も難しくなります。

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ぎりぎりで苦しい家計や赤字家計には聖域があることも

家計の収支がぎりぎりで苦しい場合や赤字家計に陥っている場合には、収入が少なくて収支が厳しい場合もありますが、収入がそこそこあるのに厳しいという場合があります。収入がそこそこあるのに家計が苦しい場合には、支出に問題があることが多いですが、家計の支出の中に、強いこだわりがあってどうしても削れない家計の聖域がある場合があります。

家計の聖域には自分のための聖域と家族のための聖域がある

どうしてもこれだけは削れないという聖域には自分のための聖域と家族のための聖域があります。

自分のための家計の聖域

男性のこだわり支出・家計の聖域の例

自分のための聖域には、男性であれば、趣味や娯楽・ゲームに関する費用、人付き合いのための交際費、自動車や二輪車に関する費用などが聖域となる場合があります。また、支出の目的をあらかじめ決めない「お小遣い」が聖域化する場合があります。

交際費やお小遣いが仕事のために必要なものという思いが強い場合には、自分から削ろうとしても削れないとの結論に至ることが多く、配偶者(妻)から削って欲しいとお願いされると感情的に反発してしまうこともあり、家計の聖域となりやすい傾向があります。

女性のこだわり支出・家計の聖域の例

女性であれば、食品・サプリメントや化粧品など健康や美容に関する費用、衣服や靴などの費用、人付き合いのための交際費などが聖域化する場合があります。

女性にとって、自分を磨くということは価値観の中でとても大切なことになっている場合もあり、自分から削るのが難しいのはもちろんですが、配偶者(夫)から必要ないんじゃないかというように意見されると、反発してしまうこともあります。

家族のための家計の聖域

家族のための家計の聖域には、親など自分より前の世代に対する支出と子どもや孫など自分より後の世代に対する支出があります。

親などへの支出に関する家計の聖域

親などに対する支出では仕送りや介護費用などが挙げられます。場合によっては兄弟や従兄弟、叔父叔母などに仕送りや介護費用の支出をする場合もあります。

自分の親であれば大切にしたいとの思いから金銭的な援助を行うことは自然な感情ですし、配偶者(パートナー)も相手の親族に対する金銭的な支援にはなかなか意見をいいづらい部分があるため、お互い触れられない聖域となることがあります。

子どもへの支出に関する家計の聖域

子どもなどに対する支出では、教育に関する費用や仕送りが挙げられます。特に教育では、習い事、塾、私立学校(私立幼稚園、私立小学校、私立中学校、私立高校)、大学費用などが家計の聖域となることがあります。

子どもへの支出は大事な子どもの将来に関する支出であり、親としては惜しまずに使ってあげたいという気持ちがあります。

一方で、学校や習い事・塾などに対する支出は、支出による効果が現れるのはずっと後になる場合も多いこと、効果があったのかなかったのか判然としないことも多いこと、どのくらいのお金をかければよいのかもはっきりしないことが多いことなどから、膨らみやすく、削りづらい側面があり、家計の聖域となりやすい傾向があります。

家計の聖域は人のこだわりを示していて悪いことではないけれど

家計の聖域は、その家計の人が何にこだわっているかということを示しているもので、生き様みたいなものなので、聖域があること自体は悪いことではありません。人にはそれぞれこだわり、好み、価値観があるので、どうしてもこれだけは、というものがあって当然なのです。

こだわりがあることは目標があることでもありますし、こだわりがあることが励みになっていることもあります。それに、お金は上手に使ってこそ意味があるので、自分使いたいものにお金を使うことは何も問題はないのです。

家計の聖域があるとやりくりが硬直化する

十分な収入があって余裕がある場合は別ですが、家計にどうしても削れない、こだわりがある支出の聖域があると家計のやりくりが難しくなります。まず、その聖域に関する支出は絶対に必要、削れないとなるので、他の部分でやりくりしなければいけなくなります。

家計の中で工夫で何とかなる部分が狭くなってしまい、家計の収支が厳しくなってしまうことがあります。

家計の聖域が大きくなりすぎて苦しくなることが

家計の聖域は、その家計のこだわりを示すものですが、こだわり、思い入れをもつお金の使いみちであるために、肥大化してしまうことがあります。そのお金の使いみちが大切だと思うからこそ、お金をどんどん使っていってしまうのです。

家計が苦しくなっても、どうしても譲れない、削れないとの思いから、聖域は守られる一方で、他の支出が削られていき、家計の支出のバランスがおかしくなってしまうことがあります。

家計の聖域は本当に聖域なのか見直す

家計が苦しい、もっと貯金がしたいというような場合に家計の見直しを行う場合には、家計の聖域も見直すことが大切です。本当に聖域なのかということを自分で考え直すことはもちろんのこと、家族の間でもよく話し合う必要があります。

どうしても削れないと思うことでも、節約方法が見つかったり、別の代替手段でも我慢することができたり、大胆に止めてしまったりすることができる場合があります。

家計の聖域を見直す場合にはよく話し合う

特に自分以外の人に関する家計の聖域の場合、自分だけの判断で一方的に削ろうとすると家族の間で大きな問題となります。

例えば、妻が夫のお小遣いを一方的に削ったり、夫が妻の買い物を無理矢理やめさせようとしたり、親族への仕送りを一方的に止めさせようとしたり、子どもの気持ちを無視して習い事や塾をやめさせたり、進学を断念させたりすれば、家族の信頼関係にヒビが入ります。

家計の聖域を持つなら家族で納得する

それでも家計の聖域が削れない、なくせないものであって、こだわりがあるのであれば、関係する家族全員が納得することが大切です。家計に聖域を持つということは、他の支出などにしわ寄せが行く可能性が高く、聖域以外の部分では我慢を強いられることも多いからです。

もし、家計に聖域を持ち家計が苦しい場合でも、家族全員が必要なことだと感じていれば、聖域以外の部分で我慢をすることになっても、納得することができます。

しかし、誰か家族の1人や一部の人だけが必要だと感じている家計の聖域があると、必要だと感じていない人が不満を溜め込んでしまうことになります。

まとめ

  • 家計の中には、どうしても削れない、なくせないというようなこだわりの支出、家計の聖域がある場合があります。
  • 家計に聖域があると、家計のやりくりが難しくなり、家計が苦しくなっても立て直すことが難しくなることがあります。聖域だと思っていた支出は、実は聖域ではなかったということもあるので、家計の聖域も見直しが必要です。

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