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預金と貯金の違い・貯金と貯蓄の違い

記事作成日:2016年1月2日

預金、貯金、貯蓄と似たような言葉がありますが、預金と貯金の違い、貯金と貯蓄の違いを意識して使い分けていますか?預金、貯金貯蓄という言葉は似ているようで、違った意味があります。預金と貯金の違い、貯金と貯蓄の違いについて説明しています。預金と貯金の違いは、お金を預ける金融機関の違いで、貯金と貯蓄は貯蓄の方が広い意味になります。

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預金と貯金の違い

預金と貯金はともに金融機関にお金を預ける、入金することを指していますが、預ける金融機関によって「預金」という場合と「貯金」という場合があります。

預金とは

「預金」とは字の通りお金を預けることですが、都市銀行、信託銀行、地方銀行、第二地方銀行、インターネット銀行、信用金庫、信用組合に預ける場合に「預金」と言います。預金は英語では"deposit"と言います。

貯金とは

「貯金」とはお金を貯めるという字を書きますが、ゆうちょ銀行(郵便局)や農協(農業協同組合)のJAバンク、漁協(漁業協同組合)のJFマリンバンクにお金を預ける場合には「貯金」と言います。貯金は英語では"savings"が該当します。

貯金には、銀行にお金を預ける以外にもお金を貯めるという意味があります。貯金するという場合には、お金を貯めていれば金融機関に預けてなくても当てはまります。

タンスに預けるとなぜか預金

ただし、なぜかタンスにお金を入れて貯めると「タンス預金」と言います。何故か「タンス貯金」とは言いません。銀行に預ける代わりにタンスに入れておくという観点からタンス預金になったのでしょうか。

貯金と貯蓄の違い

貯金と貯蓄とはともに貯めるという意味がありますが、貯めているものの範囲の広さが違います。貯金の方が狭く、貯蓄の方が広いです。

貯金は預貯金と現金

貯金とは、ゆうちょ銀行(郵便局)や農協(農業協同組合)のJAバンク、漁協(漁業協同組合)のJFマリンバンクに預けたお金を意味します。ただし、実際には、銀行なども含めた金融機関に預金・貯金している金額や、金融機関以外にタンスや貯金箱、貸金庫などに貯めているお金の現物(硬貨と紙幣)の総額という意味で使われる場合の方が多いです。要は貯めたお金そのものです。

貯蓄は預貯金と貯めているもの全て

貯蓄とは、金融機関への預貯金や貯金箱のお金のほか、現金や預貯金以外の形で貯めているお金のようなものがすべて含まれます。

具体的には、預金や貯金など金融機関に預けているお金(普通預金や当座預金、定期預金、貯蓄預金、通常貯金、定期貯金、定額貯金、貯蓄貯金など)や貯金箱などに貯めているお金に限らず、掛け捨てではない将来お金が戻ってくる積み立ての意味合いが強い生命保険、医療保険、損害保険、がん保険、簡易保険、個人年金保険などの「保険商品」、上場企業や非上場企業の「株式」や国債や社債などの「債券」、株式投資信託や公社債投資信託などの「投資信託」、貸付信託や金銭信託などお金を貯める性格が強い一部の「信託商品」、毎月の給料天引きなどで貯めている「社内預金」や「財形貯蓄」、「外国の通貨」や「外貨預金」などが含まれます。

ただし、土地や建物などの不動産や公的年金は貯蓄には含めないことが一般的です。しかし、換金性が高い不動産で、将来の換金が前提であるのであればある意味貯蓄と考えることも出来るのかもしれません。

ただし貯蓄から投資へという場合は意味が違う

貯蓄という場合には、基本的に預貯金だけでなく株式や投資信託なども含んでいます。ただし、「貯蓄から投資へ」という言葉の使われ方をする場合には、貯蓄は貯めている預貯金あるいは貯めている預貯金と元本の安全性が高い金融商品といったような意味になります。

貯蓄から投資へという言葉は安全性が高い預貯金にお金を眠らせておくのではなく、投資にも回してもらって金融取引市場を活性化するという文脈で使われるのですが、投資は株式投資などを指しているため、貯蓄に株式投資は含まれないことになります。かなり紛らわしいですが、前後の文脈で何を言っているか判断するしかありません。

貯金と貯蓄を英語で言うと

英語では貯金も貯蓄も"savings"と表現されるため厳密な使い分けが行われていないようです。また、日本語でも貯蓄という言葉を貯金というような意味で使う場合もあります。家計調査などの公的な統計調査の場合には貯蓄という言葉が良く用いられます。

まとめ

  • 預金と貯金の違いは、お金を預ける金融機関の違いです。都市銀行や地方銀行などに預ける場合は預金と言い、ゆうちょ銀行やJAバンク等に預ける場合は貯金と言います。また、単にお金を貯めることは貯金と言います。
  • 貯金と貯蓄の違いは、貯金は預貯金や貯金箱などに貯めたお金のことを意味しますが、貯蓄は貯金だけでなく、株式や債券、投資信託、積み立て型の保険、お金を貯めるための信託商品などを含めた蓄えを意味しています。

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【預金と貯金の違い・貯金と貯蓄の違いの記事は終わりです】

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