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共働き世帯が貯金できない理由

記事作成日:2015年6月8日

共働き世帯の方が共働きでない世帯(片働き世帯)よりも収入が多く貯金もできているようなイメージがあります。しかし、実際は逆で共働き世帯は収入は多いのですが、貯金は少ないという驚きのデータがあります。共働きになると生活水準を上げやすい、家計管理がしっかりできないなどの背景があると考えられます。

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共働き世帯は貯金できない

総務省統計局「家計調査(2014年平均結果速報)」によると、共働き世帯は、夫と妻が2人で働くため合算すると世帯の収入は多くなります。共働き世帯と片働き世帯の年間収入を比較すると共働き世帯の方が多くなっています。

年収が多い共働き世帯の方が貯金も多いような印象がありますが、実際は逆で貯金になると片働き世帯の方が多くなるという結果になっています。

なお、グラフでは貯金ではなく貯蓄として預貯金のほかに生命保険や有価証券も含めていますが、傾向は変わりません。

共働き世帯と片働き世帯の貯蓄

(注)共働き世帯は有業者は夫婦のみで有業人員が2人、片働き世帯は夫のみが有業の世帯。貯蓄には預貯金や生命保険、有価証券などを含む。
(出典)総務省統計局「家計調査(2014年平均結果速報)」

共働き世帯が貯金できない理由

夫婦で別々の家計

共働きをしていると夫婦がそれぞれ収入があるため、夫婦がそれぞれ自分のお金をバラバラに管理する傾向があります。

家のお金はお互いに分担を決めて払っていても、お互いの収入や支出が見えづらいため、お金の使い方に歯止めがかからないことも多く、無駄遣いも増える傾向にあります。

家計の全体像が分かりづらいため、収支のバランスも把握できず、家計がピンチになっても気づきづらくなります。

家計全体の計画がしづらい

夫婦で別の家計になってしまっていると、夫と妻がそれぞれ自分のお金について考えることはあっても、家計全体でどうかということにはなかなか考えが回らなくなります。

そのため、計画的に家族に必要なお金を貯めるという発想にならず、お互いにそこそこ貯めているだろうくらいに思ってしまい、なかなかうまくいきません。

生活水準が上がりやすい

共働きの世帯では夫と妻の2人分の収入があるため合わせるとかなり高額の収入となることがあります。そのため世帯年収であると比較的余裕が出てくるため、生活水準が上がりやすくなってしまいます。

特に夫婦で話し合ってお金を使わなくても、夫婦のそれぞれでゆとりができるため、どちらか1人が外食を豪華にする、好きなものを思うまま買うなど生活水準を上げてしまう可能性があります。

生活水準が上がってくると、世帯全体で支出が増えるため貯金は貯まりづらくなります。

自由がなくなるのを恐れてお金の話ができない

共働きの世帯では、夫婦それぞれ収入があるため、お互いが分担している家のお金を支払って残ったお金は自由に使うことになります。

もし、お互いが家計をしっかり管理しようという話し合いをすると家計を1つにまとめることになるため、夫婦ともにお金を自由に使えなくなってしまう、窮屈になるというように思ってしまい、お金の話をしなくなってしまうことがあります。

お金についてお互い話さないようになってしまうと、うまくいかなくなります。

家計管理に時間がとれない

共働き世帯は2人で働いているため、仕事に多くの時間をとられてしまっていて、片働き世帯ほど家計管理をしっかりとする時間がない可能性があります。

収入や支出をしっかりと把握できずに何となくやりくりができてしまうため、収入は多いけれども支出が多いという状態になっている可能性があります。

逆に片働き世帯では共働き世帯よりも年収が少ないのに貯金が多いことから、家計管理がしっかりしているとみられます。また、収入が1人なので家計の流れが把握しやすい、管理しやすいということが影響している可能性もあります。

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【共働き世帯が貯金できない理由の記事は終わりです】

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