面接は会社を見極める貴重な機会
記事作成日:2015年7月3日
面接は自分が見られている場面ではありますが、自分が会社を見極める貴重な機会でもあります。入社を決める前に会社を知ることができる数少ないチャンスです。会社を訪問して感じるありとあらゆることから情報を得るようにして、どんな会社なのかを見極めるために有効活用しましょう。自分も会社に入って良いかどうかを判断するのです。
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会社の詳しい情報を得るのは難しい
就職サイト、転職サイトや会社のホームページの募集を見て直接応募する場合、会社の情報がほとんど分からないまま就職活動や転職活動が始まります。もちろんホームページでも事業内容は理解できますし、会社説明会がある場合は少し詳しいことが分かります。しかし良い部分ばかりが強調されていることがほとんどですし、表面的なことしかわかりません。
また、転職エージェントを使っている場合は、ある程度転職エージェントから情報が得られる場合が多いので、雰囲気の参考にすることができます。しかし、どうしてもそれだけではごく限られたことしかわからない場合もあります。
面接は会社を見極める貴重な機会
面接は会社が応募者の採用可否を判断するためのものですが、応募者側からはこの会社に本当に入社しても問題がないかを確認する貴重な機会です。じっくりと会話のやり取りが行われるので、得られる情報が多くなります。緊張してしまって周りが見えなくなってしまいがちですが、冷静に相手のこともしっかりと見てみましょう。
振る舞いや言葉遣い、反応を観察する
面接に参加する会社の人は社長や役員、人事担当者、現場の担当者など様々な人がいますが、振る舞い、言葉遣いや応募者の発した言葉に対する反応などから、会社の雰囲気や考え方を垣間見ることができる場合があります。
積極的に質問をして聞く
直接聞きづらいこともあるとは思いますが、質問を工夫して自分から疑問に思っていることを問いかけて少しでも会社の情報を多く得るようにしましょう。質問を投げかけることで相手の反応を引き出すことができます。どう答えるかで会社のことが分かる場合もあります。
残業に関する質問は会社の姿勢を映し出す
例えば、残業を例に挙げると、「忙しい時はある」とか、「時期によって」とか、「人によって」など、確かにそのとおりなんだけれども、曖昧な説明しかない場合は多くの場合要注意です。何時に何人位残っている、平均的に何時くらいに帰っている、最後の人が帰るのは何時くらいなど、具体的な数値が出てこない場合は何も説明していないのと同じです。誠意をもって答えようとするのであれば、具体的に説明しようとすることが多いからです。
会社が残業の質問を嫌がる姿勢を見せたり、残業は当然というような反応をした場合は労務環境が悪い可能性があります。
仕事の内容は具体的かどうか確認する
入社後の仕事の内容についても注意が必要です。新卒採用の場合は入社後に配属されないと分からない部分はあります。しかし、冷静に考えてみると、何をやるか分かりませんが入社してくださいと言われると違和感を感じる人が多いと思います。関わる可能性がある業務について可能な限り詳しく確認することが大切です。転職の場合は具体的に示されない場合は要注意です。
「詳しくは入社してから」、「色んな事をやってもらおうと思っている」などと曖昧で漠然とした説明しかない場合は警戒しましょう。どんな仕事をするのか応募者に伝えないと、お互いの認識がずれることがあり、お互いに不幸になるからです。
面接以外でも会社訪問時に多くのことが分かる
面接の場面以外でも会社を訪問した時には多くのことが分かります。
訪問の情報が伝わっているか
会社訪問時の受付では多くの場合、大きな企業であれば受付電話が置いてある場合が多く、そうでない場合は近くの職員が応対してくれます。その時に電話で連絡した相手や応対してくれた職員の反応を見るだけでも多くのことが分かります。
まず、面接にお伺いしたということを伝えて、ちょっとよく分からない、聞いていないというような反応をする場合は、組織内の情報伝達に問題があるか、秘密主義で風通しが悪い可能性があります。
対応に好感が持てるかどうか
また、対応の雰囲気に好感が持てるかどうかからも組織の雰囲気を知ることができます。すれ違う人は挨拶をするかなどからも会社の方針を感じ取ることができます。人によって対応の好感度は変わりますが、社員の意識に根付いていて、ほとんどの人が丁寧な対応を行う場合もあります。ただし、行き過ぎていると管理が強すぎる、といった問題が潜んでいることがあります。
執務室は整然としているか
案内の途中での会社の様子、例えば整然としているか、セキュリティ管理はしっかりしているか、などが分かります。訪問者から見える位置に書類が散乱している場合には、どういうセキュリティの状況なのか一目瞭然だと思います。書類があちこちに山積みになっていたり、机が汚かったりする場合は気持ち良く働けないかもしれません。
残業の状況はどうか
実際に職員の人が働いている姿を見られるのであれば、さらに多くのことが分かります。特に業務時間終了後の面接の場合は残業の状況がよく分かる貴重な機会です。どのくらいの人が残っているのか、どんな雰囲気なのかで見えてくることがあります。
人の動きに緊張感があるか
日中の面接の場合、人の動きに緊張感があるか、忙しく動いているか、電話の鳴る頻度はどのくらいか、張り詰めた空気があるか、ピリピリしているかなど、職場の雰囲気を感じ取ることができる場合があります。人によって好みはあると思いますが、第一印象は案外正しいことがあります。感じ取った雰囲気に違和感を感じたら、必ずなぜそう思ったのかよく考えてみましょう。
働いている人は活き活きしているか
最後に最も大切なことですが、働いている人は活き活きしているかどうかを感じ取りましょう。一部分だけを見るのではなくて、できる限り多くの人を見てみましょう。
まとめ
- 面接は自分が見られている場面ですが、自分にとっても会社をみる貴重な機会です。
- 会社を訪問した際は、自分が見たものから会社の事を感じ取りましょう。