自分に合う会社を1回で当てるのは難しい
記事作成日:2015年6月24日
世の中にはたくさんの会社があります。しかし、入社してみて初めて分かることも多いため、自分にとって合っている会社をたった1回で引き当てるというのはとても困難です。大学や高校を卒業して最初に働く会社が自分に合っているとは限りません。最初に会社が合わない事は普通にあるので、転職をするのは別に不自然な事ではないのです。
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会社との間にも相性がある
会社は人間が集まってできています。そして人が集まると社会、文化が出来上がります。会社の社風は経営者の性格が強く影響しますが、会社の規模や業種などにも左右されます。多様な社風の会社がありますが、会社で働くということは人間関係の付き合いと同じで合う、合わないという相性の問題があります。
夫婦ですら上手くいかないことがあるのに
長い間付き合ってお互いを好きで結婚したはずの夫婦ですら、相性が合わずに上手くいかないことがあるのですから、就職活動で何回か説明会に参加して説明を受けたり、ホームページを見るだけでは、会社と自分の相性を見極めることは極めて難しいです。相性が合う会社を見つけられなくても当然なんです。
採用活動では良い部分が強調される
入社前は、お互いの本音が見えづらくきれいな建前が行き交います。採用する側も応募する側もお互い自分をよりよく見せようとします。説明会やホームページ上での説明では会社の良い部分が強調され悪い部分はほとんど出てきません。一緒に働きたいと思われるような社員を選りすぐって採用活動を行うため、良いイメージが作られやすくなっています。会社と自分の相性を誤解してしまう可能性があります。
社会経験が少ないと見極めづらい
さらに社会経験が少ないことも影響します。学生時代最後の就職活動で果たしてどれだけの人が自分に合った会社に巡り合えるのでしょうか。ほとんど社会経験もないため、会社とはどういうものなのか、働くとはどうことなのか、どんな業界に勢いがあるのか、などということがほとんどわからないまま会社に就職をします。そのような状態でどのような会社が自分に合っているのか見極めることは至難の業です。
1回では相性が合う会社に出会えない
最初の会社が自分に最も合っている会社であることはかなり少ないと思います。とはいえ、働いているうちに自分自身が会社に合うように合わせていく場合もありますし、他の会社のことが分からないので変わるよりは良いと思う場合もあります。しかし、もっと相性がいい会社がある可能性は十分にあります。
価値観も変化していく
若い頃は、消費者にとって知名度がある企業、つまり対個人向けの事業をしている会社が人気を集める傾向があります。みんなが知っているからです。しかし、社会人として経験を積むと企業体企業の事業をしている会社もたくさんあることに気づきます。
大企業に入れば安定しているし給料がいいと思うかもしれません。しかし、大企業には大企業だからこその悪い面もあり、会社全体がどんよりした空気に覆われている場合ですらあります。いわゆる大企業病というものも悪い面の1例です。
最初はとにかくがむしゃらに働きたいと思っていても、配偶者を持ち、子供ができると、家族との時間も大切だと思うようになるかもしれません。
価値観は人生の中で変化していきます。自分と会社との相性も固定的なものではなく、若い頃はとても魅力的に思えなかった企業が、実は自分に合っているかもしれないと思う場合もあります。
何回かの転職は自然なこと
自分と相性が合う会社に最初から出会える確率は高くはありません。価値観も変化していきます。何回か違う会社に飛び込んで見ないと自分に合っているかどうかは分かりません。
人間付き合いも合わない時はどうやっても合わないことがあります。会社との関係もどうしても合わない場合はどこまで行っても合わないかもしれません。合わないと感じながら、日々不満を抱えて生きていくより、よりよい環境に自分を置いて、少しでも楽しく、少しでもストレスを少なくして人生を過ごした方がより幸せになれます。
自分の我慢が足りないだけだとか、自分が甘いんだとか自分を責める必要はありません。相性が合わないと思う会社からは離れたほうがいい場合もあります。
まとめ
- 人付き合いと同じように、会社との間にも相性の問題があります。
- 会社に入ってみると実は自分に合っていなかったと気づくこともあります。
- 最初の1回で相性が合う会社を見つけられないのは当たり前で、何回か転職するのは自然なことです。