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転職しないで会社に残るメリットとデメリット

記事作成日:2018年11月6日

転職をするということを意識した場合、転職しないで会社に残ることについてあまり考えなくなってしまうことがあります。転職のメリットやデメリットについてはよく考えるけれど、転職をしないで会社に残ることのメリットやデメリットについてはあまり考えずに転職を決めてしまうということがあります。しかし、人によっては転職をしないで会社に残った方が良い場合もあります。転職をしないで会社に残るメリットとデメリットについてです。

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転職しないで会社に残るメリット

転職しないで会社に残るメリットとして、今までの知識やスキルを活かすことができる、同期が辞めていけば自然と自分の立場が上がりやすくなる、転職活動をしなくても良い、などが挙げられます。

今までに得た知識やスキルを活かしやすい

転職をしないで会社に残る場合、今までに得た仕事に関する知識やスキルを活かしやすくなります。仕事で得た知識やスキルには会社が変わっても役に立つような汎用的な知識やスキルもありますが、その会社でしか通用しなかったり、特定の業界でしか通用しなかったりする固有的な知識やスキルもあります。

転職をすることで、今まで得た知識やスキルが役に立たなくなってしまうことがありますが、転職をしないことで、今までに得た知識やスキルを活かしやすくなります。

仕事のやり方を分かっているので成果を出しやすい

転職をするとどうしても新しい職場環境や仕事に慣れるまで時間がかかってしまうほか、今までの知識やスキルが役に立たなくなってしまうこともあり、転職直後から高い成果を出すことが難しい場合があります。

しかし、転職をしないで会社に残ると仕事のやり方が分かっているので、成果を出しやすいことがあります。敢えて新しい会社に転職してチャレンジするのではなく、今までの仕事の習熟度をさらに高めて、より高い成果を出すことでキャリアを切り開いていくという考え方もあるのです。

積み上げてきた人脈・人間関係や信頼・評価を活かせる

転職をしないで会社に残ることによってこれまで築き上げてきた人脈や人間関係、自分に対する仕事上の信頼や評価を活用することができます。ある程度仕事を続けていると、少なくとも会社内ではある程度の人脈や人間関係ができてきますし、一定の信頼や評価を得ていることもあります。

こういう仕事を任せるならこの人がいいとか、この人の仕事は丁寧とか、自分が知らないうちに何らかの信頼や評価を得ていることもあるのです。

転職をしてしまうと、同じ業界内なら評判や噂が聞こえてくることもあるかもしれませんが、基本的にこれまでの人脈・人間関係や信頼・評価はリセットされてしまいます。転職しないで会社に残ればこれらを失わずに済むのです。

勤続期間が条件の人事制度や福利厚生制度を利用しやすい

転職をしないで会社に残ることによって、勤続期間が条件となっている人事制度や福利厚生制度を利用しやすくなります。有給休暇や各種の休暇制度は勤続年数によって取得できる日数が変わってくることがあります。研修制度や補助金制度等がある場合も、一定の勤続年数が利用の条件となっていることがあります。

福利厚生制度も、一定の勤続年数がないと利用できない場合があります。勤続年数が長くなると何らかの優遇措置があることもあります。

転職をしてしまうと、勤続年数が0年に戻ってしまって一からやり直しになってしまいますが、転職をしないで会社に残れば勤続期間が伸び続けるのです。

退職金や企業年金で不利にならないことがある

働くことによって得られるお金には、毎月の給料、賞与(ボーナス)のほかに、退職金や企業年金(ここでは厚生年金ではない年金を指します)があります。

転職をすることによって、毎月の給料や賞与を上げることができるかもしれませんが、退職金や企業年金は減ってしまうことがあるので注意が必要です。

退職金や企業年金は、長く勤続した人を優遇するために、勤続年数が長くなると急に増加するような仕組みになっていることも多く、途中で転職すると退職金や企業年金が少なくなってしまうことがあるのです。

転職をしないで会社に残っていれば、退職金や企業年金で不利にならず、生涯賃金が少なくならないことがあります。

周りが辞めていけば地位や立場が出世で上がっていくことがある

よほど小さな規模の企業でない限り、新卒から定年まで誰も辞めないということは滅多になく、ある程度の人数が会社から去っていきます。そのため、会社を辞めないで残っているだけで、自然と地位や立場が上になる、出世していくことがあるのです。

特に同期で辞めていく人が多い場合、会社に残り続けていくと将来出世できる可能性が高くなっていきます。競争相手がどんどん辞めているのであれば、相対的に自分が有利になるからです。

転職をした人は新しい会社で出世しないでいるのに、会社を辞めないで残っていた人が出世していく、ということは案外あるのです。

先輩や経験者として居心地が良くなることがある

転職をしないで会社に残ることによって、仮に出世をしなかったとしても、先輩、経験者、ベテランとなることによって、職場での居心地が良くなることがあります。長く職場に在籍していることで、それなりに職場で配慮されるようになっていくためです。

転職をしてしまうと、勤続年数がゼロに戻り、一番後輩として新たに会社に入社することになりますが、辞めないで残ることによって在籍年数、年次が伸びていくことになります。そのため、職場で先輩になっていくため、職場でストレスを感じづらくなり、居心地が良くなることがあるのです。

新しい仕事を覚えたり新しい環境に慣れたりする必要がない

転職をすると、転職した会社で新しい仕事を覚えなければいけませんし、新しい職場環境に慣れていかなければいけません。慣れない環境に身を置くことはストレスにもなります。

転職をしないで会社に残ることで、今までの仕事や職場環境が変化せず、新しい仕事や職場環境に適応する必要がなくなります。転職をすると思った以上にストレスがかかることもあるため、ストレスが新たにかからないということはメリットになります。

なお、転職をしないで会社に残る場合でも、人事異動によって新しく仕事を覚えなければいけない場合、新しい環境に慣れなければいけない場合があります。ただし、転職で会社を変わるよりは、変化が小さいことも多いのです。

勤続年数が長くなると社会的信用を得られる場合がある

転職をしないで勤続年数が長くなると、そのこと自体が社会的な信用となることがあります。例えば、銀行で住宅ローンなどを借りる場合には、勤続年数が長い方が融資を受けやすくなります。部屋を借りる時も勤続年数が長いと大家さんに安心してもらいやすいと言えます。

婚約や結婚をする場合でも、勤続年数が短いと仕事を続けられない人だと相手や相手の家族に受け止められてしまう場合があります。

転職をしないで会社に残ることができるということは、仕事を辞めないで続けることができる、我慢することができるということでもあるのです。

転職活動をしなくても良い

転職をしないで会社に残るということは転職活動をしなくても良いということです。転職活動は、時間がかかりますし、体力や気力も使います。転職先を探したり、転職候補先企業の研究をしたり、履歴書や職務経歴書を書いたり、面接の時間を調整したり、面接を受けたりすることは案外時間を取られます。働きながら転職活動をした場合には、今の仕事との調整で苦労します。

履歴書や職務経歴書を書くことは神経を使いますし、仕事で疲れている合間に面接を受けると体力や気力を使います。転職エージェントなどを利用して、転職活動の支援を受けた場合でも、ある程度の時間や手間は取られます。

転職しないで会社に残るのであれば、転職活動に時間や体力・気力を奪われることがないのです。

転職で今よりも状況が悪化するリスクがない

転職をした企業が実はブラック企業で、転職をする前よりも転職をした後の方が、職場環境が悪化した、仕事がきつくなった、収入が少なくなった、長時間労働になった、人間関係が悪くなったということもあります。

転職をする時にどれだけ気を付けても、望ましくない企業を見抜けずに入社してしまうことがあるのです。転職はある意味、運の要素もあり、事前の調査や会社の担当者への質問などでは見抜けないようなこともあります。たまたま転職が決まった先が実は酷い企業だったということもあるのです。

転職しないで今の会社に残ることにすれば、少なくとも今よりも状況が悪化することはなく、転職のリスクを負わなくて済むのです。

転職しないで会社に残るデメリット

転職をしないで会社に残ることには当然デメリットがあります。転職をしたいと思うということは、転職に向かう何らかの不満があるということになります。転職をしないで会社に残るということは不満が解消されず、我慢しなければいけないということになります。また、会社の経営が傾いた時に転職をしないで会社に残っていると困ってしまうことがあります。

今の会社や仕事に対する不満が解消されない

転職を考えるということは、転職をしたい理由があるはずです。前向きな転職とよく言いますが、何も不満がなければ転職を考えないはずで、転職をしたいと言ことは少なからず現状に不満があることを意味します。

そのため、転職をしたいと考えながら、転職をしないで会社に残るということは、今の不満が解消されないままとなり、我慢をし続けなければいけないことを意味します。

今の会社や仕事に不満を抱えたまま働き続けることになるため、仕事に対する意欲が湧かず、生産性も落ちていってしまい、悪循環に陥ることもあります。

会社の経営が傾いた場合に困る

転職をしないで会社に残るということは、会社と運命を共にするということを意味します。会社の経営が傾いて、倒産に至る場合やリストラの対象となってしまった場合には、途方に暮れる事態となってしまう可能性があります。

会社の経営が傾きそうな予兆を感じた時に、早めに対策をして転職していれば、収入を途絶えさせることなく、生活への不安を抱かなくても済みます。すぐに転職に至らなくても、いつでも転職できるように備えておけば、いざという時も落ち着いて行動することができます。

しかし、転職を選択肢から外してしまうと、会社に残る、会社にしがみつくことしかできなくなってしまうのです。

井の中の蛙となり視野が狭くなってしまう

転職をしないで会社に残り続けるとその会社を通じてしか社会に関わることができなくなってしまいます。井の中の蛙となり、自らの視野を狭めてしまうことにつながってしまいます。

会社の中だけの人間関係になってしまうため、思考や考え方が偏ってしまう、新たな知識やスキルが得られなくなる、世の中の動きから取り残される、人間関係が偏ってしまう、生き方が偏ってしまうということが起きてしまうのです。自分の変化がそこで止まってしまい、豊かな人生を送ることができなくなってしまうことがあるのです。

人間関係が新しく広がらなくなってしまう

転職をしないでずっと同じ会社で働いていると、その会社の中での人間関係は濃くなることがありますが、それ以上に人間関係が広がらずに偏ってしまうことがあります。新しい人と関わることがなくなってしまうと、豊かな人生を送れなくなってしまうことがあります。

また、仕事上の人間関係は仕事で関わりがなくなってしまうと終わってしまうことがあるため注意が必要です。定年後に仕事で関わりがなくなったら、誰も友人がいなくなってしまったということが起きるのです。これは転職の有無に関わらず気を付けておかなければいけません。

会社の意向に逆らえなくなってしまう

転職をしないで会社に残ろうとすると、会社の意向に逆らえなくなってしまいます。合理的なことしかない会社であれば問題は少ないのですが、不合理なことを強いる会社である場合には問題となります。

例えば、不本意な転勤を迫られたり、不正行為に加担するように強いられたり、過度なノルマを負わされたり、長時間勤務やサービス残業を求められたり、経費で自腹を切るように言われたりすることがあります。

嫌な仕事でも断れなくなってしまう、やりたくないことでもやらなければいけなくなってしまうのです。

希望するやりたい仕事ができないことがある

転職をしないで会社に残ると、希望する仕事、やりたい仕事ができなくなってしまうことがあります。社内で人事異動の希望が通らない場合や、そもそも今の会社ではできないことがやりたい場合などは転職をしない限り、仕事の希望は叶わないことになります。

転職をしないで会社に残るということは、会社の意向に従うということでもあるため、自分の人生の選択肢を放棄してしまっていることにつながる場合もあります。

やりたいことがあるならば、転職をしなければいけないこともあるのです。

濃密な人間関係に疲れてしまうことがある

転職をしないで会社に残るということは、会社での人間関係が維持されることになります。頻繁に社内で人事異動がある場合にはやや緩和されますが、小さな会社で同じ部署で長く勤めるような場合、職場での人間関係が濃密なものとなり辟易してしまうことがあります。

休日などのプライベートでもお付き合いをしなければいけなくなってしまったり、お昼や仕事帰りの付き合いを断りづらくなったり、プライベートを詮索されたりしてしまうこともあります。

同じ人が長期間顔を突き合わせるということは良いことばかりではないのです。

酷い職場環境でも我慢しなければいけない

転職をしないということはその会社の職場環境を受け入れるということになります。例えば、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントが酷い場合、巻き込まれてしまったら耐えるしかなくなってしまいます。

職場の安全が十分に確保されていない職場、エアコンの効きが悪いとかトイレや洗面台が少ないといったように施設や設備が整っていない会社、パソコンやコピー機の数が足りず効率が悪い職場、備品が十分でない職場、衛生状態が悪く汚い職場などであっても我慢しなければいけないことになります。

変化や新鮮味がなく退屈さや飽きを感じてしまう

転職をしないで会社に残る場合、人事異動が少ない会社だと変化や新鮮味を感じることがなくなり、退屈さや飽きを感じてしまうことがあります。仕事に対する意欲が湧かなくなってしまい、仕事がつまらないもの、楽しくないものになってしまいます。

ずっと同じことを同じように繰り返す日々でも問題ないと感じる人もいますが、耐えられなくなってしまう人もいるのです。ずっと同じことをするのは案外難しいものなのです。

転職をすれば、人事異動がなくても仕事や職場環境を変えることができます。

給料が上がらなくても文句が言えなくなる

転職をしないで会社に残るということは安月給、低賃金であってもそれを受け入れるということにつながります。待遇面で不満があっても、転職をしないのであれば、現状を受け入れるしかなくなります。

確かに転職をしても給料や賞与が上がらない場合もありますし、退職金が少なくなり生涯賃金が減ってしまう場合もあります。しかし、誰も会社を辞めず、経営者が危機感を抱かない場合、従業員の処遇を改善しようという気にならないのです。

挑戦しなかったことを後悔する可能性がある

転職をしないで会社に残るという選択をすると、後になって転職という挑戦をしなかったことを後悔する可能性があります。特に会社に残った後、満足が得られなかった、不満に感じることが多かったという場合には、挑戦しなかったことを後悔しやすくなります。

挑戦して失敗する後悔よりも、挑戦しなかった後悔の方が引きずりやすい場合もあり、挑戦しなかったことを人生の後半で悔やんで落ち込んでしまうことがあるのです。

悩むくらい、迷うくらいなら、転職して挑戦した方がやりきったという達成感を得られる場合があるのです。

まとめ

  • 転職しないで会社に残るメリットには、今までに得た知識やスキルを活かせる、人間関係を失わなくて済む、周りが辞めていくと自然と自分の立場が上がりやすくなる、などがあります。
  • 転職しないで会社に残るデメリットには、今の会社や職場に対する不満が解消されない、会社が傾いた時に困る、視野が狭くなる、会社の意向に逆らえなくなる、やりたくない仕事も受け入れなければいけない、などがあります。

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【転職しないで会社に残るメリットとデメリットの記事は終わりです】

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