転職は失敗することもある
記事作成日:2015年8月28日
今の会社に何らかの不満がある、問題がある場合に転職をすることで解決できる可能性はあります。しかし、転職した会社でもっと大きな問題に直面する可能性があります。転職は失敗してしまうこともあるのです。転職先のことは実際に働いてみないと分からない部分もあります。転職は会社員の切り札ですが、慎重にしましょう。
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転職は基本的に後戻りできない
転職は基本的に後戻りできない一方通行のものです。ごくまれに転職先で上手くいかず元の会社に出戻りするような場合もありますが、とても珍しいケースです。
仮に戻れたとしても、待遇は変わる可能性がありますし、何より居辛さを感じやすくなるでしょう。そのため、転職に失敗してしまうと大きな痛手となってしまいます。
転職で変えたかったことが変わらなかった
転職をする場合には何らかの動機があります。例えば給料を上げたいとか、仕事内容を変えたいとか、残業時間を減らしたいとか、人間関係を変えたいといったような希望があるはずです。
自分が転職で変えたいと思っていたことが変わらない場合には転職が上手くいかなかったことになります。もちろん、それでも職を失うわけではないのですが、また転職したいと思ったり、不満を抱えたまま働くことになったりします。
転職先が過酷な労働環境だった
転職先がいわゆるブラック企業など長時間労働やパワハラやセクハラの温床になっているという場合も転職は失敗したことになるかもしれません。過酷な労働環境でも生き延びていく人はいますが、心や体を壊してしまう人もたくさんいます。
過酷な労働環境の企業ではまた転職をしたいと思う可能性が高いですし、働き続けると強いストレスを抱えることになってしまいます。
不満で辞めるから募集がかかる
残念ながら、理想的な職場というのはごく限られていて、本当に恵まれた職場であれば人がなかなか辞めないはずなので、新卒で入社しない限り入れないということもあります。
良い会社であれば不満を抱えて人が辞めた結果、中途採用を募集するという機会が少なくなる一方で、悪い会社であれば不満を抱えて人が辞めていくので中途採用を募集する機会が多くなると考えられます。
そのため、転職で会社を探す場合は悪い職場に当たってしまうリスクがそれなりにあるのです。
実際に働いてみないと分からない
転職が失敗となる最大の理由は、転職先の本当の姿は事前に調べたり話を聞いたりするだけでは分かりづらく、働いてみて初めて分かることがあるからです。給料ですら手当の適用などが複雑だったり適用外だったりで、事前の話と金額が大きく食い違っている場合があります。
事前に条件や職場環境が完璧に分かっていれば、入社後も思い違いは防げるはずです。しかし、実際には採用されて働いてみて初めて気づくことがあるのです。
何か社内に問題があっても中途採用者が入社する前に積極的に話すことはほとんどありません。そもそも会社側は問題を問題と認識していない可能性も高いです。
転職は会社員の切り札ですが慎重に
多様な働き方があるので、転職だけが絶対的な会社員の切り札という訳でもないのですが、会社員が苦境に陥った時、追い詰められてしまった時に自分から起こせる行動が転職です。
部署を変えてもらうよう人事異動の希望を出したり、職場の問題に対処してもらうよう上司などに相談することもできますが、どうにもならない場合は、自分から起こせる行動は転職です。
もちろん、会社員として生きていくだけではなくて、自分で会社を起業したり、自営業者になるなど起業や独立も選択肢ですが、多くの人にとって起業や独立は難しいもので、転職とはまた違う形の失敗の可能性があります。
転職は会社員の切り札ですが、全ての場合で転職が上手くいくわけではありません。転職は慎重にしましょう。
まとめ
- 転職は失敗することもあります。転職する前より、転職した後の方が状況が悪くなる場合もあります。
- 転職先のことは実際に働いてみないと分からない部分もあります。転職は会社員の切り札ですが、慎重にしましょう。