転職や退職をする原因・理由やきっかけ
記事作成日:2018年8月14日
転職や退職をする原因・理由やきっかけについてです。仕事の内容ややり方など仕事そのものに起因するもの、職場の人間関係に起因するもの、キャリアアップしたいなど前向きな要因によるもの、会社の倒産など会社に原因があるものなど様々なものがあります。転職で問題が解決する場合もあれば、どのような職場でも起きてしまう問題のため転職では解決しない場合もあることに注意が必要です。
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仕事内容に不満があるため
仕事の内容に不満がある、仕事のやりがいがない、自分に向いていない、希望した仕事と違う、自分の成長につながらない、やりたくない仕事である、つまらない、興味が持てない、仕事が難しすぎる、仕事が単純すぎる、など仕事の内容に不満がある場合には退職・転職を考えることがあります。
仕事内容を変えれば解決する問題であり、転職や起業・独立だけでなく、社内での人事異動によっても解決する可能性があります。
仕事のやり方に不満があるため
仕事の内容そのものは興味が持てるものの、仕事のやり方や進め方に不満を感じてしまい、退職・転職を考えることがあります。意思決定が遅い、自分が望まないやり方を強いられる、自分の意見が通らない、倫理的に問題がある仕事の進め方をするなどの場合が当てはまります。
会社の社風が影響している可能性があるため、転職や起業・独立でないと解決しない場合があります。
仕事で嫌なことがあったため
仕事で大きな失敗をしてしまった、理不尽なことを言われてしまった、怒られてしまった、喧嘩や衝突をしてしまった、酷いクレームがあった、など嫌なことがあり、我慢の限界を超えてしまった場合に退職・転職を考えることがあります。仕事で嫌なことがあった場合、どこまで我慢するか、成長の糧とするかは人それぞれの考え方があります。我慢が必要な時もありますが、我慢しすぎない方がよいこともあります。
ただし、仕事には嫌なこともあり、どんな仕事でも同じようなことが起きる可能性があります。そのため、転職や起業・独立で一時的に気分転換ができますが、本質的な解決とはならないことも多いです。
仕事のノルマや目標が厳しいため
仕事の目標やノルマが厳しすぎるため、心身ともに疲れ果ててしまい退職・転職を考えることがあります。仕事で高い成果を求められる場合には、成果を達成するために強いプレッシャーがかかるため、職場がギスギスしたり、上司のパワハラが発生したりすることがあります。
目標やノルマが毎年引き上げられていくと、いつまでも心身をすり減らして仕事をしなければいけなくなるため、とても仕事を続けられないと考えてしまうことがあります。
ノルマや目標が厳しい場合には、転職や起業・独立をすることで解決する場合もあります。ただし、起業・独立では生きていくために稼がなければならず、自然と生きるための目標やノルマが設定されてしまうことに注意が必要です。
キャリアアップのため
転職の理由として、キャリアアップのためということがよく言われます。給与水準を上げるために転職する場合、違う仕事に就いて仕事の幅を広げる場合、規模が大きい会社に移って大きな取引をする場合などが考えられます。
現在の会社で人事異動することによってキャリアアップが実現することもありますが、給与が問題の場合には転職や起業・独立でないと解決しない場合もあります。
違う分野の専門性を身に付けたいため
今の自分の仕事とは別の分野で専門性を身に付けたいと考えた場合には、退職や転職を考えることがあります。今の仕事では学びたいことが学べないという場合には、別の分野の仕事を求めて転職することで、異なった分野の専門性を身に付け、自分の望んだキャリア(仕事上の経歴)を積むことができるようになります。
給料や福利厚生などの待遇が良くないため
給料・年金・退職金・福利厚生などの待遇面が良くない場合には退職・転職に結びつくことがあります。給与などの待遇は自分の努力や頑張りだけではどうにもならないこともあり、儲かっている仕事、需要がある仕事に就かなければ解決しないことがあります。
社内での昇給・出世で解決する場合もありますが、転職や起業・独立をしないと解決しないこともあります。儲からない会社で働いていると、いつまでたっても給料は上がりません。また、経営者が労働者への配分を抑えている場合も給料は上がりません。
職場の人間関係が悪いため
職場の上司・同僚・部下などとの人間関係が険悪である、相性が合わないといったような場合は退職・転職に結びつくことがあります。どこの職場でも多かれ少なかれ発生する問題ですが、会社の雰囲気・社風や特定の人間(経営者や上司など)に起因する場合もあります。パワハラやセクハラが発生している場合もあります。
社内での人事異動、転職などで解決する場合もありますが、人間関係そのものが苦手な場合、働き続けている限り逃れられない問題です。ただし、昇進・出世によって立場が上がると解決する場合もあります。また、自ら経営者になるため起業・独立をしなければ解決しない場合もあります。
労働時間や休日などの労働条件が悪いため
労働時間が長い、残業が多い、休日が少ない、有給休暇が取りづらい、変則的な労働時間になる、深夜や早朝などに働かなければいけない、平日に働かなければいけない、など労働条件が悪い場合には退職・転職理由になることがあります。
心や体の健康を害するほど労働条件が悪い場合には、早急に退職・転職した方が良いことがあります。
部署内で仕事の配分を見直してもらうことや社内の異動で部署が変わることによって解決する場合もありますが、会社全体の体質である場合には、転職や起業・独立をしない限り解決しない場合もあります。
危険な仕事など労働環境が悪いため
危険が伴う仕事である、予算や人員の不足などから安全が確保されていない、職場が暗い、空気が悪い、空調が効いていない、狭い、休憩スペースが少ない、トイレが汚い、トイレが男女共用である、屋外の過酷な環境である、騒音が酷い、休憩場所がない、高所作業がある、地中での作業がある、閉鎖環境であるなど労働環境が悪く、仕事を続けられないと感じ退職・転職理由になることがあります。
労働環境を変える必要があり、社内での人事異動、転職、起業・独立で解決する可能性があります。
転勤を命じられたため
自宅から遠い場所に転勤を命じられた、海外転勤を命じられた、単身赴任を命じられたなどの場合は退職・転職理由となります。特に自宅を購入した直後である、配偶者が働いている、子どもがいる、介護が必要な親族がいる、といったような場合は、勤務地を変えられないと感じることがあります。
転勤を受け入れられない場合は、会社と交渉するということも考えられますが、希望通りにいかない場合には、転職や起業・独立が解決策となります。
家族の転職・転勤や引っ越しのため
家族が転職や転勤をすることによって仕事を続けられなくなってしまう場合があります。家族の転職や転職で勤務地が変わるため、付いていくような場合、親の介護や子どもの通学など家庭の事情によって引っ越しをするため勤務地を変えざるを得ない場合もあります。
勤務地の問題であれば、会社に相談して人事異動で配慮してもらうことが解決策となることもありますが、話が分かる会社ばかりではないため、転職や起業・独立を迫られる場合があります。
家族の起業・独立を手伝うため
家族が起業・独立をするため、仕事を手伝うような場合も退職理由となりえます。起業・独立をしていきなり誰かを雇うのは資金面で難しい場合があるほか、雇っても離職されてしまう可能性があるため、まずは家族に手伝ってもらうという例も多くあります。
家族を手伝いたい場合は、退職することが基本となりますが、退職をしないで短時間勤務、勤務日数の変更などで対応できる場合もあります。
人事評価や出世・昇進に不満があるため
仕事で努力している、仕事で成果を出しているにもかかわらず、人事評価で思うような評価が得られない、出世・昇進・昇給をしない、といった場合は退職・転職を考えるようになることがあります。特定の上司に正しく評価されていない場合、どうやっても評価されないような社風であるような場合などが考えられます。
社内での人事異動で上司が変われば解決する場合もありますが、転職や起業・独立をしないと解決しない場合もあります。
会社の雰囲気や社風が合わない
会社組織には染みついた雰囲気や社風があります。経営者の考え方、業界の雰囲気・商慣行、仕入先や販売先との力関係、扱い商品やサービスの性質、法令や官公庁による規制の強さなどによって会社の雰囲気や社風は変わってきます。
会社が気に入らないのですから、転職や起業・独立をしないとほとんどの場合は解決しない問題となります。慣れてしまえば解決する場合もありますが、慣れる前に不満が高まって仕事を続けられなくなることも多いです。
雇用形態に不満があるため
正社員ではなく非正規の雇用形態である、あるいは正社員で海外・全国への転勤があるといった場合は雇用形態に不満を持ち退職・転職を考える場合があります。
非正規から正社員に登用される制度があっても、通常は正社員に登用される例は少ないため、希望だけ持たされたまま、正社員になれずいいように働かさせられてしまうということもあります。
転職や起業・独立をしなければ解決しない問題であると考えられます。
病気のため
持病がある、病気になってしまった、働いているうちに心や体を病んでしまったという場合は働けなくなってしまうことがあります。労働日数や労働時間を少なくする、仕事の内容を負担がかからないものにするということで働き続けられる場合もあります。
社内で相談して働き方を見直すことで解決することもありますが、転職でより負担が少ない仕事に就かないと解決しない場合や、働き続けることが困難な場合もあります。
高齢や体力・気力の限界のため
高齢になってしまい、働く意欲が薄れてしまう、働く体力や気力がなくなってしまうなどの場合は働き続けることが困難となることがあります。高齢になっても、社会との関わりを保つため、体を動かすため、頭を使うためなどの理由で働き続けることがありますが、いずれ引退する時期がくることになります。
定年のため
会社で定年が定められている場合は、退職をせざるを得なくなります。再雇用・雇用継続制度があっても、ほとんどの場合、ずっと働き続けられるわけではありません。働き続けたい場合は、別の仕事を探すことになります。
雇用期間満了のため
雇用期間の定めがある場合には、期間満了をもって退職となることがあります。再契約・契約更新となることもありますが、こちらが望んでも契約を再契約・更新してもらえない場合があります。
働き続けたい場合には、他の仕事を探すか、自ら起業・独立する必要があります。
結婚のため
女性の場合、結婚をきっかけに会社を退職する、転職する場合があります。男性も結婚を理由に退職・転職する場合がありますが、女性よりは少ない傾向があります。結婚相手と一緒に住むために勤務地を変える、家事や育児に専念するため仕事を辞めるあるいは勤務日数や勤務時間を減らす、といったことが考えられます。
社内での働き方の見直しや人事異動などによって解決する場合もありますが、転職などが解決策となることもあります。
出産・育児のため
出産や育児のために退職・転職を考える場合があります。社内で育児支援制度が整備されていても、実際に利用している人がいない、利用しようとすると良い顔をされないなどの理由で、退職・転職を決断する場合があります。
転職に至らなくても、社内の制度を利用して育児休業などが取れればよいのですが、働き続けるのが難しいと考える場合には、退職・転職が選択肢となります。
介護・看護のため
家族の誰かが介護・看護が必要な状況となり、他に動ける親族がいないため、退職・転職を迫られる場合があります。ただし、介護離職は収入に影響するため、苦しい状況に追い込まれることも多くあるため慎重に考える必要があります。介護・看護のため、住む場所を変えなければいけないこともあります。
会社に相談して、働き方を見直し、労働時間を減らす、労働日数を減らす、転勤することで解決できる場合もありますが、現在の仕事を続けるのが難しい場合は、転職や起業・独立が選択肢となります。
人員整理・リストラ・退職勧奨のため
経営悪化や構造改革、事業再編、事業所の閉鎖などによって退職を迫られる場合があります。希望退職に応じて自ら進んで辞める場合もあります。強制力が伴わない場合には、拒否し続けることもできますが、立場が悪くなることは避けられないため、見切りをつけて退職・転職を考えることがあります。
働き続けたい場合には、他の仕事を探して転職するか、自分で事業を起こすことになります。
将来性への不安のため
会社の事業内容に希望が持てない、将来性がない、経営が傾く可能性があるなどの場合は、状況が悪くなる前に先手を打って退職・転職をすることがあります。
会社に残っていてもいいことがないと考えている場合には、転職や起業・独立が選択肢となります。
倒産・廃業のため
会社の倒産や事業の廃業のために、働き続けることができなくなることがあります。自分の力ではどうにもならない事態ですが、働き続けたい場合には、転職をするか、起業・独立をする必要があります。
まとめ
- 転職や退職をする理由には、仕事の内容に不満がある、職場の人間関係が上手くいかないなど不満に起因するもの、キャリアアップしたいなど前向きな要素があるもの、会社の倒産など会社に原因があるものなど様々なものがあります。
- 転職や退職をすることで解決する問題もありますが、会社に相談して、人事異動をさせてもらう、労働時間などの労働条件を変更するなどによって解決できる問題もあり、転職や退職をする際には慎重に考えることが重要です。