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転職時期と妊娠や出産

記事作成日:2018年5月25日

本来、妊娠や出産、子どもが生まれることがとても喜ばしいことであり、社会もそれを受け入れるような環境であった方が良いと思いますが、会社では妊娠や出産が疎まれてしまうことも少なくありません。まして、転職した直後に妊娠や出産をすると、計画性がないといったように非難されてしまうことすらあります。子どもを産むことが会社では必ずしも祝福されない場合があるため、注意が必要です。

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転職前に妊娠・出産をする場合のメリット

子どもがいる生活を知ってから転職活動ができる

転職の前に妊娠・出産をすると、実際に子どもができて育児が始まってから転職活動をするため、育児と仕事を両立していくためにどのような会社を選べばよいのかということを理解した上で転職活動をすることができます。

子どもがいるとどれだけ育児に時間がとられるのか、子どもができてからの価値観の変化が分かるため、子どもがいる状態に合った会社を選びやすくなります。

育児休業制度を使いやすい

育児休業制度は入社1年未満の人を対象外としている場合があります。しかし、転職前に妊娠・出産をすれば入社1年未満で妊娠・出産とならなくて済むため、転職をする前の会社で育児休業制度を利用することができます。

転職前に妊娠・出産をする場合のデメリット

子どもがいると転職活動が大変

子どもがいると子どもの世話をするために何かと時間が取られてしまうため、子どもがいて、更に働きながら転職活動を行うのが難しい場合があります。子どもが急に病気になってしまったり、保育園などの送迎が必要だったりと、時間的な制約が生じてしまうことがあるためです。

小さな子どもがいることを受け入れてもらえない場合がある

企業によっては小さな子どもがいる人を採用したがらない場合があります。育児のために急な休みを取らなければいけなくなってしまうようなことを嫌がる場合があるためです。

ただし、小さな子どもがいる人を嫌がるような企業には最初から入社しない方が幸せかもしれません。無理して入社しても入社後にトラブルとなる可能性が高いからです。

転職するまで時間がかかってしまう

転職をする前に妊娠・出産をする場合には、転職するまでに長い年数が必要となってしまうことがあります。転職をしたいと考えているのに、転職を我慢して働き続けることになるため、今の仕事に強い不満がある場合には、不満がストレスになってしまうことがあります。

転職後に妊娠・出産をする場合のメリット

転職活動がしやすい

転職後に妊娠・出産をする場合には、転職活動をしている時点では子どもがいないため、転職活動に時間を取りやすいため転職活動がしやすいです。

子どもがいると何かと時間に制約ができてしまうため、転職活動がしづらくなってしまうことがあります。

妊娠・出産を待たずに転職できる

転職後に妊娠・出産をする場合には、妊娠・出産を待たずに転職活動を行うことができます。妊娠・出産は時期が見通しづらいことがあるため、妊娠・出産を転職の前提とすると、転職まで時間がかかってしまうことがありますが、先に転職するのであれば、転職の機会を逃さなくて済みます。

転職後に妊娠・出産をする場合のデメリット

年齢的に妊娠・出産を警戒されてしまうことも

転職後に妊娠・出産をする予定の場合、年齢的に妊娠・出産が考えられる時期となっていて、採用担当者が妊娠・出産を警戒する場合があります。

本来は、働きながら安心して妊娠・出産できる社会が望ましいと考えられるのですが、採用担当者が身構えてしまい、内定に至らないということもありえます。

育児休業制度が使えないことがあるため確認しておく

育児休業制度は入社1年未満の人を対象外とすることが可能となっています。勤務先によって対象としているか、対象としていないかに違いがあるため、転職活動の後に妊娠・出産の可能性がある場合には、必ず転職希望先の育児休業制度など育児を支援する制度について確認しておく必要があります。

また、育児に関する支援制度があっても、形式的に整えられているだけで、実際ほとんど誰も使えていない場合もあるため、利用実績についても確認する必要があります。

もし質問しても教えてくれなかったり、いやな顔をされたりした場合には、入社後にトラブルになる可能性もあるため、入社を避けるべき場合があります。

転職後は妊娠・出産が気まずいことも

入社してから間がないうちに妊娠・出産となると、周りの印象が悪くなり、気まずくなってしまうことがあります。

本来は妊娠や出産はとても素晴らしいことのはずなのですが、出産や育児で長期間休みをとること自体に厳しい目が向けられることがありますし、人員を増員するのではなく周囲の人に業務を分ける形で穴埋めをしようとする企業が大半なので周りが不公平だと感じて不満を持つことがあります。

転職後に時間をそれほどおかず妊娠・出産するととても気まずくなってしまう、立場が悪くなってしまう、職場のいじめの対象になってしまうことがあるため、会社で働き続けたいのであれば、周りとの人間関係に配慮しながら時期を見計らう必要があります。

ただし、妊娠や出産の時期を配慮しなければいけないような労働環境は決して望ましいとは言えないため、妊娠や出産が非難されるのであれば、別の会社に転職しなおすということも選択肢となりえます。

子どもが生まれたら価値観や働き方が変わる可能性も

妊娠・出産の前に転職をすると、妊娠・出産後に価値観や働き方が変わった場合に対応できないことがあります。妊娠・出産を経ると価値観に変化が起こり、今までとは異なった働き方をしたいと考える人もいます。

妊娠・出産前の考え方や価値観で転職する会社を選ぶと、妊娠・出産後にずれが生じてしまうことがあります。もっと家族との時間を取りたいと考えるかもしれないですし、育児に時間を使いたいと思っていたが保育園などの制度が利用できるため思ったほど育児に時間をかけなくても済むからもっと働きたいと考えることもあるかもしれません。

先に転職をした場合には、妊娠・出産後にもう一度転職を考えることがあるため注意が必要です。

仕事に慣れると妊娠や出産でキャリアを中断しづらくなる

転職後に妊娠・出産を考えていた場合、転職をして仕事に慣れて軌道に乗ってくると、妊娠・出産を躊躇してしまう場合があります。仕事で頼られるようになった、大きな仕事を任せてもらえるようになった、というような場合には、妊娠・出産で一時的とはいえ休業しなければいけなくなることに抵抗感を感じてしまうことがあります。

周りとの人間関係を良好にしておく必要がある

転職後に妊娠・出産をすると、周囲の目が厳しくなってしまうことがあります。必ずしも妊娠・出産を祝福してくれる人ばかりではないからです。

妊娠・出産をすると休業中に迷惑をかけてしまうことになるため、できるだけ周りとの人間関係を良好なものにし、妊娠・出産時に嫌がられないように配慮しておくことが大切です。

転職活動中に妊娠が判明した場合の対応方法

もし転職活動中に妊娠が判明してしまった場合には、転職活動が進んでいて転職先が決まている場合には、転職先の担当者に事情を相談することが大切です。

今の会社に退職を伝えていない場合

今の会社に退職を伝えていない場合には、転職活動を中断できるかどうか考えてみましょう。転職活動が順調に進んでいる場合には、応募先に妊娠が判明したことを正直伝え相談しましょう。もし採用に難色を示された場合には、現在の会社での勤務を継続し、出産後に落ち着いてから転職活動を再開することも検討しましょう。

転職先が既に決まっている場合には転職先の担当者に相談をしましょう。内定を取り消されるようなことがあれば、現在の会社での勤務を継続することも考えます。また、不合理な理由での内定取り消しとなっている可能性があるため、弁護士などの専門家に相談した方が良いこともあります。

今の会社に退職を伝えている場合

転職先が決まっていて、今の会社に退職を伝えている場合には、転職先の担当者と相談することが大切です。内定を取り消すようなことがあれば、トラブルとなる可能性があるため、簡単に内定を取り消されることはないと思われますが、転職先の担当者に事情を正直に打ち明けて配慮してもらえるようお願いすることが大切です。

もし、内定が取り消しとなった場合には、法的な問題が生じる可能性があるため弁護士などの専門家に相談をした方が良い場合があります。

まとめ

  • 転職の前に妊娠・出産する場合には、子どもがいる生活を経験してから転職活動ができるため、子育てと仕事の両立を意識した転職先を選ぶことができます。転職の後に妊娠・出産をする場合には、入社直後に出産すると育児休業制度が利用できない場合があることや、妊娠・出産時期に注意する必要があります。
  • 転職活動中に妊娠が判明した場合、転職先が決まっている場合には、転職先の担当者に相談して、今後どうするかを話し合うことが大切です。

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【転職時期と妊娠や出産の記事は終わりです】

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