中途採用が少ない会社のリスク
記事作成日:2015年7月12日
一部の企業では、待遇や職場環境が良いなどの理由から離職者が少なく、中途採用者が珍しい場合があります。中途採用が少ない会社に転職する場合には、サポート体制が不十分、独自の文化がある、社内人脈がないなどから特有のリスクがあります。ただし、中途採用が少ないということは離職者が少なく良い職場環境である可能性もあります。
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離職が少ない場合は中途採用が珍しい
驚くほど離職者が少ない企業も世の中には存在します。給料などの待遇面が良い、人間関係などが良い、やりがいを持てる工夫がされているなど様々な理由から新卒で採用された人で離職する人が少ない場合があります。
ほとんど人が退職しないような職場では、中途採用自体が珍しい場合があります。
サポートする仕組みが整っていない
中途採用者がほとんどいないような職場では、中途採用者をサポートするような仕組みが全くない場合があります。会社のルールを教えてもらう場面がほとんどないため、絶対に知っておかなければいけないようなルールも教えてもらえない可能性があります。
中途採用者が多く、受け入れ事例が増えてくれば、サポートする仕組みが出来てくることも多いのですが、全て自分から調べて聞かないと分からないようになっている場合は、転職してしばらくの間かなり苦労することになります。
会社の独自の仕事の進め方や社風がある
会社には独自のルール、作法があります。会社独特の言葉や言い回しがあり、会社独自の異なった意味で使われている場合があります。
また、仕事の根回しの進め方、報告の方法、書類の体裁、書類の管理方法、入退室の規則、パソコンのソフトの操作方法など会社固有のお作法・ルールがあります。
会社の社風にも独自性があります。中途採用が珍しい場合は、外から新しい考え方が取り入れられることはないため、独特な文化が発展している場合もあります。
転職では、会社の独自のルールや社風に慣れることに誰もが苦労しますが、中途採用者がほとんどいない場合には、かなり独特な文化がある場合があり慣れるのに一苦労というリスクがあります。
人脈面で不利になることも
ほとんど離職者が発生しないような職場で、中途採用が珍しいような職場では、入社してからずっとその会社で働いている人ばかりなので、人的ネットワークが深く張り巡らされている場合があります。
規模が大きい企業では、同期入社の人の数が多い場合があります。そして離職者が多くないような場合には、同期の絆が深く、同期の人脈が仕事で重要になっている場合があります。
仕事を進める上でも社内人脈を駆使することになるため、中途採用者は新卒で入った人と比べると社内人脈の面で著しく不利になります。
根回しなど人と人とのつながりが仕事の上で重要になる場面では、中途採用者は十分な成果を上げられないリスクがあります。
奇異の目で見られる
中途採用者が珍しい会社では、それだけで注目が集まります。中途採用されるくらいなんだからすごい人材に違いないというような期待値が高くなる場合もあれば、よそ者というように奇異の目で見られる場合もあります。
いずれにしても言動には注目が集まりますので、小さなミスや悪態があっという間に広がってしまい自分の評判を下げてしまう場合があります。
転職直後は誰もが成果を上げづらく、本来の力を発揮できないものなので、慎重に行動しなければいけなくなります。
まとめ
- 一部の企業では、待遇や職場環境が良いなどの理由から離職者が少なく、中途採用者が珍しい場合があります。
- 中途採用が一般的ではない会社に転職する場合は、サポート体制が整っていないこと、独自の文化に慣れる必要があること、社内人脈がないことなどから苦労するリスクがあります。