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転職者は生涯賃金が下がることも

記事作成日:2015年7月13日

転職者が不利になる可能性があるものの1つに退職金や企業年金、ボーナスがあります。転職で年収が上がったとしても、退職金の減少を補えずに転職しない場合よりも結果として生涯賃金が下がってしまう可能性があります。転職時には目先の年収に注意が集中し、退職金や企業年金が少なくなることを意識していない場合も多いので気を付けましょう。

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転職者は退職金で不利に

退職金制度が十分に整っていない企業もありますが、退職金制度がある企業の場合、通常は勤続年数が長くなるほど退職金が増加しやすくなるため、勤続年数が短いうちに転職してしまうと退職金が大きく増える前での退職となってしまうため、あまり退職金がもらえないということがあります。

退職金の増え方の例

1つの会社に長く勤務するほど退職金の面で有利となるため、例えば人生で会社員の期間が30年だとすると、1つの会社に勤続30年の人(Aさん)と、2つの会社に勤続5年と勤続25年の人(Bさん)と、2つの会社に各勤続15年の人(Cさん)では、多くの場合、退職金はAさん、Bさん、Cさんの順に多くなります。

仮に3つの会社に各10年ずつ務めたDさんがいたとするとCさんよりも退職金が少なくなる可能性が高くなります。

退職金は最も長く務めた会社の勤続年数が短いほど、転職回数が多いほど少なくなります。

企業年金がある場合も不利に

厚生年金基金や企業年金基金などの企業年金制度がある企業では、転職をすると企業年金の面で不利になる場合があります。

一般的に退職金と同様に、基本的に企業年金も勤続年数が長くなるほど年金支給額が増える仕組みになっているため、短い年数で転職してしまうと年金が全くもらえないか、ごくわずかしかもらえない場合があります。また早期退職の場合は年金ではなく一時金の形で支給されることがあります。

なお、厚生年金基金や企業年金基金があるのは財務面でゆとりがある大企業の場合が多いので、自社に独自の企業年金制度がない場合は気にする必要がありません。ただし、企業年金制度がある会社に勤めている人は、退職金と同様にかなりの金額になるため、注意が必要です。

ボーナスでも不利に

ボーナスは半年や1年などの実績に対する評価を基に支給されることがあり、転職した場合には転職の前後の期間分について、転職前の会社でボーナスが一部もらえなくなったり、転職後の会社でボーナスが少なくなったりしてしまうことがあり不利になる場合があります。

1回や2回のボーナスが少ない位であれば、年収の増加で補える場合も多いですが、転職回数が多い場合にはボーナスの損失も大きくなります。

転職で生涯賃金が下がるリスク

転職を考える場合には、ボーナスをもらってからとか、年収が上がるかどうか、というようなことは頭に浮かびますが、退職金や年金のことまで考える人は少ないようです。

しかし、転職で年収が上がっても、退職金を大幅に減らしてしまうため、結果的に生涯賃金が下がっているということがあり得ます。公務員の人や大企業の人は退職金などの影響が大きくなりがちなので、お金を目的に転職する場合は年収がかなり上がらないと結果的に損をしてしまう場合があることに注意しましょう。

また、転職回数が増えると、退職金や年金は各社の勤続年数が短くなり、激減することになる事が多いので注意しましょう。

まとめ

  • 転職をすると退職金や企業年金、ボーナスで不利になる場合があります。
  • 転職で年収が上がっても退職金や企業年金が少なくなり、生涯賃金が減る可能性があります。

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【転職者は生涯賃金が下がることもの記事は終わりです】

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