オーバースペックやオーバースキルという不採用理由
記事作成日:2016年6月9日
オーバースペックやオーバースキルを不採用理由とされる場合があります。企業は出来るだけ優秀な人材を取りたいと考えていますが、優秀過ぎる人材は時には敬遠されてしまうことがあります。求めている水準以上の能力や技能を持った人材はオーバースペックやオーバースキルを理由に不採用となることがあります。
スポンサーリンク
オーバースペック・オーバースキルとは
オーバースペックとは
オーバーとは「超えている」という意味で、スペックとは「仕様」という意味で通常は製品の性能や能力といった意味で用いられますが転じて人の場合でも「能力」というような意味で用いられます。そのため、オーバースペックとは能力を超えているという意味になります。
オーバースキルとは
オーバースキルも同様で、スキルとは「技能」や「能力」という意味で用いられますが、オーバースキルと同様に応募者が持っている技能や能力が求めている水準より高いため、不採用としてしまうことがあります。
能力や技能が高過ぎると不採用になることも
転職活動では、能力が高過ぎるオーバースペックや技能が優れているオーバースキルを理由に不採用となる場合があります。中途採用の場合は企業が配属先を具体的に予定していて、例え優れている方向であっても求める人材像からずれている場合には、ミスマッチとなる可能性を踏まえて採用を見送るのです。
能力や技能が高過ぎるとミスマッチになる
応募者の能力や技能が企業側が求めている能力や技能を上回っているためミスマッチとなり、過剰な能力を持った人材で自社では活かしきれない、活躍の場が限られる、周囲の人材の能力と見合わない、上司が扱いに困る、能力に応じた待遇を準備できないなどの理由で不採用とされることがあります。
例えば、高度なプログラミングができるのに単純なデータ入力作業をしてもらうというのは才能の無駄遣いだと思われてしまい、採用されないといったような感じです。
また、優秀過ぎる人を採用すると自分よりも活躍してしまい、自分の地位が脅かされるという理由で優秀な人を採用しない経営者や採用担当者もいます。
転職活動ではオーバースペックやオーバースキルが起きやすい
転職活動の場合にはオーバースペックやオーバースキルが起きやすいと言えます。企業が中途採用を行う場合には、配属をする部署や役職・地位などのポストが明確になっている場合がほとんどです。採用してから任せたい仕事が具体的に決まっている場合が多いのです。中途採用は、欠員が出た場合や人手不足となった場合、新規事業を行う場合など、明確な目的を持って行われることが多く、起業が求める人材像もある程度はっきりしているのです。
別の部署に配属する余裕がないなら不採用
そのため、企業が想定していたよりも能力が高い応募者や優れた技能を持つ応募者が現れても、用意していた役職に見合わないと判断されてしまうことがあるのです。企業に余力がある場合は当初の予定していた部署とは別の部署に配属することも可能ですが、オーバースペックやオーバースキルと判断されてしまうと、採用されない場合も多いです。
新卒採用の就職活動では不採用理由になりづらい
新卒採用を行う場合には部署の選択肢も多いことや、新卒時点では能力や技能に極端な差がつきづらいこともあり、オーバースペックやオーバースキルが不採用理由となる可能性はやや低くなります。
応募者に不快感を与えないための差し障りない理由の場合も
本当にオーバースペック、オーバースキルで不採用という場合も多いのですが、場合によっては応募者に不快な思いをさせないように体良く差し障り内理由としてオーバースペック、オーバースキルという不採用理由が使われる場合があります。
例えば「大変素晴らしいと思うのですが、もっと能力を発揮できるような職場で頑張って欲しい」というようなことを言われると、不採用となっても、それほど悪い印象を持たなくて済むかもしれません。
そのため、オーバースペックやオーバースキルを理由に不採用となった場合には、そのまま鵜呑みできない場合もあります。ただ、真相は闇の中であることがほとんどでしょうから、「高く評価してもらってよかった」と思って前向きになった方が転職などの活動へのモチベーションが維持されるでしょう。
まとめ
- 企業が求めている能力や技能の水準を大きく超えている人は、優秀過ぎるため不採用となってしまう場合があります。
- 優秀なのに不採用となってしまう背景には、十分な活躍の場を提供できない、同僚の能力や技能と水準が違い過ぎて馴染めない、能力や技能に見合った待遇を用意できないなどがあります。