第二新卒のメリットやデメリットと転職活動
記事作成日:2016年2月4日
第二新卒と呼ばれる大学卒業後3年以内で正社員として就業経験がある人の転職活動について説明しています。第二新卒での転職活動では、採用担当者は第二新卒の人はすぐに会社を辞めてしまう人ではないかと考えますので、就労意欲が高く、すぐには辞めないと理解してもらうことが重要です。また、第二新卒は実績はあまりないので、潜在的な能力を評価して採用ということになりやすいです。
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第二新卒とは
第二新卒(第2新卒)とは大学を卒業してから大体3年以内で正社員としての就労経験がある人の事を指します。つまり、大学卒業時に一度就職して、3年以内に離職した人になります。派遣などであっても働いた経験があれば基本的に第二新卒として扱われます。似た言葉で既卒という言葉がありますが、大学卒業後にアルバイトなどの経験があっても、正社員などの経験が一切ない場合を言います。
第二新卒の有利な点やメリット
社会人経験がある
第二新卒の人は短期間で最初の会社を辞めているとはいえ、一応の社会人経験があるため、全く働いたことがない大学生とは異なっています。最低限の社会人としての振る舞い方やマナーは身につけていると考えられる部分は有利な要因です。
前の会社に染まりきっていない
第二新卒の人は最初の会社等を短期間で辞めていることから、前の会社の仕事のやり方や考え、社風などに染まっておらず、新しい事への適応力もあると考えられます。前職の期間が長くなると、どうしても仕事の進め方などを引きずってしまうことがありますが、第二新卒であれば、比較的柔軟性も高いと考えられます。
挫折・失敗の経験を活かすことができる
第二新卒の人は最初の就職先を何らかの理由があって離職して、転職活動をしている人のため、最初の職場で何らかの挫折を経験していると考えられます。失敗した経験を乗り越えることができれば成長につながるため、人材としての魅力が高くなっている場合があります。
潜在的な能力(ポテンシャル)評価で採用される
第二新卒の人は、社会人経験がありますが、それほど長くないため、業務上の実績を残している人はほとんどいないと考えられます。採用企業側もその点は十分認識しているので、業務経験や実績はあまり重視されず、潜在的な能力(ポテンシャル)を評価して採用をすることになります。実務経験などに左右されず転職先を選べる点はメリットです。
転職活動であり就職活動とは違った採用過程に
新卒時に行った就職活動とは異なり、第二新卒が就職する場合には転職活動になります。転職活動は就職活動とはプロセスが変わるので、就職活動よりも上手に自分をアピールできる場合もあります。
第二新卒の不利な点やデメリット
離職の背景や理由を厳しくチェックされる
企業側が第二新卒に抱く最も大きな懸念は、すぐに会社を辞めてしまうのではないかというものです。第二新卒の人は最初の会社を3年以内に辞めていることになるため、会社の採用担当者はまだ同じようなことを繰り返さないか、忍耐が足りないのではないかといったような不安を持っています。離職した背景や理由は厳しくチェックされる可能性が高いと考えられます。
新卒と変わらない扱いを受けることも
第二新卒の場合には社会人経験があるといっても短いため、企業側は通常の新卒とほとんど変わらないと見ている場合もあります。そのため、入社後はほとんど新卒と変わらない扱いを受けることもあります。
実務経験や実績をアピールしづらい
第二新卒の人は社会人経験があるといっても年数がかなり短いことが特徴です。そのため、多くの人はアピールできるほどの実務経験や実績がないため、自分の能力や人柄などを訴えていくことになります。そのため、潜在的な能力が高いと評価されないと、採用するまでの魅力がない人材と見られてしまいがちです。
第二新卒の転職活動のポイント
第二新卒の人は社会人経験があるとはいえ、社会人としての期間が短いので、実務経験や業績などはあまり重要視されません。代わりに潜在的な能力、意欲、人柄などが評価の重要なポイントになります。
すぐに辞めない人材と思われる
第二新卒の場合には、採用担当者にすぐに辞めてしまう人材なのではないかと思われないことが重要です。なぜ前職を退職したのかについては納得いく説明ができるようにしておくとともに、今後は長く勤めたいという意欲を示すことが重要です。
失敗や挫折から学ぶ姿勢を示す
第二新卒の人は何かの失敗や挫折などがあって前の職場を辞めていることがあります。そのような場合には、失敗や挫折から何を学び、今後の成長につなげていくのかを分かりやすく説明できるようにしておくとアピールポイントになります。
職務経歴の空白期間をなるべく作らない
特に理由がない限り、働いていない期間は短ければ短いほど転職活動で有利に働きやすいと考えられます。実際問題長い人生の間には働かない期間、リフレッシュする期間があっても良いように思えますが、働く意欲が足りないのではないかと思われてしまいがちであまりプラスに作用しないのが現状です。
社会人として振る舞う
第二新卒は社会人経験があることが前提なので、最低限の社会人としての振る舞いが必要です。学生の気分が抜けないままでは採用される可能性が低くなるため、面接でのやりとりは社会人としてどう考えるかという視点で答えなければいけません。
業種や職種は前職と関係が無くても良い
第二新卒の場合は、一応「新卒」という言葉が付くくらい、社会人としては年数が浅い存在です。逆に考え方や働き方が染まりきっていないため、最初の仕事とは全く関係ないような業種や職種でも採用される可能性があります。最初の就職先で自分の希望と異なっていた場合、他にやりたいことが分かった場合などは、キャリアチェンジをする絶好のチャンスです。
まとめ
- 第二新卒とは大学卒業時に一度就職して、3年以内に離職して転職活動をしている人のことです。
- 第二新卒での転職活動では、採用担当者は第二新卒の人はすぐに会社を辞めてしまう人ではないかと考えますので、就労意欲が高く、すぐには辞めないと理解してもらうことが重要です。