長期的なキャリアプランを意識して仕事探しをしよう
記事作成日:2016年6月14日
転職を考える場合には、今後の働き方の計画であるキャリアプランについても考えてみましょう。10年後や20年後にどんな働き方がしたいのかをイメージすることで、今どのような転職先を探せばいいのか見えてくることがあります。逆にキャリアプランがないとなんとなく転職先を選んでしまい、馴染めずにすぐに辞めてしまうということにもなりかねません。
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キャリアプランとは
キャリアプランとは、今後の働き方の計画のことです。キャリアプランは、人生で実現したい目標や夢、どんな自分になりたいか、どんな経験を積みたいか、どんな知識・技能を身につけたいかなどについて考えながら、今後の自分が希望する働き方のイメージを作っていきます。単に仕事の面だけから考えるのではなく、私生活の過ごし方や家族との係わり方なども考えて作っていきます。
10年後や20年後のイメージを意識しよう
キャリアプランというと大げさに聞こえるかもしれませんが、簡単に言ってしまえば10年後や20年後の自分のイメージです。転職先を検討する場合には10年後や20年後にどんな働き方をしていたいかということをイメージしながら考えましょう。
将来の思い描く働き方を実現できそうな転職であれば挑戦するのも良いでしょうが、将来のイメージの実現につながらないような転職をしようとする場合は慎重になりましょう。一見良さそうな転職先でも、自分が本当に満足できるのか冷静に考える必要があります。
もちろん、変化が激しい時代ですので10年後・20年後の社会や働き方は今とは大きく変わっていて、今から思い描く姿は意味をなさないかもしれません。それでも、将来の働き方について何の考えもないまま転職するよりも、自分の中で何かの軸を持って転職先を選んだ方が、納得感もありますし、ミスマッチが発生する可能性を下げることができます。
転職先を選ぶ時はキャリアプランを意識して
転職先を選ぶ場合には、長期的なキャリアプランを意識して選ぶことが重要です。働き方の希望と全く違う転職先を選ぶことなんてあり得ない、想像できない、と思うかもしれませんが、給与などの待遇面の良さから衝動的に全く希望していなかった業界や企業を選択するというような場合があります。
結果的に転職先での仕事にやりがいを感じることができるのであれば問題ないのですが、キャリアプランを意識しない転職をしてしまうと、やりがいを感じられずまたすぐに転職を考えてしまうような場合があります。
自分の働き方の希望、キャリアプランという自分の軸を持って、自分の軸に転職先が合っているかそうでないのかを見極めるようにしましょう。
キャリアプランがないと転職を繰り返してしまうことも
キャリアプランを考えないまま転職先を何となく選んでしまうと、やりたい仕事ではなかったとすぐに仕事をやめたくなってしまうことがあります。キャリアプランを考えない、何となくの仕事選びは、いわゆるジョブホッパーと呼ばれる、短期間で転職を繰り返す状態を招いてしまう可能性があります。
自分が何をしたいのかよく分からないまま、自分探しを続けてしまい、仕事での経験や能力も中途半端なものになってしまう可能性があります。例え無職にならずに働き続けていたとしても、働いてきた会社での仕事内容がバラバラで、強みが見えてこない場合があります。
経歴に一貫性がなく、中途半端な業務経験や技能しか持っていないため、年齢を重ねるごとに転職が難しくなっていきます。
将来は分からないからと目を背けない
将来どうなるかということを考えるのは難しい作業です。なりたい職業も成長に伴って変わっていくのが普通で、子供の頃になりたかった職業になっているという人は稀でしょう。
しかし、将来はよく分からないからと何も考えないで目を背けてしまうのは避けるべきです。時間は後戻りすることができないので、何も考えないまま漠然と時間が経過してしまうと、働き方の選択肢が狭まってしまっていることがあるからです。
キャリアプランは変わっていくもので、絶対に守らないといけないものでもなく、目安のようなもので、柔軟なものです。あまり難しく考えなくてもいいので、最初は漠然とした希望というところから将来の姿をイメージしてみましょう。
待遇の良さだけで判断しない
給与などの待遇面は転職先を選ぶ時の重要な判断基準になります。当然ですが、他の条件が一緒であれば、もらえる給与が多ければ多いほど良いはずです。ただし、給与が多いか少ないかだけで転職先を選ぶと思ったような仕事ができずに後悔することがあります。
待遇の良さだけでなく、仕事の内容や仕事を通じて得られる経験や知識、人間関係などが自分のキャリアプランにとってプラスになるかどうかを考えるようにしましょう。
高い給与には警戒も必要
給与などの待遇が良い企業は、2つの理由で警戒しなければいけない理由があります。
まず、1つはハードワークである可能性があることです。とても忙しい、高い成果を求められる、労働時間が長い、仕事の難易度が高いなど、高い給与に見合った働き方が求められる可能性が高いからです。
もう1つは、流行りの業界だから高い給与が支払える可能性です。仕事には流行り廃りがあり、勢いに乗って成長している企業は売上が伸びていくということを前提に、高い給与で人材を集めようとする場合がありますが、一時的なブームに終わってしまい、流行が過ぎてしまうと、急に給与のカットやリストラをしなければいけない状況に追い込まれる可能性があります。また、業界自体のブームが過ぎてしまうと、得られた知識や経験が役に立たなくなってしまうことがあります。
まとめ
- 転職をする時の会社選びでは自分のキャリアプランを考えて、キャリアプランに沿った仕事選びができているか考えましょう。
- 単に給与など待遇が良いからという理由で転職先を選んでしまうと、自分が思っていたようなキャリアプランから外れていくことがあります。