転職活動に疲れた時の対応方法
記事作成日:2016年1月4日
転職活動を続けていると疲れてしまうことがあります。転職活動は疲れるものです。転職活動につかれたときにどうしたら良いか方法を紹介しています。転職活動に疲れた時には、いったん休んだり、活動のペースを落としたりして休むことも大切です。また、なぜ転職活動を始めたのかを考え直すことでやる気がわいてくることもあります。希望条件を見直したり、人に話を聞いてもらったりするのも有効です。
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転職活動は疲れる
転職活動は疲れます。転職候補先の企業を探したり、企業の研究をしたり、履歴書や職務経歴書を作成したり、面接の日程調整をしたり、面接を受けたりするのは気持ちが張ることなので、精神的に疲れます。転職活動がなかなか上手くいかず応募しても不採用ということが続くと、心が折れてしまうかもしれません。希望に満ちて転職活動を始めたのに、希望通りの企業がなかなか見つからない場合も、転職活動を諦めてしまうかもしれません。
働いたまま転職活動をしていると、仕事をしながら転職活動のための時間を作らなければいけないので、普段よりも疲れます。なかなか日程調整が上手くいかないと神経をすり減らすことになるでしょう。転職活動をしていることがばれないように気を遣う必要もあるでしょう。
先に失業している場合はもっと状況が切実です。蓄えがたくさんあればまだ良いのですが、仕事が見つからないと生活費がかかってしまいお金も底をついてしまう可能性があります。
転職活動に疲れた時の対応方法
転職活動に疲れた時にどうしたら良いか、対処法を紹介します。
なぜ転職をしたいのかもう一度考えてみる
転職活動をしている人には転職をしたいと思ったきっかけがあるはずです。リストラを通告されて急いで次の職場を探さなければいけないというような場合は別ですが、何か思うことがあって転職活動をしているはずです。
もっとスケールの大きな仕事がしたい、違う仕事にチャレンジしたい、ちゃんと評価してもらえる会社で働きたい、給料がもっと欲しい、残業が少ない会社がいい、子育てと両立できる職場で働きたい、人間関係がぎすぎすしすぎていない職場で働きたい、家から近い職場で働きたい、法令遵守しない企業から逃れたい、暴力や言葉の暴力をふるわれる職場から逃げたいなど様々な理由があるはずです。
自分が望むものを得たいと思って転職活動を始めたはずです。面倒になってしまった、疲れてしまった、嫌になってしまったということで諦めても良いものだったのでしょうか。現状のままでいる方が、もっと嫌なのではないでしょうか?もう一度考えてみましょう。
いったん転職活動を休む
転職活動に疲れてしまったら、一時的に転職活動を休むことも大切です。身体や心が疲れてしまっていると、転職活動でも力を発揮できなくなってしまいます。面接などでも受け答えが上手くできなくなったり、見た目の心証を悪くしてしまったりする可能性があります。そうなると転職活動が成功しづらくなってしまうため、少し休むことも必要です。
働いたまま転職活動をしている場合は、現職の仕事に影響が出る可能性もあります。現在の仕事でミスを繰り返してしまったり、成果が極端に落ちたりすると、残業が増えるなどして転職活動がしづらくなってしまう可能性があります。
転職活動を少しの間休みことで、今の仕事や転職希望理由などを見つめ直すことができ、より冷静になって転職活動ができるようになるかもしれません。転職市場も時間がたてば好転するかもしれません。もちろん悪化する可能性もありますが、募集企業が変わって新しい発見が得られることもあります。
焦らず長期戦になることを覚悟する
仕事を既に辞めてしまって生活費が底を尽きそうだという人は別ですが、転職活動は縁も重要です。活動時期がちょっと違うだけで自分が望む企業に巡り合えたり、巡り合えなかったりします。
転職活動は焦ってしまいがちですが、1か月や2か月ですぐに決まる人ばかりではありません。3か月、半年、1年、2年かかる人もいます。長く活動しているほど、多くの企業の求人に出会える可能性が高まります。焦って望まない企業に転職してしまってももったいないです。
転職活動が就職活動と違う点は、高校生や大学生のように卒業や入社の時期が決まっているわけではないため、望む結果が出るまで粘れることです。焦らずに長期戦でも構わないという気持ちで、心を落ち着けて取り組みましょう。
同時並行で何社も進めずペースを落とす
転職活動に意気揚々としている時期は、良さそうな企業があればとにかく応募して面接を受けるというようになってしまうことがあります。もちろん、チャレンジは大切なのですが、同時並行で何社も進めると疲れてしまうだけでなく、面接などの場面で混乱してしまうことがあります。
特に働きながら転職活動をしているような場合には、転職活動になかなか時間を確保することができません。限られた時間の中で何社も同時並行で進めてしまうと、状況を整理する時間や心や体を休む時間が十分に取れなくなります。面接で違う会社の事を答えてしまったり、十分に休めず疲れた状態で面接を受けてしまったりすると問題です。
応募期間が限られていることもあるので、ある程度同時並行になってしまうことはやむを得ないですが、自分の中で優先順位を付けて優先順位が低い会社は後回しにすることも検討しましょう。後回しにした結果入れなくても仕方ない位に割り切ることも時には必要です。
転職活動で疲れを感じている時ほど、活動ペースの調整は重要になります。人間の能力には限界もあるので、今の仕事をこなしながら張り詰めた気持ちで何社も面接を繰り返すのは無理があります。
落ちても相性が悪かったと思って落ち込まない
転職活動を進めていくと、何社、何十社とお断りされてしまうことがあります。不採用が続いてしまうと、どうしても良くない方向に気持ちが向かってしまいがちです。自分はダメな人間なんだとか、アピールできる要素がないとか、経歴が悪いとかマイナスの事を考えるのは簡単ですが、不採用になって単に落ち込んでしまうだけでは、時間を有益に使うことができません。
もし転職エージェントと利用している場合などで、不採用の理由が分かる場合には、理由を確認して次に生かすことも必要です。しかし、能力や性格、経歴はほんの数日で変えることはできませんし、見栄を張ってできないことをできるといっても入社後にウソがばれてしまいます。ちょっとしたビジネスマナーやアピールの表現方法は修正ができますが、変えられないことを嘆いてもしょうがないのです。
落ちたことを嘆くよりも、今の自分を受け入れてくれる会社を探し続ける方が自分の人生にプラスになるのです。採用の可能性が低いと感じることは、とにかく数を受けることが重要になってきます。
不採用になった場合でも、人と人との付き合いと同じように人と会社の関係も相性の問題だと割り切るようにしましょう。単に会社が求めている人材像と、今の自分が合わなかっただけなのであって、人間性を否定されているわけではありません。酷い言葉を言われた時でも、酷い事を言う人の方がよっぽど問題だと思うようにして、気にしないようにすることが大切です。
給料や勤務時間などの条件や業種・職種、企業規模などの希望を見直す
転職活動を続けていき、何社か訪問して業務の説明を聞いてみて、ぴんとこない場合があります。良いと思っていた企業なのに何か違うというような場合です。自分が良く知っている業界で会社自体を良く知っている場合でも、外から見える光景と中から見える光景は全く違う場合があるので、期待外れという場合は良くあります。まして、自分があまり知らないような業界にキャリアチェンジを考えている場合はなおさらです。
転職をしたかったけれど、訪問した企業がいまいちということが続いてしまうと、転職活動を続ける意義がないように感じることがあります。そのまま転職をしないという選択をすることも1つの答えですが、せっかく活動をしているのであれば、業種や職種、企業規模などを変えてみるという方法もあります。
自分の中で転職希望先がはっきりしていても、視野を広げて希望以外の業種や職種の仕事の話を聞いてみたら、案外おもしろそうだと思うこともあります。また、他の業種や職種の話を聞くことで、逆に最初の自分の希望がやはり魅力的だと思えることもあります。
また、給料や労働時間などの条件を見直してみることで、選択肢が広がる場合があります。転職活動に行き詰った時は、希望や条件を見直してみると事態が打開できることがあります。
利用している転職エージェントや転職サイトなどを変える
利用している転職エージェントや転職サイトがしっくりこないという場合には、変えてみて気分転換を図ることも大切です。特に転職エージェントが自分と合っていない場合、転職活動を台無しにしてしまうこともあるため要注意です。
転職エージェントで最も重要なのは持っている案件です。量が豊富であるということも大切ですが、自分によりあった案件を多く持っているということも重要です。そして、案件に続いて重要なのが、案件と転職者を結びつける能力、マッチングの能力です。
転職エージェントの側でも企業側からの依頼が多い案件や企業からの報酬面などでの条件が良い案件は出来る限り多く成約に結び付けたいという気持ちに駆られるため、転職希望者の意向を無視して手持ちの案件を無理矢理勧めてくるような場合もあります。しかし、転職希望者の適性と企業の職場環境が合っていなければ入社後に苦労するだけなので、転職希望者の適性や要望を見極めて、より合いそうな企業を紹介できるような転職エージェントと付き合う必要があります。
転職サイトの場合は、転職エージェントほどの差は出ないと思いますが、使いやすさや案件で多少の差が出てくるはずなので、転職活動につかれている時は、気分転換として変えてみるのもいいかもしれません。新鮮さも時には重要です。
家族や友人、転職エージェントに話を聞いてもらう
転職活動で疲れた時には、自分以外の誰かに話を聞いてもらうということも大切です。自分一人であれこれ悩んでいると、冷静になれなくなってしまうことがあるからです。
夫や妻などの家族、恋人
本来は夫や妻など家族に話を聞いてもらえるのが一番いいかもしれません。しかし、時として家族は転職を思いとどまるように説得をすることがあり、転職活動の妨げになってしまう場合があります。普段から意思疎通ができていて、転職を応援してくれているようなら良いのですが、そうでない場合は話すことによって更に気苦労が重なる可能性もるため、話すべきかどうか、話すタイミングを見極める必要があります。
恋人も夫や妻に近い存在ですが、恋人との距離感などを踏まえて話してもいいかどうか考えなければいけません。
友人
友人に相談するのも良いですが、間違っても在職中の人は社内の人に相談してはいけません。
社内の人の場合、話を聞いていた人が現在の仕事に不満を持っていない場合は、もったいない、残った方が良いなどと説得を受ける可能性があります。不満を持っている場合は転職しようとしていることを羨ましく思ってしまい、応援してもらえない場合もあります。さらにどちらの場合も、転職活動をしていることがばれてしまう可能性があります。
友人に話す場合でも、利害関係がない社外の人にとどめておいた方が無難です。
転職エージェント
転職エージェントに相談をするのも良いでしょう。ただし、転職エージェントは人によってかなり対応に差があり、目先の成約ばかりおっている人は、転職に迷っている人にはあまり時間を割こうとしません。仕事なので当然と言えば当然なのですが、口車に乗せられて望まない転職をしてしまうことにもなりかねないので注意が必要です。
本当に信頼できる転職エージェントは、転職を思いとどまることあるいは、転職活動をいったん休むこともアドバイスしてくれます。人によってはまだ転職をしない方が良いこともありますし、案件が少なくて良い先が見つけづらいこともあるからです。
生活費が底を尽きそうな場合は対策を考える
もし、先に失業してしまっていて、辞めてから転職先を探している場合は、お金も心も余裕がなくなっている状態なので、できるだけ早く転職先を探したいという気持ちが強くなります。
まず、失業保険が受給できるようなら必ず申請をしておきましょう。もし、何らかの事情で転職先が見つかりそうにない、お金が無くなって住む場所にも困りそうだという場合には、生活保護についても検討しなければならないかもしれません。ただし、生活保護以前に身を寄せることができる親族がいる人は、転職先が見つかるまでの間だけでも支援してくれないかお願いすることも考えた方が良いでしょう。
どれも困難であるならば、とりあえずアルバイトをする、とりあえず入れる会社に入るという手もありますが、時間が無くなり、より袋小路に追い詰められる危険性もあります。
お金に困っているということが前面に出たまま転職活動で良い成果を出すのはなかなか難しいです。面接などでもどうしても焦ってしまうため、おかしな受け答えになってしまうことがあります。
転職活動も重要ですが、まず最低限の生活ができるように考えなければいけません。
まとめ
- 転職活動は、転職候補となる企業を探したり、履歴書や職務経歴書を書いたり、面接を受けたりするなど、とても疲れることです。
- 転職活動に疲れた時には、いったん休んだり、活動のペースを落としたりして休むことも大切です。また、なぜ転職活動を始めたのかを考え直すことでやる気がわいてくることもあります。希望条件を見直すことで新たな発見が得られることもあります。本当につらい時は人に話を聞いてもらうことで、気持ちが晴れることもあります。