就活がうまくいかない時の対応・対処法
記事作成日:2018年5月17日
就活(就職活動)で数社連続して落ちて内定がもらえない状況が続くと落ち込んでしまいますし、自分はダメなんじゃないか周りの友人や知人は内定をもらっているのにどうして自分はもらえないんだと焦ってしまいます。希望する業界や企業で内定がもらえず、働きたい企業が見つからない、やりたいことが分からなくなってしまったということもあるかもしれません。
就活がうまくいかないと辛くなってしまいますし、疲れてしまいますが、就職したいのであれば就活を頑張って続けなければいけません。就活がうまくいかない時にどうすればいいのか対応方法・対処法について説明します。
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応募する会社の規模・業種・地域を広げる
就活が上手くいかないのであれば、応募する会社の規模や業種、地域を広げてみて、選択肢の幅を増やすことが大切です。この業界でないとだめだとか、どうしてもこの企業に入りたいというような気持ちがあるかもしれませんが、受ける会社を絞りすぎてしまうと就活が失敗してしまうことがあります。
大企業だけではなく、中堅企業、中小企業、ベンチャー企業まで就活の対象を広げる、自分が知っている業界や人気がある業界だけではなく様々な業界に就活の対象を広げる、会社の所在地を絞り込み過ぎず地域を広げることで、受けられる企業が飛躍的に増えるため就活が上手くいく可能性が高まります。
自分が知らないだけで、自分に合った企業がたくさんあるかもしれないのです。
心にゆとりを持つようにする
心にゆとりがないと、面接での受け答えで焦ってしまいますし、表情が硬く暗くなっていきます。もう後がない、この企業に絶対入社したいというように、自分を追い込んでしまうと、ゆとりがなくなってしまい、かえって就活を失敗に導いてしまいます。
失敗しても次がある、入れなかったら縁がなかったんだというように考えることで、心にゆとりを持つようにしましょう。どうしてもこの会社でないとだめだというような気持ちはプラスにならないことがあるのです。
内定がもらえないなら沢山応募するしかない
就活では人によって内定がもらいやすい人、もらいづらい人がいることは確かです。内定をもらえる確率を上げることはもちろん大切ですが、内定が欲しいならばたくさんの会社に応募することも大切です。
「内定数=応募した会社数×(1社当たりの)内定がもらえる確率」なので、内定数を1以上にするなら、沢山応募することも大切なのです。
何事も挑戦しなければ結果を出すことはできません。応募しなければ内定をもらえないのです。もし就活がうまくいかないのであれば、あきらめてしまうのではなく、もっとたくさん応募してチャンスを増やさなければいけません。
内定がもらえなくても相性が合わなかったと考えて落ち込まない
就活をしていていくつかの企業から内定がもらえなかったとしても、自分を否定したり、落ち込んだりせずに、相性が悪かったんだと考えて、引きずらないようにしましょう。
数社、十数社、数十社と内定がもらえない状態が続くと、自分はダメな人間なんじゃないか、どこにも受からないのではないかと考えてしまいますが、単に相性が悪かっただけだと考えましょう。合うか合わないかは人間関係だけでなく、働く場合にもあるのです。
どこかに相性が合う会社があるに違いないと考えて努力を続けることで道が開かれることがあるのです。
企業の採用担当者だったらどう考えるかを意識する
就活で書類選考を受けたり、面接を受けたりする時には、自分が企業の採用担当者からどう評価されるかを意識しますが、企業の採用担当者の立場だったらどう考えるかという視点を意識することが大切です。
自分が採用担当者だったら、どんな人を採用したいか、どんな人と一緒に働きたいか、どういうことを面接で聞きたいか、どんな答えなら内定を出すか、というように考えてみると、就活の書類選考や面接をどうやって対応したらよいか考えるヒントになります。
疲れすぎないように休養をとる
就活をしている間は学業と就活の両立で大変かもしれませんが、疲れすぎないように休養をしっかりとることを心がけましょう。どうしても時間がないのであれば、就活の間は学業を多少抑えることも考えましょう。
疲れていると表情に出てしまいますし、面接などで受け答えが上手くできなくなってしまうこともあります。就活は大変疲れる人生のイベントですが、適度な休養を取って万全の体調で臨むようにしましょう。
自己分析は客観的か見直す
自己分析は自分の思い込みにならないようにすることが大切です。自分ではそうだと思っていても、人から見たら違うと思われてしまうことがあります。他の人にとっては自分がどう映るのかを意識しながら、主観的にならずに、客観的に自己分析を行うようにしましょう。
客観的に考えるためには、そう思う根拠などを考えることが大切です。こういうことがあったから、自分はこうだ、というように根拠や経験などを示しながら説明すれば、納得感がある説明になります。
業界や企業の研究を丁寧に行う
受ける企業や企業の業界については、事前に丁寧な研究を行っておくことが大切です。就職したいと思う業界・企業なのですから、ある程度の知識を持っていることは当たり前だからです。
ちょっとウェブサイトを見て知った気になるのではなく、業界動向も含めて事前に下調べをしておきましょう。業務説明会や面接などで、ちょっと調べればわかることを質問してしまうと、勉強不足、調査不足と思われてしまって、意欲を疑われてしまうことがあります。
就活をするのであれば、受ける企業やその業界については最低限の知識を身に付けておくようにしましょう。
特徴やアピールポイントがなくても物怖じしない
企業では特徴があって、アピールポイントがたくさんあるような凄い人ばかりが働いているわけではありません。目立つような特徴、アピールポイントがあるわけではない人でも普通に働いているのです。
人と差別化しなければいけない、もっとアピールしなければいけないとばかり考える必要はありません。目立つような特徴やアピールポイントがなかったとしても、人柄や情熱、潜在的な能力が評価されて採用されることもあるのです。
特徴やアピールポイントがないとネガティブに考えすぎるのではなく、特徴がなくても働いている人は沢山いると考えて、物怖じしないで面接に臨むことが大切です。
面接などでは慌てずに落ち着いて話す
面接などでは慌てずに落ち着いて話すことが大切です。早口になってしまったり、変な口癖が出てしまったり、落ち着きがないような話し方になったりすると、せっかく良い内容を話していても、相手に伝わりません。
早くなくてもいいんだ、落ち着いて話しても聞いてもらえると思うようにして、慌てるのではなく、適語なスピードで丁寧に、相手の反応を確かめながら話すことが大切です。
面接などでは会話のキャッチボールを大切にする
就活での面接では、自分のアピールばかりに気を取られないで、相手との会話であることを大切にしましょう。会社で働き始めたら、関係者と意見を調整しながら、問題を解決し、業務を進めていくことが求められます。
自分が言いたいことだけを主張するのではだめで、相手の言葉を傾聴し、自分の意見との違いを見つけ、解決できるようにお互いが歩み寄っていくことが必要になります。
面接でのやり取りも同じで、相手の言葉や質問に対応して、相手が何を求めているのかを考えながら、独りよがりにならないような受け答えを心がけることが大切です。また、相手の言葉を遮るようなことはせず、しっかりと聞くことが大切です。
相手が求めている答えは何なのか、会社で働く人間としてふさわしい答えは何かを意識しながら面接などに対応することが重要です。自分目線ばかりで考えてはいけません。
緊張しすぎず硬くならない
緊張してガチガチになしまうと、どうしても採用担当者の印象を悪くしてしまうことがあります。場慣れし過ぎている感じが出るのも望ましくありませんが、過度な緊張も問題で、硬くならないようにすることが必要です。
緊張をほぐすには、模擬面接や本番の面接などで重ねて経験を積むか、事前に準備をして不安な要素を少なくするかする必要があります。
また、失敗したらどうしようと思うと緊張してしまうので失敗したら別の機会があるというように考えて、自分を必要以上に追い込まないことが大切です。
社会人と学生の違いを理解する
就活を成功させるためには、学生気分から抜け出すことが必要です。企業は会社で働く人を求めているのであって、学生のままの気分でいて欲しいわけではありません。すぐに学生の考え方から抜け出すのは難しいですし、企業側も学生であることは分かっているので、できる範囲で構わないのですが、社会人の考え方を理解する必要があります。
会社で働くのは、会社の利益に貢献するためであって、会社の利益に貢献するからこそ人を採用するのです。社会人になると学生のような自由な部分は失われてしまいます。面接などでの対応で社会人と学生の違いを踏まえて受け答えをすることが大切です。
マナーや身だしなみに気を付ける
企業の採用担当者は人間です。どうしても応募者のマナーや身だしなみが採用担当者の印象を左右してしまいます。洗練されたマナーまでは必要ないので、社会人になるのにふさわしい程度のマナーや身だしなみは必要です。
マナーについては、相手が不快に思わないような行動、丁寧だと感じてもらえるような行動を心がけることが大切です。細かいミスがあったとしても、丁寧に相手を気遣った振る舞いであれば、マナーが悪いとは思われません。
身だしなみも清潔感があれば問題はなく、社会人として相手に不快感を与えない程度であれば問題ありません。
社会人として最低限のマナーや身だしなみがあれば問題はないのですが、その最低限ができていない場合もあるため、マナーや身だしなみで悪い印象を持たれないように気を付けましょう。
明るく元気よく愛想よく対応する
企業の担当者は暗くて、元気がなくて、愛想が悪い人を採用したいとは思いません。やり過ぎも問題ですが、面接などでは、年相応な感じで、普通に明るく、元気よく、愛想よくすることが大切です。
表情が良ければ相手にも伝わり、悪い印象を持たれづらくなるからです。面接での回答で多少失敗したとしても、良い表情で対応していれば、受け答えの印象は悪くなかったというように伝わり挽回できることもあります。
過剰にならない範囲で適度に自信を持つ
自信が全くなく、不安な感情が出てしまっている人と一緒に働きたいと思うでしょうか。せっかく働くのであれば、ネガティブな感情に支配されている人ではなく、適度に自信を持ち合わせている人の方が働きやすいはずです。
常に自信がない様子ですと、仕事を教えるのも難しいですし、仕事を任せられません。自信過剰も問題がありますが、過剰にならない範囲で、適度な自信を持って面接などに臨むことが大切です。
飾らずに謙虚で学ぶ姿勢を示す
就職をして新社会人になると、上司や先輩の人から仕事のやり方を学んでいくことになります。もし、自分は教わらなくても仕事ができる、知識も能力もあると思い込んでいると、業務知識や仕事のやり方を吸収していくことが難しくなります。
就活をしている学生は、社会人よりも知らないことが沢山ある、できなくても当たり前という部分があるので、変に自分を飾ったり、盛ったりしないで、謙虚な姿勢を示し、学ぼうとしていることを示すことが大切です。
分からないことは分からないと正直に言い、嘘をついたりごまかしたりしないようにしましょう。必要以上に背伸びをして自分を大きく見せようとするのも見抜かれてしまうことがあります。
書類選考対策をしっかりとする
面接に進む前に適性検査など何らかの検査がある場合にはしっかりと対策をして受けるようにしましょう。事前に準備をしていけば良い結果が出るのであれば、受ける前にできることはすべてやっておきましょう。
エントリーシートなども応募する会社の全てに同じ内容を送るのではなく、変えた方が良い部分があれば変えて丁寧に対応しましょう。
書類選考を通らないと面接に進むことができませんので、書類選考の対策も十分に時間をかけて手を抜かないで行いましょう。自己アピールや志望動機に説得性や納得感があるか見直す
面接などでの自己アピールなどのピントがずれていないか、的外れなものになっていないかを確認していましょう。就活は企業に就職するために行うものなので、働く上で役に立つということをアピールするのが基本です。
会社の人から見て、一緒に働きたいと思えるようなことをアピールしているか、それともただの自慢話になっていないか、冷静に振り返ってみましょう。
志望動機も自分の思い込みや独りよがりにならないように、他の人が聞いても納得できるような説明ができるようにしておきましょう。
社会人の話を聞く機会をたくさん作る
直接面接などに関係がないとしても、就活を成功させるために社会人の話を聞く機会をたくさん作ることは大切です。社会人の考え方、実際の働いている様子などを聞くことができるため、面接などに生かすことができます。
業務説明会や個別の説明会、OBOG訪問などの機会があれば、積極的に社会人と話す機会を作るようにしましょう。
就活が上手くいかないと大変ですが長い人生でチャンスはある
どうしても就活が上手くいかない場合もあります。その場合には大学を留年して再度就活をする、大学院に進学する、専門学校などで学ぶ、職業訓練を受ける、派遣社員やアルバイトなど非正規労働者として働く、起業をするなど選択肢はあります。
もちろん、スタートで上手くいかなかったことは残念ですが、人生は長いので努力をすれば事態を好転させるチャンスは訪れます。大切なのは諦めないで挑戦をし続けることです。努力を怠ってしまえば、チャンスをつかむことができなくなるのです。
景気が悪い時は自分の力ではどうにもならないことがある
景気が悪い時は企業も採用を手控えるため、内定をもらえる可能性が著しく低下してしまうことがあります。いわゆる就職氷河期とも呼ばれるような状況で、採用が活発な売り手市場の状況とは全く異なります。
景気が悪い時は採用数が激減してしまうため、自分の力ではどうにもならないことがあります。自分自身が悪いのではなく、社会が悪い、景気が悪いということになります。
そのため、落ち込む必要はなく、チャンスの時期をうかがうことが大切です。留年や大学院への進学などによって時間を稼ぐか、非正規労働者としてでも業務経験を積むなどして、採用が増える時期を待つのです。
まとめ
- 就活うまくいかない時の対応として大切なのは、応募する企業を増やすことです。企業・業種・地域などで縛りをかけずに、就活をする範囲を広げるようにしましょう。内定がなかなかもらえないのであれば、内定がもらえるまで応募し続けるしかありません。
- 仮に内定がもらえない状況が続いても、自分を否定する必要はありません。就活は企業と応募者の相性の問題であって、受からなかったからといって人格を否定されているわけではないのです。