アルバイトから正社員への登用は遠回り
記事作成日:2016年6月13日
アルバイトやパートの募集ではアルバイトやパートから正社員に登用する制度があるという条件で募集が行われることがあります。アルバイトやパートから正社員に登用される制度があるということは働き方の選択肢が増えるという意味で良いのですが、実際には狭き門であって正社員に登用される人がほとんどおらず、ごく限られた一部の人でしかないという場合も多いです。
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正社員への登用制度があるとすると応募者が集まる
アルバイトやパートから正社員への登用制度があるという条件で、アルバイトやパートの募集をすると条件がない場合よりも応募者が増えることがあります。最初はアルバイトやパートとして働く場合でも、働いてみて居心地が良ければ正社員になってもっと活躍したい、最終的には正社員になりたいというような応募者の心理に応えるものだからです。
多くの場合は例外的なもので狭き門
アルバイトやパートから正社員への登用制度がある場合でも、例外的な扱いでごく限られた人しか正社員になれない狭き門である場合が圧倒的です。アルバイトやパートとして長く勤めれば誰でも正社員になれるというようなものではない場合が大半で、一握りの優秀な人を対象とした制度となっていることがほとんどです。
アルバイトやパートの面接では実際にどれくらいの人数が登用されているのか確認してみる必要があります。
条件が明らかではない
アルバイトやパートから正社員への登用制度がある場合、形式的には登用のための条件が定められているはずです。勤続年数などが条件の場合は分かりやすいですが、優秀な勤務成績である場合とか、業績に著しい貢献があった場合とか、条件はあるものの、誰がどうやって判断するのかはっきりしない条件である場合がほとんどです。
つまり、勤務先の上司の評価次第でどうにでも解釈できるような条件になっているのです。
上司に気に入られなければいけない
アルバイトやパートから正社員への登用制度があって、正社員への登用を希望する場合には、上司から高い評価を得なければいけません。つまり上司から気に入られなければいけないわけですが、少し気に入られるという程度ではなく、とても気に入られて、とても高い評価を得なければいけません。
そのため、通常の仕事で必要とされる以上に、上司の顔色を窺いご機嫌を取る必要がありますし、上司の指示に絶対的に従わなければいけません。上司の気分を損ねるようなことは一切してはいけないのです。
正社員への登用は不確実で回り道
アルバイトやパートから正社員への登用制度があっても、条件ははっきりしない場合が多く、上司のさじ加減一つでどうにでもなってしまうため、正社員への登用を当てにしてアルバイトやパートで頑張ると報われない可能性があります。特に景気や業績の変動次第では、制度自体の運用が変化してしまう可能性もあります。
また、上司に気に入られないといけないため、アルバイトやパートで多くのエネルギーを使わなければいけなくなりますが、それならば最初から正社員の働き先を探した方が良い場合があり、正社員への登用制度は正社員への遠回りとなっていることがあります。
正社員になりたいなら最初から正社員を目指す
正社員として働きたいと思うのであれば、アルバイトやパートから正社員に登用されることを期待するのではなく、最初から正社員としての仕事を探しましょう。職務経験がほとんどなかったり、年齢条件が合わなかったりする場合でも、条件を緩くしていけば何らかの正社員の仕事が見つかるはずです。
希望する仕事では正社員での経験がないため採用されないというような場合には、別の仕事で正社員として働いて正社員としての勤務経験を積んでから、再度転職に挑戦するということも考えられます。
まとめ
- アルバイトやパートから正社員に登用する制度がある場合でも、実際に正社員に登用される人は限られている場合があります。
- 正社員になりたいのであれば、アルバイトやパートから正社員に登用されることを期待するよりも、最初から正社員の仕事を探した方が早いと考えられます。