20代で起業するメリットとデメリット
記事作成日:2019年1月7日
20代で起業するメリットとデメリット、有利なことと不利なことについてです。本記事は主に大学生など在学中の人を除いた20代の人が起業することを対象にしています。20代で起業するメリットとしては体力や気力があり挑戦に向いていること、考え方が柔軟であるため新しいことを受け入れやすいこと等が挙げられます。一方デメリットには、経験や知識・スキルが足りないこと、資金が少ないことなどがあります。
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20代で起業するメリット
20代で起業すると体力や気力があって起業に挑戦しやすいこと、考え方が柔軟で新しいことを受け入れたり、新たに学んだりできること、やり直しがしやすいことなどがメリットとなります。
体力や気力があって健康である
20代は体力や気力があって健康であることから、起業に適しています。起業をすると時間配分を自分で決めることができますが、成功するために、たくさん働かなければいけないことがあります。
もちろん、体を壊すほど無理して働くと長い目で見ると損をしますし、効率的に仕事をすることは重要なのですが、体力や気力が充実している20代は起業にチャレンジするのに向いているのです。体力面だけでなく、勢いがあってやる気が湧いてくることも起業の重要な成功要因です。
考えが柔軟で新しいことを受け入れやすい
20代は仕事の経験が少ない一方で、特定の考え方に染まっていないため柔軟な考えを持つことができます。仕事の経験は役に立つものですが、逆に仕事の経験が柔軟な発想を邪魔してしまうことがあります。
経験を積み過ぎると、常識外れなことや新しいことを自らの経験から否定的に見てしまいやすくなることがあります。20代での起業は柔軟な発想で仕事に取り組むことができるということがメリットです。
学んで吸収することができる
20代は仕事の知識や経験が少ない時期ですが、逆に色々なことを学ぶことが容易な時期でもあります。年齢が上がってくると自分のやり方や思考法が出来上がってしまい、なかなか新しい知識ややり方を吸収できなくなってしまうことがあり、学べなくなってしまうことがあるのです。
しかし、20代であれば仕事を通じて様々なことを吸収していくことが容易です。新たな知識や考え方を吸収することができます。仕事の失敗も、反省して次に生かしやすいといえます。
やり直しがしやすい
20代の場合は起業が上手くいかなかった場合でもやり直しがしやすく、再チャレンジしやすいことがメリットの1つです。もちろん、起業は上手くいくに越したことはないのですが、思い通りにならなかった場合に軌道修正がしやすいのが20代なのです。
20代であれば若いため再就職がしやすいこと、守る家族などがいない場合には身軽であること、人生の残り期間が長いことなどからやり直しがしやすいのです。もちろん、起業を諦めて企業に就職するのではなく、再度起業することも可能です。あまり望ましいことではありませんが、親が存命の場合は失敗した時に一時的に頼ることができる場合があります。
家族がいない場合は挑戦がしやすい
20代はまだ結婚したり、子どもがいたりする人の割合が少ない時期です。もちろん、結婚して夫や妻を持つこと、子どもを持つことは素晴らしいことであるのですが、配偶者や子どもがいると生活を守らなければという意識から挑戦する気持ちが揺らいでしまうことがあります。守る家族がいないことが多い20代の時期は新しい挑戦をしやすい時期なのです。
配偶者や子どもができると起業を躊躇してしまったり、より慎重になって起業するまでに時間がかかり過ぎたりしてしまうことがあります。
時間を確保しやすい
人によっては違う場合もありますが、20代は比較的時間を確保しやすい時期であると考えられます。特に配偶者や子どもなどの家族がおらず独身の場合には、家族のために時間を使う必要がないため起業のために時間を使いやすいと考えられます。
会社員として働いていても、仕事をしていない時に起業の準備を進めやすいのです。また体力面でも充実しているため、休日にたくさん休みたい、眠っていたいとは感じずに活動することができます。
現役を退くまで長い時間がある
20代から起業をすれば働けなくなって現役を退くまでより長い時間を確保することができます。仮に70代で現役を退くとするのであれば、20代で起業すれば上手くいった場合、50年前後自分の事業をすることができます。逆に50代で起業すれば現役を退くまでに20年前後しか経営ができません。
若い時期に起業をすれば、それだけ長く自分が手掛けた事業に関わることができるようになるのです。
若い人が起業を支援する制度が整備されている
若い人がたくさん起業することは企業の新陳代謝を促し、経済に活力を与えると考えられています。そのため、国や地方自治体は若い人が起業することを奨励していて、起業しようとする若い人を支援するための制度が整備されています。
若い人が起業をする際には、好条件で融資を受けやすくなっていることや、若い人を対象とした助成金や補助金が受けられる場合がることなど、各種支援を受けることができる場合があります。
経営の経験を早くから積むことができる
20代で起業をして早い段階から経営をすることで、人よりも多く経営の経験を積むことができます。30代以降に起業をした人よりも経営という面で一歩抜きんでることができるのです。
雇われて働く期間が長すぎすると会社員的な考え方が染みついてしまっていて、経営に上手く馴染めなくなってしまうことがあります。
応援してもらいやすい
20代は若さゆえに未熟だとみられてしまうこともありますが、逆に周りの人が助けてもらいやすい、手を差し伸べてもらいやすい世代でもあります。世話好きのベテランの方から見れば、20代で起業に挑戦しようとしている人は、応援したい人、助けてあげたい人になるのです。謙虚に振る舞うことによって多くの人が助けてくれる可能性があります。
20代で起業するデメリット
20代で起業することのデメリットとしては、経験や知識・スキルが少ない、人脈が少ない、資金が少ない、社会的な信用がない、精神的に安定していない、といったことが挙げられます。もちろん、努力次第で解決できることが多くあります。
仕事の経験や知識・スキルが少ない
20代は仕事の経験や知識・スキルが少ない(または全くない)ということが弱点になります。誰でも一度でもやったことがあることであれば、比較的容易に取り組むことができますが、まったく未経験の場合には何から始めてよいか全くわからないことがあります。
起業しようとしている分野の仕事の流れを一通り分かっていれば起業をする時に有利なのですが、何も知らなければ思わぬ見落としがあったり、非効率なことをしてしまったりすることがあります。
仕事の経験や知識・スキルが少ないことが20代の起業のデメリットの1つです。
人脈が少ない
起業をする上では人脈が役に立つことがあります。もちろん、人脈が全くなくても起業を成功させることはできますし、会社員としての人脈は起業にほとんど役立たないことがあります。しかし、豊富な人脈があれば、思わぬところで助けになることもあります。
人脈は直接的な取引相手とならなくても、有力な相談相手になることがあります。自分が起業する分野の専門家が知り合いに居れば、困った時にアドバイスを受けられる可能性があります。20代での起業は人脈があまりないことも多く、デメリットとなることがあるのです。
資金が少ない
何事にもお金は重要ですが、起業にとっても資金は重要です。資金が豊富にあれば、開業資金となるばかりでなく、事業が軌道に乗るまで長期間耐えることができますし、精神的にもゆとりができます。
しかし、20代では親などからもらうなどしない限り資金がほとんど準備できないことが多いです。そのため、いかに資金がない中で工夫して起業をするかということが試されます。資金が十分にあれば軌道に乗ったはずの事業でも資金が足りないために失敗してしまうことがあるのです。
精神的に安定していない
起業は想定していなかったことが沢山起こりますし、トラブルはすべて自分で判断して自己責任で処理しなければいけません。そのため、精神的な強さが求められる部分があります。20代は精神的に安定しておらず、不安定な部分があり、勢いがある分、逆に極端な行動をしてしまったり、先を考えずに短絡的な考えをしてしまったりしてしまうことがあります。
落ち着いて対処すれば大きな問題にならないようなことでも、精神的な不安定さから上手く処理できずに大きなトラブルに発展してしまうことがあるのです。
冒険しすぎてしまい過大なリスクをとってしまう
20代は若いがゆえに冒険をし過ぎてしまって、自分が負うことができる以上の過大なリスクをとってしまうことがあります。ビジネスの成否は運次第という部分ももちろんありますが、若い時期にはリスクを考えずに失敗すると取り返しがつかないほどの損害を被ってしまうような挑戦をしてしまうことがあります。
上手くいけば問題がないのですが、20代は勢いだけでリスクを取ってしまい再起に時間がかかってしまうような失敗をしてしまうことをしてしまいやすいのです。
社会的な信用がない
20代は若いため社会的な信用を得づらい部分があります。もちろん、年齢を重ねていれば無条件で信用できるかといえば全くそんなことはありませんが、若いことで信用を得づらい場面があります。
特にビジネスは信用は重要な要素でお客さんが商品やサービスを選ぶ重要な判断基準となります。難しいことをお願いしようとしている時に、経験豊富なベテランと経験が少ない若者のどちらかを選んでくださいと言われた時に経験を判断材料にする人も多いのです。
まとめ
- 20代で起業するメリットとして、体力や気力があり挑戦に向いている、考え方が柔軟で新しいことを受け入れやすい、やり直しがしやすい、などが挙げられます。
- 逆にデメリットとしては、経験や知識・スキルが少ない、人脈が少ない、資金が少ない、社会的な信用がないことなどが挙げられます。