自分一人で起業するメリットとデメリット
記事作成日:2019年1月10日
自分一人で起業をするメリットとデメリットについてです。この場合の「一人で起業」とは誰かを雇うかどうかということよりも友達など他の人と一緒に事業を立ち上げるかどうかということを指しています。友達などと一緒に起業をするのではなく、自分だけで起業をすることのメリットとデメリットについてです。
自分一人で起業するメリットは、自分の思い通りにやりたいようにできるということや人間関係に悩まなくて済むということです。デメリットは相談相手がいない、一人でできることには限界がある、代わりがいないため体調を崩すと困るということがあります。
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自分一人で起業するメリット
自分一人で起業するメリットには、自分が思うようにできるということ、人間関係に悩まされなくて済むということなどがあります。
自分の思い通りにできる
友達などと一緒に起業すると事業を行う際に自分一人で何でも自由に決めていいということにはならず、周りの人に相談しながら意思決定をしなければいけなくなってしまいます。そのため、周りの意見が自分と違う場合には、自分がやりたいようにできない場合があります。
しかし、自分一人で起業をすれば、誰からに相談しなくても、社会のルールの範囲内で仕事の進め方、仕事をする時間、仕事をする環境などを自由にできます。
人間関係に気を遣わなくていい
誰かと一緒に起業をする場合、一緒に起業をした人は事業上の大切なパートナー、共同経営者になるので、気を遣わなければいけません。意見などが合わない場合、納得できないことがある場合でも、衝突を避けなければいけませんし、相手の気持ちに配慮して慎重に言葉を選ばなければいけないことがあります。
しかし、自分一人で起業すれば事業を経営する際に人間関係に気を遣わなくても良くなります。人間関係は大きな悩みになってストレスの原因になることがありますが、一人で起業すれば人間関係の煩わしさから解放されるのです。
お金で揉めなくてすむ
他の人と一緒に起業をするとお金の面でもトラブルになる場合があります。まず事業を始めるにあたって誰がどれだけお金を出すのか、出資をするのかということが問題になります。金銭感覚がずれている場合、どのくらい出すかで意見の相違が表面化することがあります。
また、事業が軌道に乗った場合は、報酬の分配で揉めてしまう可能性があります。お互いの事業への貢献度合いをお互いが正確に理解して、報酬に適切に反映出来れば納得できるかもしれませんが、正しく評価されていないと少しでも思ってしまうと大きな不満につながり、お金の問題でトラブルになってしまうことがあります。
しかし、自分一人で起業をすれば、事業にどれだけお金を投じるか、事業からどれだけ報酬をもらうかを自分の意志で決めることができます。お金があまりなくてもやり方を工夫すれば起業することが可能です。
意思決定が素早くできる
一人で起業すれば、自分が決めればそれがそのまま事業上の意思決定になります。そのため、自分さえ素早く決断することができれば、迅速な意思決定をしながら事業を遂行することができます。事業の方向転換や撤退も素早く決めることができます。
そのため、自分の判断力や決断力を高めることで意思決定を素早く行い、小回りの利いた事業運営が可能になるのです。変化が激しい時代ですので、世の中の変化を素早くキャッチして、事業の方向性に反映させていくということは起業を成功させるためにとても重要なことなのです。
失敗しても他人に迷惑を掛けなくてすむ
友達と一緒に起業した場合には、事業に失敗した時に自分だけでなく、友達にも迷惑をかけてしまうことになります。もちろん、自分ではなく一緒に起業した人が原因で事業が失敗し、自分が被害を受ける形になってしまうこともあります。
事業が失敗すると既に出資したお金が戻らない、借金を抱えてしまう、収入がなくなるなどの金銭的な負担がかかってしまいますが、金の切れ目が縁の切れ目となってしまって、一緒に起業した人との人間関係を壊してしまうことがあります。
しかし、自分一人で起業すれば、事業で失敗しても基本的に自分が困るだけです。もちろん自分の家族など身近な人も間接的に迷惑がかかることはありますが、被害を受ける範囲が限定されるのです。
自分一人で起業するデメリット
自分一人で起業するデメリットとしては、相談相手がいないため孤独であるということ、一人でできることには限界があるため事業に制約が出てくる場合があることなどが挙げられます。
相談相手がおらず孤独である
経営をしていると上手くいくことばかりではなく、上手くいかないことが出てきます。また、難しい決断を迫られることがあります。もし友達と一緒に起業していたら困ったことがあっても相談できる相手がいるのですが、自分一人で起業した場合には相談相手がいないのです。
もちろん、共同経営者がいなくても、妻や夫などの家族、恋人、友人などに相談をすることが可能ですが、実際に経営している人と、話を聞いている人とでは受け止め方・感じ方が違ってきますし、自分の悩みを臨場感を持って伝えることができ亜い場合も多いです。
そのため、一人で起業をしている場合、自分の事業の悩みを家族や友達などに話しても、あまり期待したような反応が得られないことがあり、孤独感を持ってしまうことがあるのです。
一人でできることには限界がある
人間一人ができることは限られています。一人一人の時間は平等に1年365日で1日は24時間です(閏年など除く)。睡眠をする時間、食事をする時間、気分転換をする時間、休養する時間などがあるため、自分が自由に使える時間は限られています。
自分が自由にできる時間の中で、自分一人ができることは限られているため、事業の限界、ボトルネックとなってしまうことがあるのです。もちろん、作業を効率化したり、プログラミングなどによって自動化したりすることで、作業の効率を高めることはできますが、どうしても人手掛けて行わなければいけないことはあります。
そのため、一人で起業する時には何をして何をしないかの選別が重要になってきます。
自分ですべてしなければいけない
一人で起業をする場合、事業のことは基本的に自分一人で全て行わなければいけなくなります。全て自分の思い通りになる、仕事の流れをコントロールできるとい意味ではメリットでもあるのですが、収益につながらないことや雑用も担当しなければいけませんし、経理や税務など専門的な知識が必要な作業も担当しなければいけなくなります。
もちろん、経理や税務など専門的な問題は自分で全て処理しなくても税理士など外部の専門家にお願いすることも可能ですが、それでも自分がやらなければいけないことは多いため、時間配分や段取りが上手くできないと、事業を成功に導くことにあまり関係がないことに時間を割かなければいけなくなってしまうのです。
自己管理が必要になる
一人で起業をする場合、自己管理ができていないとダラダラと作業をしてしまい時間の無駄遣いをしてしまうことがあります。また、自分に対する甘えが出てしまって、目標を達成できなくてもこれから頑張ればいいさというようにさぼってしまうことがあります。
他の誰かと一緒に起業していれば、相手に迷惑を掛けられないので多少なりとも緊張感が生まれるのですが、自分一人の場合は誰かの目を気にする必要がないため、さぼってしまう、甘えてしまうことがあるのです。
そのため、自分一人で起業する場合には、自己管理をしっかりと行うことが必要になります。
自分が体調を崩してしまうと事業が止まる
一人で起業をする場合、自分自身が掛け替えのない経営者となってしまうため、自身の身に問題が起こると、事業にも影響が出てしまいます。
例えば、自分自身が病気になってしまうなど体調を崩してしまうと、事業運営が成り立たなくなってしまい事業が止まってしまいます。
また、長期間自分自身が事業を離れるわけにはいかなくなるため、長期間の休暇を取りづらくなってしまいます。
まとめ
- 自分一人で起業するメリットとしては、自分が好きなようにやりたいことができるということです。また、人間関係に悩まされることもありません。
- 自分一人で起業するデメリットとしては相談相手がいないため孤独であるということ、一人でできることには限界があるということ、代わりの経営者がいないため体調を崩すと大変であること、などがあります。