資格試験の勉強で独学をするメリット・デメリット
記事作成日:2016年7月11日
資格試験での勉強を独学で行うことのメリットとデメリットについてです。独学の最大のメリットはテキストや問題集の費用だけで済むことからお金を節約できるということです。一方で、独学だと勉強のペースを自分でつかむ必要があり、ついつい勉強をさぼってしまうこともあります。独学のためには自己管理がきちんとできなければいけません。
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資格試験での独学のメリット
資格試験の勉強で独学をするメリットについてです。
独学はお金の節約になる
独学の最大のメリットは予備校を利用する場合と比べてお金の節約になるということです。テキストと問題集だけの支出で合格することができればお金を節約になります。予備校の講座は、テキストや問題集を購入するだけの場合よりも、料金が高くなる傾向があります。
独学はお試し的に始められる
独学の場合、最低限のテキストや問題集を購入すれば勉強を始められます。もし勉強を進めるうちに、自分には合っていないんじゃないか、自分には合格は無理そうだ、といったように感じて、資格の勉強を諦める場合も勉強のために大きな出費をしていないのであれば、後ろ髪を引かれることなくすぐに撤退することができます。
独学は自分に合わせた勉強計画が立てられる
独学の場合は自分の理解度や習熟度に応じた勉強計画を立てやすいと言えます。得意分野や不得意分野がある場合には、勉強計画を調整することもできます。
独学は時間に縛られずにいつでも勉強できる
予備校を利用する場合、通学講座の場合には講義の曜日や時間が決まっているため、時間を調整して確保する必要があります。通信講座の場合でも講義を聴くためにまとまった時間を確保する必要があります。
独学であれば、時間に縛られず自分が勉強をしたい時間に勉強することができます。
独学は講義を聴く時間が必要ない
予備校の講座を利用する場合で、テキストだけで勉強する場合を除くと、講義を聴く時間を長時間確保しなければいけないことが課題となります。講義を聴いている時間は案外長いため、新しく得るものが少ない講義の場合には勉強の効率が悪くなってしまう場合もあります。講義の時間中には自分が理解している分野の説明など無駄になってしまう時間もあります。
テキストを中心とした独学であれば、講義を聴くために時間を割く必要がなくなり、時間を無駄にしなくて済む場合があります。
資格試験での独学のデメリット
資格試験の勉強で独学をするデメリットについてです。
独学は合格まで時間がかかることが多い
独学の場合は試験勉強で重点的に勉強すべきところを外してしまう場合も多く、予備校の講座を利用する場合よりも勉強が非効率になりやすいため、予備校の講座を利用した場合よりも合格までに時間がかかってしまうことがあります。
独学は自分で勉強のペースをつかむ必要がある
独学で資格の勉強をする場合には自分との闘いになります。勉強のペースを掴んで試験日までに合格のために必要な勉強を終えている必要があるのです。
予備校の講義の場合は講義スケジュールが決まっていて勉強のペースメーカーにすることもできますし、毎週曜日や時間が決まっているので勉強時間も毎週確保しやすくなります。しかし、独学の場合は自分で勉強の計画を立てて勉強のペースを守っていかなければいけません。
独学は勉強をサボってしまうことがある
試験勉強の独学では勉強をさぼってしまうことも問題になります。ちょっと疲れたから今日は勉強するのはやめて明日勉強しようとか、見たいテレビ番組があるから勉強は後回しにしようとか、勉強をさぼる口実はいくらでもあるので、ついついサボってしまうことがあります。
独学はテキストや問題集選びで迷う可能性がある
独学の場合は市販されているテキストや問題集を入手して勉強しますが、資格によってはテキストや問題集が豊富に出版されている場合があります。
テキストや問題集の選択肢が多い場合、次々と別のテキストや問題集に目移りしてしまって、どのテキスト・問題集で勉強を進めるかなかなか決められないことがあります。勉強を始めてからもあっちのテキスト・問題集の方が良かったんじゃないかと迷いが出てしまうことがあります。
独学向けの良いテキストが市販されていない場合がある
独学で勉強をしようと思っても、資格の種類によっては適切なテキストが市販されていない場合があります。つまり、予備校を利用してテキストを入手しない限り勉強がかなり難しい資格もあるのです。
もちろん、勉強すべき範囲がまとまっているテキストではなく、試験勉強に関係する専門書を全て理解すれば合格することもできますが、非効率になってしまいます。
独学は間違った理解をしてしまうことがある
自分でテキストなどを読んで勉強していると、間違った理解をしてしまい、間違いに気づかないまま勉強を続けてしまうことがあります。人間どうしても思い違い、勘違いをしてしまうことがあるので、テキストに書いてあることを曲解してしまうことがあるのです。予備校の講義を聴いていれば間違って理解する可能性が低くなりますし、間違った理解をしても気づける可能性が高くなります。
独学は重点的に勉強する分野を外してしまうことも
予備校の講義では合格のために、重要な分野を重点的に勉強します。しかし、独学の場合はどの分野に力点を置くべきか分からないため、あまり試験に出ない部分まで勉強してしまったり、重要な分野をあまり勉強しなかったりしてしまう恐れがあります。
独学は最新情報を逃してしまいやすい
予備校の講義を利用していれば試験に関する最新情報が提供される場合が多いので、情報を見逃してしまうということは少ないのですが、独学の場合、試験の最新の動向が分からないため、出題範囲に入っていた分野を勉強しないままにしてしまうというようなことが起きる可能性があります。
独学では受験仲間ができない
独学の場合、受験仲間ができないということがデメリットになります。受験仲間がいた方が勉強のやる気が高まるという場合がありますが、独学の場合には受験仲間を作ることは非常に難しいです。
また、資格を仕事に活かすような場合には合格後に同じ資格を持った仲間がいた方が情報交換などをしやすいですし、独立・開業を前提にしている資格の場合には受験時の仲間とは合格後のビジネスでも交流する機会があります。
独学で合格できずに予備校を利用するとお金が損になる
独学で勉強をしていてもなかなか合格できないのでやっぱり予備校を利用しようということになってしまうと、独学のための費用と予備校を利用するための費用で余計にお金がかかってしまいます。
まとめ
- 資格試験の勉強を独学ですることの最大のメリットはお金の節約になるということです。
- 独学のデメリットは勉強のペースを自分でつかむ必要がありさぼりやすくなるということや、テキスト選びで迷ってしまう可能性があること、重点分野の分析をしないまま非効率な勉強をしてしまう可能性があることなどです。