「さん」づけは会社の雰囲気を知る大事なヒント
記事作成日:2016年10月4日
会社の雰囲気を見きわめる簡単な方法として、社員同士がどのように呼び合っているかを観察する方法があります。社員同士で声をかけるときに○○さんというように、「さん」づけにするかしないかが職場の雰囲気を推測する1つの目安になるのです。「さん」づけで呼び合っている会社は比較的職場の雰囲気が良い可能性がある一方で、呼び捨てだったり君付けだったりすると雰囲気が悪い可能性があります。
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さんづけは1人1人を尊重する呼び方
上司が部下に話しかける時も、部下が上司に話しかける時も「さん」づけで話しかけている会社は、お互いを人間として尊重しようという配慮が見られるため、職場の雰囲気がそれほど悪くないことが多いです。
上司が部下にさんづけで話しかけるということは、部下を見下していない、意のままに操れる存在だと思ってないということになるため、部下の個人としての人格を尊重している、大切にしているということになります。
また、部下が上司にさんづけで話しかけることができるということは、気軽に相談ができるような雰囲気がある、上下の関係が厳しいものではないということが言えます。役職づきで○○部長、○○課長といった呼び方の会社は役職に配慮が求められ、上下の関係が厳しい傾向があります。
さんづけが根付く会社と根付かない会社
自然とさんづけが根付いているような会社はもともとお互いの事を尊重する土台があるため職場の雰囲気が良い可能性が高いです。
そして、もともとさんづけではなかったけれど社長などトップの意向でさんづけが導入された場合であったとしても、会社の経営者がさんづけを根付かせることで会社の雰囲気を良くしようとしているという配慮があるため、会社全体の雰囲気が良くなっていることが多いです。
さらに、さんづけを導入しようとしても、根付く会社もあれば、根付かない会社もあります。さんづけが根付かないような会社ではさんづけと会社の社風の相性が悪いということであり、個人を尊重して大切にすることよりも、上下関係や組織的な統制が優先される傾向があります。さんづけが根付くような会社は、会社として1人1人を大切にしようとする何かがあるのです。
上司の人が部下の人を君付けで呼んだり、呼び捨てにしたりするような会社は、上司が部下を見下すような風潮がある可能性が高く、職場の雰囲気もギスギスしている可能性があり要注意です。
たかが呼び方と軽く見てはいけない
さんづけかどうかは、たかが呼び方の問題ではないか、と思うかもしれませんが軽く見てはいけません。
社員同士がどのように呼び合っているかは比較的簡単に知ることができます。職場を見ることが出るのであれば、誰かが誰かを呼ぶ場面に遭遇する可能性は高く、どのような呼び方をしているかは聞かなくても分かることが多いのです。しかも客観的に分かることなので、職場の雰囲気を知るためのヒントとしては非常に便利なのです。
たかが呼び方と思うかもしれませんが、会社のことを知るための重要な手がかりになるのです。
まとめ
- 会社の雰囲気を見きわめる方法の1つに社員同士がさんづけで呼び合っているかどうかを確認する方法があります。
- 上司と部下の間でさんづけで呼び合っているということは、1人1人の人格を尊重する土壌があると考えることができ、社風・雰囲気が良い可能性があります。