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アルバイトと正社員の違い

記事作成日:2018年12月15日

アルバイトと正社員の違いについてです。アルバイトは雇用期間の定めがある有期雇用の労働者で、正社員は雇用期間の定めがない無期雇用の労働者であるというため、雇用の安定度合いが違うということが最大の違いとなります。また、正社員は給与水準が高く、出世や昇給する機会に恵まれている一方、アルバイトは給与水準が低く、出世や昇給の機会も限定的となります。

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アルバイトと正社員の違いのまとめ

アルバイトと正社員の違い
違いアルバイト正社員
雇用不安定安定
採用されやすいされづらい
労働時間短い長い
給料低い高い
賞与・退職金基本なしある場合も
福利厚生少ない比較的充実
社会保険対象外の場合も原則加入
研修少ない比較的充実
出世・昇給限定的ある
異動・転勤ほとんどないある
地位・立場低い高い
仕事内容限られる幅広い
経歴の評価低い高い

(備考)上記は比較的よくみられる事例を記したもので例外もあります。

(出典)fromportal.comの担当者が作成

アルバイトと正社員の雇用の安定度合いの違い

アルバイトと正社員の雇用の安定度合いの違いについてです。アルバイトは雇用が不安定です。

アルバイトの雇用の安定度合い

アルバイトは基本的に雇用期間の定めがある有期雇用契約となります。景気が悪くなって勤務先の経営状況が悪くなった場合、契約が更新されなくなってしまう可能性があります。また、経営状況が悪くなくても、何らかの事情によって契約が更新されない可能性があります。

アルバイトは正社員と比べると比較的採用されやすいため、職を失っても別の職場を見つけやすいですが、年齢が上がると採用されづらくなることがあります。アルバイトだけをしていく場合、雇用の不安定さに苦しむ可能性があります。

正社員の雇用の安定度合い

正社員は雇用期間の定めがない無期雇用契約となります。そのため、解雇されるか自分から退職しない限り、定年まで働き続けることができます。

なお、景気が悪くなると正社員もリストラの対象となって自主的に退職をするように求められることもあり、必ずしも安定とは言えない場合がありますが、アルバイトよりは雇用が遥かに安定していると言えます。

アルバイトと正社員の採用のされやすさの違い

アルバイトと正社員の採用されやすさの違いについてです。正社員は採用されづらいです。

アルバイトの採用のされやすさ

アルバイトは有期雇用契約で問題がある人を採用してしまっても雇用期間が満了すれば関係を切ることができるため、企業側は正社員の採用よりは慎重になる必要がありません。

また、給料の水準も低いため、人選を誤っても損害は相対的に小さくなります。加えてアルバイトに求める仕事内容は比較的簡単・単純で誰にでもできる仕事が多いため、求める能力水準も相対的に低くなります。

そのため、アルバイトは正社員と比べると採用されやすいと言えます。

正社員の採用のされやすさ

正社員は一度採用するとなかなか解雇しづらく、辞めると本人が言わなければ定年まで働き続ける可能性があります。そのため、企業は人物像を慎重に見極めようとします。

また、正社員は会社の中核を担う人材で将来の幹部候補となることや、給料の水準も高く、賞与(ボーナス)や退職金も多額の支払いとなることがあるため、有能な人を採用しようとします。

そのため、正社員はアルバイトと比べると採用されづらくなります。

アルバイトと正社員の労働日数や労働時間の違い

アルバイトと正社員の労働日数や労働時間の違いについてです。アルバイトは、正社員より労働日数や労働時間が少ないことが多いです。

アルバイトの労働日数や労働時間

アルバイトの労働日数や労働時間は正社員よりも少ない、パートタイム労働者となる場合が多いです。もちろん、アルバイトであっても正社員と同じ労働日数や労働時間で働く場合もありますが、通常は正社員よりも少ない労働日数、短い労働時間となります。

一方で、アルバイトは毎日必ず働くという訳ではなく、労働時間も短いため、時間を自由に使いやすいと言えます。労働する日数や時間は交渉次第で調整できる場合もあります。

正社員の労働日数や労働時間

正社員の労働日数や労働時間は特別な契約などがない限り、通常の長さ、フルタイムとなります。拘束時間が長くなるため、時間を自由に使うことが難しくなる場合があります。

職場によっては、残業時間が長かったり、休日出勤が多かったりすることがあります。休日に出勤しなくても電話やメールなどで連絡があるため、気が休まらない場合もあります。

アルバイトと正社員の給料(賞与や退職金なども含む)の違い

アルバイトと正社員の毎月の給料、賞与、退職金などの違いについてです。アルバイトの給料は正社員より低めです。

アルバイトの給料(賞与や退職金なども含む)

アルバイトの給料は正社員よりかなり少ないことが多いです。アルバイトには比較的単純で簡単な仕事を行うことが多いことに加えて、仕事上の責任も軽く、地位も低いためです。

また、アルバイトは基本的に時給制であるため、曜日並びや祝日数などによって毎月の給料が変動することがあります。

更に、アルバイトの場合、賞与(ボーナス)はないことも多く、あっても正社員よりは基本的に少なくなります。退職金や企業年金なども同様で、アルバイトには全くないか、あっても少なくなります。

正社員の給料(賞与や退職金なども含む)

正社員の給料の水準はアルバイトよりもかなり高くなっていることが多いです。正社員は会社の中核を担う人材で将来の幹部候補でもあること、アルバイトよりも難しい仕事を担当し、仕事上の責任も重く、地位も高くなるためです。

また、正社員は基本的に月給制であるため、曜日並びや祝日数などによる労働日数の変化によって毎月の給料が変動するということがありません(残業時間の変動などを除く)。

正社員は、賞与(ボーナス)が支給されることが多く、金額もそれなりのものとなります。また、退職金や企業年金などが用意されている場合もあり、生涯年収がかなり高くなることがあります。

アルバイトと正社員の福利厚生や社会保険の違い

アルバイトと正社員の福利厚生や健康保険や厚生年金保険などの社会保険の違いについてです。アルバイトは社会保険の加入しない場合があります。

アルバイトの福利厚生や社会保険

アルバイトの福利厚生は正社員と比べるとあまり充実していません。福利厚生制度がほとんどないか、福利厚生制度があっても利用が一部制限されているなど正社員と比べて制約が多い場合がほとんどです。

有給休暇はアルバイトでも条件を満たせば取得できるはずなのですが、実際には取得できるような雰囲気ではなく、取得しづらいという場合があります。

アルバイトは労働保険(雇用保険)や社会保険(健康保険、厚生年金保険)に加入できない場合があります。まず、雇用保険は昼間の学生は対象外とされていますし、健康保険や厚生年金保険は労働日数や労働時間が少ないため加入できないことがあります。

正社員と同じ労働日数や労働時間であれば健康保険や厚生年金保険に加入できる場合があります。

正社員の福利厚生や社会保険

正社員の福利厚生制度は充実している場合があります。給料水準が低かったり、福利厚生制度が充実していなかったりすると離職の原因となってしまうため、会社への帰属意識を高めるために福利厚生制度が整っていることがあるのです。

会社によって差が大きいため一概には言えませんが、正社員はアルバイトよりも有給休暇が取得しやすいことがあります。仕事のスケジュールや量などを調整する裁量がある、周りにサポートしてもらえるなどといったことがあるからです。

アルバイトと正社員の研修制度・スキルアップの違い

アルバイトと正社員の研修制度やスキルアップについての違いです。アルバイトはスキルアップの機会にあまり恵まれていません。

アルバイトの研修制度・スキルアップ

アルバイトは有期雇用契約でいつか会社を去ってしまう人であるため、会社は積極的にはスキルアップのための研修を実施しようとはしないことがほとんどです。もちろん、最低限業務ができるように仕事を教えることはあっても、そのうちいなくなる人を積極的に育成しようとはしないのです。

また、アルバイトが任せられる仕事は正社員と比べると簡単で単純な場合が多く、仕事を通じたスキルアップにつながりづらい場合もあります。人事異動なども基本的にないため、職を変えない限り別の業務を担当して、経験の幅を広げるということも難しいです。

正社員の研修制度・スキルアップ

正社員は定年まで働き続けることを前提とした雇用形態であるため、会社は業績向上につながるよう積極的な人材育成を行う場合があります。研修制度を充実させて能力向上を図ったり、自己啓発に補助金を出すなど支援制度を整えたりしていることがあります。

また、正社員は仕事を通じてスキルアップする機会にも恵まれています。正社員はアルバイトよりも難しい仕事、責任ある仕事を任せられるため、業務を通じて能力の向上を図ることができます。また、人事異動などを通じて、幅広い業務を経験することができる場合もあります。

アルバイトと正社員の出世や昇給の違い

アルバイトと正社員の出世や昇給の違いについてです。出世や昇給や給料の違いとなるほか、仕事のやりがいも変わってきます。

アルバイトの出世や昇給

アルバイトは、出世や昇給を全くしないか、しても限定的であることが多いです。アルバイトは有期雇用契約でいつか会社を去る人なので、会社の要職に就くことはほとんどありません。

出世をする制度があっても出世は限定的で、出世しても正社員よりも立場や地位が低いということも珍しくありません。

昇給についても同様で、労働意欲を高めるために昇給制度があることもありますが、昇給幅が限られていて正社員には及ばないことが多いです。

そのため、出世や昇給を目指して頑張ってもアルバイトでは殆ど報われないのです。

正社員の出世や昇給

正社員は、出世や昇給をするため、仕事上の努力が比較的報われやすいと言えます。正社員は定年まで働き続ける雇用形態であるため、会社の重要な職務に就くことがあります。

出世や昇給の制度が整えられていて、仕事で努力をして成果を出した場合、評価されて報われることがあります。

年功序列の場合は、職歴が長くなるほど、地位や立場が向上し、給料も上がっていきます。

アルバイトと正社員の人事異動や転勤の違い

アルバイトと正社員の人事異動や転勤の違いについてです。アルバイトはほとんど人事異動や転勤はありませんが、正社員は人事異動や転勤があります。

アルバイトの人事異動や転勤

アルバイトは、人事異動や転勤が全くないかほとんどないことが多いです。小売業や飲食業など店舗がある接客業で複数の店舗がある場合にはちょっと応援に行って欲しいというようなことがあり、勤務場所が頻繁に変わることもあります。

しかし、東京で働いていたのに突然大阪での勤務を告げられるといったような転勤は基本的にありません。人事異動も基本的にないか、あっても極めて限定的です。

そのため、勤務地が突然変わる可能性や仕事内容が急に変わる可能性は小さいと言えます。

正社員の人事異動や転勤

正社員は、人事異動や転勤があります。人事異動が多い場合、1~2年程度で違う部署に人事異動となるような場合もあります。勤務地が変わる転勤が行われることがあります。

人事異動や転勤は違う部署や職場で働くことができ、幅広い分野で経験を積むことができるという面ではメリットがあります。一方で専門性が身につかないということがデメリットとなります。

また、転勤は家族と離れ離れになってしまう、家族が同行する場合は配偶者の仕事(退職や転職)や子どもの学校(転校や転園)の問題がある、住宅を購入している場合は住宅をどうするか問題となる、などライフプランの面での問題があります。

アルバイトと正社員の仕事内容の違い

アルバイトと正社員の仕事の内容についての違いです。仕事内容の違いは仕事のやりがいの違いにつながります。

アルバイトの仕事内容

アルバイトは仕事内容の面であまりやりがいを感じられないような場合も多いです。正社員と比較するとアルバイトが任せされる仕事は簡単な仕事、単純な仕事、責任が軽い仕事、誰にでもできるような仕事である場合も多く、権限や裁量が限られているためマニュアル通りの仕事となってしまい、創意工夫の余地があまりないことがあります。

そのため、自分の能力を積極的に活用することが難しい場合があるほか、仕事のやりがいをあまり感じられなくなってしまうことも多いです。生活するため、お金を稼ぐために仕事をしているということは感じられても、仕事を通じて自己実現できている、やりたいことができていると感じられることができない場合が多くなりがちなのです。

正社員の仕事内容

正社員は会社の重要な戦力であるため、重要な仕事、難しい仕事、責任が重い仕事を任せられる傾向があります。一定の権限や裁量が与えらえて、能力を活かしたり、創意工夫をしたりして、仕事に取り組む場面が多くなります。

そのため、自分の持っている能力を仕事に生かしたり、仕事のやりがいを感じたりすることができる場合があるのです。アルバイトであればマニュアルや上司の指示に従って動くだけであっても、正社員であれば自分で考えて自分がやりたいように仕事をできる場合があるのです。

アルバイトと正社員の地位や立場の違い

アルバイトと正社員の仕事上の地位や立場の違いです。アルバイトの地位や立場は正社員より低くなります。

アルバイトの地位や立場

アルバイトの職場での地位や立場は極めて低いことが多いです。アルバイトは有期雇用契約でいつか会社を去ることが前提で、難しい仕事をあまり任せない傾向があるため、職場での地位や立場は基本的に低いです。

また、出世をほとんどしないため、どれだけ努力してもアルバイトの職場での地位や立場には限界が出てきます。

偉くなりたい、出世したいというのであれば、アルバイトは向いていないと言えます。

正社員の地位や立場

正社員は職場での地位や立場はアルバイトと比較すると高くなります。もちろん、正社員としての入社直後の地位や立場は基本的に高くありませんが、アルバイトよりは地位や立場が上であることもあります。

また、正社員は出世をしていくため、職場での地位や立場がどんどん高くなっていくことがあります。

正社員がアルバイトを指揮監督するような形になっていることも多く、正社員とアルバイトの仕事上の地位や立場には明確な上下関係があることも多いです。

アルバイトと正社員の職務経歴の評価の違いの違い

転職時などにおける正社員とアルバイトの職務経歴の評価の違いについてです。アルバイトとしての職務経歴はあまり評価されない傾向があります。

アルバイトの職務経歴の評価

アルバイトとして働いた経歴は就職活動の際には評価されるかもしれませんが、大学や高校などを卒業して社会人となってからのアルバイトの経歴はあまり評価されません。

全く働いていなかった場合と比べれば、アルバイトであっても働いていた方が評価されますが、正社員としての職務経歴と比較するとアルバイトとしての職務経歴はほとんど評価されないのです。

そのため、アルバイトの経験をアピールして正社員になろうとしてもなかなか難しい場合があるのです。

正社員の職務経歴の評価

正社員として働いた経歴は転職活動で評価されます。正社員はアルバイトよりも難しい仕事、責任がある仕事を任されていると一般的に考えられているため、正社員として働いていたということは、実務経験があるとして評価されるのです。

アルバイトから正社員への転職は難しい場合が多いです、正社員から正社員への転職はアルバイトからの場合と比べるとそれほど難しくはありません。

正社員としての職務経歴は評価されるのです。

まとめ

  • アルバイトと正社員の最大の違いは雇用期間の定めがある有期雇用か無期雇用かということです。アルバイトは雇用が不安定で、正社員は雇用が安定しています。
  • アルバイトと正社員は給与水準や職場での地位や立場にも違いがあります。正社員は給与水準や職場での地位や立場が高くなりますが、アルバイトは低いです。

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【アルバイトと正社員の違いの記事は終わりです】

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