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契約社員と正社員の違い

記事作成日:2018年12月19日

契約社員と正社員の違いについてです。契約社員と正社員は雇用が有期であるか無期であるかという違いがあります。また給与などの待遇面でも契約社員と正社員には差があります。契約社員は一定の条件を満たせば無期雇用に転換できる場合がありますが、無期雇用に転換しても通常の正社員よりも待遇が悪い場合があります。

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契約社員と正社員の違いのまとめ

契約社員と正社員の違い
雇用形態契約社員正社員
雇用不安定安定
採用されやすいされづらい
労働時間基本フルタイム
個別の調整ができる場合も
フルタイム
個別の調整は難しい
仕事の掛け持ちできる場合もあるしづらい
仕事内容責任が軽い責任が重い
仕事の範囲限定的幅広い
給料低い高い
賞与・退職金ないか少ないあることが多い
福利厚生限定的比較的充実
労働・社会保険原則加入原則加入
スキルアップしづらいしやすい
出世・昇給限定的ある
異動・転勤少ないある
地位・立場低い高い
社会的信用低い高い
経歴の評価やや低い高い

(備考)上記は比較的よくみられる事例を記したもので例外もあります。

(出典)fromportal.comの担当者が作成

契約社員と正社員の雇用期間の違い

契約社員の雇用は基本的に有期で、正社員は無期雇用です。

契約社員の雇用期間

契約社員は通常雇用期間の定めがある有期雇用の労働者となります。契約期間が満了した場合に更新されない場合があります。更新されなかった場合は別の職場を探す必要があります。そのため、正社員と比べると雇用が不安定であるといえます。長期的な生活の見通しが立ちづらかったり、キャリアプランを立てづらいという難点があります。

ただし、同じ事業主の下で契約の更新が繰り返されて通算で5年を超えた場合には無期雇用の申し込みができることがあります。

正社員の雇用期間

正社員は雇用期間の定めがない無期雇用の労働者となります。自分から辞めるか、辞めさせられない限り定年まで働き続けることができます。そのため、会社に働き続けようと考えるのであれば雇用の心配をする必要がなく、安心して働くことができます。長期的なライフプランやキャリアプランを立てやすいと言えます。

契約社員と正社員の採用のされやすさの違い

契約社員は採用されやすく、正社員は採用されづらい傾向があります。

契約社員の採用のされやすさ

契約社員は雇用期間の定めがある有期雇用の労働者なので、企業側は途中で辞めさせようとしなくても、期間満了時に更新をしなければ雇用関係を終了することができます。また、契約社員の給与などの待遇は正社員よりも悪いことが多く、人件費を圧迫するリスクも相対的に低くなります。そのため、正社員よりは採用されやすと言えます。

正社員の採用のされやすさ

正社員は雇用期間の定めがない無期雇用の労働者で、途中で労働者が辞めるか、企業側が解雇しない限り定年まで働き続けることになります。しかし、労働者を解雇するのは容易ではないため、企業側は一度採用したら基本的に定年まで人件費の負担が発生することを覚悟しなければいけません。そのため、企業は正社員の採用に慎重になるため、採用されづらくなるのです。

契約社員と正社員の労働時間の違い

契約社員と正社員の労働日数や労働時間は同一であることも多いですが、契約社員の場合は労働日数や労働時間が通常よりも少ない場合があります。

契約社員の労働時間

契約社員の労働日数や労働時間は正社員と同じフルタイムであることが多いです。ただし、正社員よりも労働日数や労働時間が短い場合があります。場合によっては交渉によって労働日数や労働時間を調整できる場合もあります。また、残業や休日出勤は正社員よりは少なくなる場合があります。

正社員の労働時間

正社員の労働時間は特別に短時間の労働とするような契約などがない限り、フルタイムの勤務となります。通常の長さの労働日数、労働時間となります。また、正社員の場合は残業や休日出勤を断りづらい場合があり、長時間労働を強いられる場合があります。拘束時間が長くなりやすいのが正社員です。

契約社員と正社員の仕事の掛け持ちや副業の違い

契約社員も正社員も仕事の掛け持ちや副業に制限がある場合がありますが、労働日数や労働時間が少ない契約社員などは制約がないこともあります。

契約社員の仕事の掛け持ちや副業

契約社員が仕事の掛け持ちや副業をできるかどうかは企業によって違いがあります。正社員と同じように契約社員に対しても仕事の掛け持ちや副業に強い制限をかけている場合があります。一方で、制限がない場合もあります。特に労働日数や労働時間が少ない場合には空いている時間に制約をかけられないため、仕事の掛け持ちや副業ができる場合があります。

正社員の仕事の掛け持ちや副業

正社員は基本的に仕事の掛け持ちや副業に対して就業規則で強い制限がかけられていることが多く、事実上不可能であることが多いです。もちろん、きちんと手続きをすれば会社も止めることができないかもしれませんが、面倒な手続きをして仕事の掛け持ちや副業をしなくても、十分な給料が得られるため問題とならないことがあるのです。

契約社員と正社員の仕事内容や仕事の範囲の違い

契約社員の職務範囲は限定的で仕事も責任が軽い仕事が多くなりがちです。

契約社員の仕事内容や仕事の範囲

契約社員は、無期雇用となる場合を除き、基本的に期間限定の労働力となります。また、無期雇用となっても正社員とは明確な差があることがあります。契約社員は正社員と比べると、責任が軽い仕事、相対的に重要ではない仕事を担当する傾向があります。また仕事の範囲も明確に決まっていて、人事異動がないことから変化もしないということが多いです。

正社員の仕事内容や仕事の範囲

正社員は会社の中核を担う人材であり、責任がある仕事、重要な仕事を担当します。また、日本では正社員は人事異動によるジョブローテーション(担当する業務が変わること)によって幅広い業務を担当することになります。一方で、やりたくない仕事であっても、時には我慢して取り組まなければいけないことがあります。

契約社員と正社員の給与や賞与などの待遇の違い

契約社員は正社員よりも給与などの待遇面で劣ることが多いです。

契約社員の待遇

契約社員の待遇は正社員と比べると相対的に良くないと言えます。給与水準は正社員より低く、賞与(ボーナス)は支給されないか、支給されても正社員より金額が少ない場合が多いです。退職金や企業年金はないことがあります。福利厚生なども正社員と比べて限定されていることが多いです。一部専門職などは好待遇の場合もありますが、例外的です。

正社員の待遇

正社員の待遇は契約社員と比べると相対的に良くなります。給与水準は契約社員より高いことが多いです。正社員の場合には賞与(ボーナス)が支給される場合が多いです。また、退職金や企業年金が充実している場合があります。福利厚生制度が整備されていて、契約社員よりも充実していることがあります。

契約社員と正社員の社会保険の違い

契約社員も正社員も基本的に社会保険加入となりますが、労働日数や労働時間が少ない契約社員は加入しないことがあります。

契約社員の社会保険

社会保険に加入するかどうかは、労働日数や労働時間が通常の正社員と同じかどうかによって変わってきます。通常の正社員と同じような労働日数や労働時間で働く場合には、健康保険や厚生年金保険といった社会保険に原則加入することになります。通常の正社員よりも労働日数や労働時間が少なくなる場合には、社会保険の対象外となることがあります。

正社員の社会保険

正社員は原則社会保険に加入することになります。健康保険に加入すると病気やけがで働けなくなった場合に給付される傷病手当金などの対象となります。厚生年金保険になると、将来年金生活になってからもらえる年金額が増えます。障害厚生年金や遺族厚生年金も受給できるようになります。

契約社員と正社員のスキルアップの違い

契約社員は正社員ほどは会社内でのスキルアップの機会に恵まれていないことがあります。

契約社員のスキルアップ

契約社員は会社が人材育成にあまり力を入れない場合が多いため、スキルアップの機会にあまり恵まれないことがあります。契約社員は無期雇用になる場合を除いて、期間限定の労働力なので、人材育成をしてもいなくなってしまうと考えられるためです。契約社員にも研修制度が整えられている場合もありますが、正社員と比べると充実していないことがあるのです。

正社員のスキルアップ

正社員は会社の中核を担う人材なので、企業が積極的に人材育成を行う場合も多いです。座学などの研修制度が整備されていたり、仕事を通じて業務を覚えるOJTの仕組みが整えられていたり、自己啓発に対する手厚い支援が行われたりすることがあります。また、人事異動を通じて様々な部署で経験を積むことによってもスキルアップできることがあります。

契約社員と正社員の出世や昇給の違い

正社員は出世や昇給をしますが、契約社員の出世や昇給は限られることがあります。

契約社員の出世や昇給

契約社員はあまり出世や昇給をしないことが多いです。出世をしても正社員よりは地位や立場が低いことも多く、昇給制度があっても正社員と比べると給料があまり上がらないことも多いです。契約社員の場合は仕事で頑張っても、それが出世や昇給で報われることが少ないため仕事でのやりがいを感じづらい場合があります。

正社員の出世や昇給

正社員は出世や昇給をするため、仕事での努力が報われたと感じやすいと言えます。努力をすることで地位や立場が上がり、給料も増えていくため、仕事でつらいことや嫌なことがあっても絶えることができる場合があります。出世や昇給で報われるため仕事でやりがいを感じやすいと言えます。

契約社員と正社員の人事異動や転勤の違い

正社員は人事異動や転勤が多いですが、契約社員の人事異動や転勤は少ないです。

契約社員の人事異動や転勤

契約社員は人事異動や転勤がないか少なくなっています。有期労働契約であるため会社からいずれいなくなるという立場であることや、担当する仕事を明確にして雇い入れることなどが影響しているとみられます。働く側からすれば担当する仕事が分かりやすい、勤務地の変更が起きづらいというメリットがあります。

正社員の人事異動や転勤

正社員は会社によって違いがありますが、比較的人事異動や転勤が多いことが特徴です。人事異動によって部署が変わることで経験幅を広げることができる、人間関係が濃くなりすぎるのを防ぐことができるなどメリットがある一方、専門性が身につきづらいというデメリットがあります。また、転勤があるとライフプランを立てづらくなり、家族と離れ離れになることがあります。

契約社員と正社員の地位や立場の違い

契約社員は正社員と比べると職場での地位や立場が低くなりがちです。

契約社員の地位や立場

契約社員の職場での地位や立場は正社員と比べると低いことが多いです。契約社員は無期雇用に転換するような場合を除けば、基本的にいずれ会社を離れる存在なので、高い地位や立場になることが珍しいのです。正社員と契約社員は地位や立場に明確な差がつけられていることが多いです。契約社員は出世が限られるため、地位や立場という面で報われづらいのです。

正社員の地位や立場

正社員の職場での地位や立場は契約社員と比べると高くなる傾向があります。正社員は会社の中核を担う存在であり、仕事で成果を上げた社員に対しては出世で報いるため、正社員の職場での地位や立場は高くなっていくのです。地位や立場が上がるため、仕事でやりがいを感じやすいといえます。

契約社員と正社員の社会的信用の違い

正社員は社会的な信用が高いですが、契約社員は高くないことがあります。

契約社員の社会的信用

契約社員の社会的信用は無職の人やパートやアルバイトの人と比べると高くなることがありますが、正社員の人よりは低いと言えます。契約社員という雇用形態は無期雇用に転換している場合を除いて、有期労働契約であり、雇用が不安定な面があります。急に収入が途絶えてしまうリスクが相対的に高いのです。そのため、融資などの場面で社会的信用が低いとみられることがあるのです。

正社員の社会的信用

正社員の社会的信用は高いと言えます。正社員は雇用が安定しているため、収入も安定していることから、金銭面では社会的な信用を得やすいのです。住宅ローンなど融資を受ける場面では、正社員であることが審査の上でプラスに働きます。結婚などをする場合でも、収入が安定していることで、相手の家族の不安感を和らげることができます。

契約社員と正社員の経歴に対する評価の違い

正社員の職務経歴は評価されやすいですが、契約社員の職務経歴は正社員ほどは評価されないことがあります。

契約社員の経歴に対する評価

契約社員の職務経歴に対する評価は無職である場合やアルバイトやパートの職務経歴よりは評価される傾向があります。ただし、正社員と比較するとあまり評価されない場合があります。ただし、契約社員は、正社員に近い形で仕事を行っていることから、転職の際には上手に説明すれば、正社員並みに経歴を評価してもらえる場合もあります。

正社員の経歴に対する評価

正社員の職務経歴に対する評価は高くなる傾向があります。正社員として働いているということはそれに見合った経験を積んでいて、能力やスキルがあるという評価となります。そのため、転職をする場合には、正社員として働いていた期間は契約社員よりも高く評価されます。

まとめ

  • 契約社員は基本的に雇用期間の定めがある有期雇用の労働者で、正社員は雇用期間の定めがない無期雇用の労働者であるということが契約社員と正社員の違いの1つです。
  • また、契約社員は毎月の給与や賞与、退職金などの待遇面でも正社員には及ばないことが多いのも、契約社員と正社員の違いの1つです。

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【契約社員と正社員の違いの記事は終わりです】

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