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昇進・昇任・昇格・昇級・昇給の意味と違い

記事作成日:2019年3月30日

似たような言葉であって紛らわしい昇進、昇任、昇格、昇級、昇給という言葉の意味の違いについてです。昇進や昇任は役職や地位が上がることを意味し、昇進は会社の役職などが上がること、昇任は公務員において役職や階級などが上がることを意味します。昇格は会社内における資格制度や等級制度において資格や等級が上がることを意味します。昇級は主に公務員において俸給表上の級が上がることを意味します。昇級が昇任と同じ意味で用いられる場合もあります。昇給は給料が上がることを意味します。

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昇進とは

昇進とは、組織における役職や地位、立場などが上がることを意味します。例えば、役職がない平社員の状態から主任になる、主任から係長になる、課長から部長になる、といったような場合が該当します。

昇進は役職が変わるため、社内の人からは当然のことながら、社外の人から見ても明らかに分かります。名刺などに書かれる役職が変わります。

昇進をすると、役職が変わるため給料が上がることが多いと考えられます。しかし、昇進(役職)ではなく昇格(社内の資格等級など)が給料と結びついている場合もあるため、必ず給料が増えるとは限りません。また、偉くなっても給料が変わらない会社もあります。

昇進をするためには具体的な就くべき役職が必要となるため、昇格によって既に社内の等級が十分に上がっていたとしても、人事異動の時期となり役職が空くまで昇進が行われないことがあります。例えば、部長になるためには社内の等級制度で9等級にならなければならないとします。昇格によって9等級になった人がいたとしても課長のままでいるかもしれません。部長のポストが空かなければ、昇格で部長にふさわしい9等級になったとしても、昇進する部長のポストがないのです。そのため、部長のポストが空くまで課長のままでいることになるのです。

昇任とは

昇任とは、主に公務員において役割や階級などが上がることを意味します。官職の場合は昇進ではなく昇任という表現を用いることがあるのです。

例えば、地方自治体において、主任級、課長代理級、課長級、部長級、局長級といったへと上がっていくための選考を昇任選考と呼んでいます。また、警察官の階級には巡査・巡査長、巡査部長、警部補、警部、警視などがありますが、階級が上がることを昇任と表現しますし、階級を上げるために受ける試験のことを昇任試験と呼びます。

昇進と昇任の違い

昇進は主に会社において役職が上がることで、昇任は主に公務員において役職などが上がることです。

昇格とは

昇格とは、会社などの組織内における職務・役割上の等級や資格が上がることを意味します。昇格は必ずしも役職の変更を伴うものではないため、役職が上がる昇進とは異なります。

例えば、社内の職務等級制度で3級から4級に上がる場合は昇格となります。しかし、等級の役職の変更は一致しない場合があり、3級の課長から4級の課長に上がる場合には社内等級は昇格していますが、役職は課長のままで昇進していないことになります。また、社内等級と役職の変更を同時に行わない場合なども昇格と昇進が一致しません。例えば昇格は定期的に行うけれど、昇進は人事異動で役職が空くまで行わないといったようなこともあります。

なお、社内の等級は社外の人には通常分からないため、昇格をしても外部からは表面上違いが分かりません。

昇格と昇進の違い

昇格は社内の等級が上がることで、昇進は役職が上がることです。昇格で役職が変更になる場合と変更にならない場合があるため、昇進とならないことがあります。昇格と昇進が同時におこなる場合もありますが、無関係の場合もあります。昇格と昇進は異なるものです。

昇格と昇給の違い

昇格は社内の等級が上がることで、昇給は給料が上がることです。通常は昇格をすれば給料が上がるため昇給となります。社内の等級制度や資格制度は給料と紐づけられていて、等級や資格が上がれば、普通は給料が上がります。

昇級とは

昇級とは、主に公務員において給与上の待遇を示す級が上がることを意味し、昇格と同じような意味を示す言葉として用いられます。

公務員では待遇が3級13号俸といったように「級」と「号俸」を用いて表されます。そのため、公務員では級が上がることを昇級と表現することがあります。

ただし、級が違うからといって役職が必ず異なるわけではなく、5級の課長補佐と6級の課長補佐といったように違う級なのに同じ役職である場合があります。そのため、昇級をしても役職が上がるとは限らないため、昇任するとは限りません。

ただし、昇級と同時に役職が上がることもあるため、一部では昇級が昇任と同じ意味で用いられる場合があります。

昇級と昇給の違い

昇級は公務員においては俸給表の級が上がることを意味し、昇給は給料が上がることを意味します。

昇級をすると公務員の場合は級が上がるため、通常は俸給が上がることから、昇給となります。なお、公務員で号俸が上がる場合は給料が上がるため、昇給と表現する傾向があります。

昇級と昇格の違い

昇格は主に民間企業において社内の等級や資格が上がることを意味し、昇級は主に公務員において俸給表の級が上がることを意味します。意味としては昇格と昇級は似ています。

昇級と昇任の違い

昇級は公務員において俸給表の級が上がることで、昇任は役職などが上がることを意味します。そのため両者は異なりますが、昇級を役職が上がる昇任の意味で用いる場合もあります。級が上がると同時に役職が上がることがあるためです。

昇給とは

昇給とは給料が上がることを意味します。給料は役職が上がる昇進や昇任、社内の等級や公務員の級が上がる昇格・昇級によっても上がりますが、昇進・昇任、昇格・昇級がない場合でも給料が上がる場合もあります。

役職や等級(級)の変更を伴わない場合でも、仕事の成果に応じて給料が変化する場合があるほか、勤続年数が増えることによる定期昇給、給与制度の改定やベースアップなどによる昇給があります。

まとめ

  • 昇進:会社において役職が上がる
  • 昇任:主に公務員において役職などが上がる
  • 昇格:組織内における役割等級などが上がる
  • 昇級:主に公務員の俸給表上の級が上がる、役職が上がる
  • 昇給:給料が上がる

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【昇進・昇任・昇格・昇級・昇給の意味と違いの記事は終わりです】

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