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異動の意味と移動と異動の違い・人事異動とは

記事作成日:2017年9月28日

「異動」という言葉を初めて見聞きした時は戸惑いを覚える人が多いかもしれません。異動という言葉の意味が分からない、意味不明だと思うこともあるかもしれません。「異動」という言葉を最もよく見聞きすると思われる機会が会社の「人事異動」です。「人事移動」とは言わず「人事異動」が正しいです。また、「住民票の異動」という言葉も良く用いられます。住民票を移すと言いますが、移動とは言わず異動と言います。

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異動とは・異動の意味

異動の意味とは文字通り解釈すると「異なる」と「動く」ですが、地位・立場や所属部署などが概念的に動くことを異動といいます。人事異動では、人事が動くことになるため、「人事移動」ではなく「人事異動」といいます。

なお、異なった場所にある部署に人事異動となった場合、勤務先となる場所が変わるため、物理的に勤務地が変わることになりますが、移動ではなく、異動と言います。

異動と移動の違い

移動と異動の違いについてです。異動とは地位・立場・内容などが概念的に動くこと、移動とは物の位置が物理的に動くことです。異動は地位や立場の変化、移動は物の物理的な位置が変化することになります。場所が変わるのであれば移動、地位や立場が変わるのであれば異動です。

住民票の場合は、住民票の記載内容が変わることに着目し異動と言います。保険の契約内容でも異動という言葉が使われます。実際に動くのではなく、内容が変わるという場合は異動です。

  • 異動:地位・立場・内容が変わること・動くこと
  • 移動:物理的な位置が変わること・動くこと

人事異動とは

人事異動とは組織における人事上の異動、地位や立場の変更のことです。人事異動の人事とは、組織における人に関すること、具体的には地位・所属・職務・能力・待遇などに関することです。

通常、人事異動というと、所属部署の変更(配置転換・転勤・出向・転籍)や地位の変更(昇進・昇格・昇給・昇任・降格・降任など)という意味で用いられます。また、採用や退職も人事異動に含まれます。

なお、人事に関するあらゆる変更という意味で用いても間違いではありません。所属部署や地位の変更でない人事上の変更でも人事異動となります。

人事異動の目的

組織における人事異動は、事業内容の変化への対応(新規事業の立ち上げや事業の廃止)、部署間の人材配置の調整(人数・年齢・経験年数などの調整)、癒着の防止、労働者への配慮(辛い業務は定期的に担当者を変更する)、人材育成(様々な業務を経験してもらう)、待遇の改善(地位・役職の向上)などを目的として行われます。

また、職場の人間関係や職場環境、職務内容などに不満を抱く労働者の不満を緩和するために人事異動が行われる場合や、部署における人間関係の対立や問題が発生した場合に人事異動が行われる場合があります。懲罰的な意味合いで人事異動を行う場合もあります。

人事異動は組織・会社側の都合で行われるものですが、働いている人・労働者にとっても、違った部署で働く経験ができる、人間関係が一度リセットされて心機一転するなどといったメリットがある場合があります。ただし、望まない部署に配属されてしまい、仕事に対する意欲(モチベーション)を失ってしまえばデメリットとなることもあります。

まとめ

  • 異動とは、組織などにおける地位や立場が概念的に変わること・動くことを意味します。一方で移動は物の物理的な位置が変わること・動くことを意味します。
  • 人事異動は、組織などにおける人事上の地位や立場が変わることで、通常は所属部署や地位が変わる場合に用いられます。

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【異動の意味と移動と異動の違い・人事異動とはの記事は終わりです】

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