40代の資産運用・投資
記事作成日:2017年5月18日
最終更新日:2022年6月23日
40代の資産運用・投資のメリットや特徴、注意点、資産形成などについてです。40代は収入が増え、お金も貯まっている年代です。資産運用・投資に回すお金がたくさんできる時期なので、資産運用・投資をしないことが機会損失となる可能性があります。
40代の資産運用・投資では20代や30代と比べるとリスクをとり過ぎないようにした方が良いですが、50代や60代と比べるとある程度リスクをとれます。ミドルリスク・ミドルリターンを意識した資産運用・投資になります。
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40代の資産運用・投資のメリット
40代の資産運用・投資のメリットについてです。
40代は収入も増え手元資金も増えているので資産運用に回すお金がある
40代になると働くことによる収入もかなり増えていて、それまでの貯金などによって手元の資金も増えているはずなので、資産運用・投資に多くのお金を回しやすくなります。
資産運用・投資では元手がたくさんあるほど収益の額が増えるため、同じ運用利回りであれば元手となる資金がたくさんあった方が有利です。40代は20代や30代よりも多くのお金で資産運用・投資ができる時期なのです。
40代は老後まで長い期間を確保できるギリギリの時期
40代は60代の定年・引退の時まである程度長い期間を確保できるギリギリの時期です。40代から60代まではおよそ20年ありますが、20年あれば長期的な視点に立って資産運用・投資をすることができますし、複利効果もある程度期待できる期間です。
もし40代になっても資産運用・投資を行っていないのであれば、時間を味方につけることができる最後の時期ですので、ぜひ資産運用・投資を始めてみましょう。
40代は投資用の資金が増えるため分散投資がしやすい
40代の資産運用・投資では元手となる資金が増えるため、分散投資がしやすくなるという特徴があります。20代や30代の頃は資産運用・投資を行ってもなかなかまとまったお金が準備できないため、自ら分散投資をするのが難しく、分散投資をする場合には投資信託を活用するしか方法がない場合があります。
しかし、40代にもなるとある程度の金額を資産運用に投じることができるため、投資信託を利用しなくても、自分で分散投資を行うことができます。投資信託に投資する場合でも投資する投資信託を分散させることができます。
40代の資産運用・投資ではややリスクを抑えた運用を
40代の資産運用・投資は20代や30代の資産運用・投資とは違って、ややリスクを抑えた運用をする時期になります。40代は60代で引退すると仮定すると働ける期間は20年前後で、50代後半からは収入が減少する可能性もあり、資産運用・投資で大失敗をして資産を失ってしまうと、取り返すのが難しい場合があります。
そのため、ハイリスク・ハイリターンの資産運用・投資ではなく、ミドルリスク・ミドルリターンの資産運用・投資を心掛けるようにする必要があります。株式や不動産投資信託(REIT)などに投資しても問題はないのですが、投資する割合や投資する金額をコントロールして、リスクをとり過ぎないようにすることが重要です。
40代での資産運用・投資の特徴や注意点
40代での資産運用・投資の特徴や注意点についてです。
資産運用・投資をしないことは機会損失になる
40代になるとある程度まとまったお金が余裕資金として確保できる人が多くなります。余っているお金を何もしないで銀行に預けていても、預金金利はほとんど使ないので、定期預金であっても利息は限られています。一方で余裕資金を資産運用・投資に回すことによって手持ちのお金からお金を生み出すことができるようになります。
もし、資産運用・投資に回せるお金があるのであれば、何もしないままでいると、お金を増やせたかもしれないチャンスを自ら捨ててしまうことになるのです。つまり、機会損失です。40代では運用できる資金が増えるため何もしないままでいると、チャンスを逃している可能性があるのです。
生活資金と余裕資金(余剰資金)を分けて資産運用・投資をする
40代の資産運用・投資に限りませんが、40代では支出も増える時期ですので、生活のために必要なお金、使い道が決まっているお金は分けておいて、余裕がある資金で資産運用・投資を行うことが重要です。
使いみちが決まっているお金でも、必要になるのがしばらく先という場合には、資産運用・投資に回すこともできますが、リスクが低い資産で安全な運用を心掛けること、投資金額を調整してリスクをとり過ぎないようにすることが大切です。
必要なお金を資産運用・投資で失わないようにすることが大切です。投資は思い通りに行く場合ばかりではなく、損失を出してしまうこともあるのです。
40代は資産運用・投資は家計の支出増加に注意する
40代は収入も多くなる時期ですが、支出も増加しやすい時期のため注意が必要です。収入が増えると、自然と生活水準が上がっていくことがあり、生活水準が上がると支出が増えてしまいます。また、住宅購入のための支出や子供の入園・入学・大学進学などで教育費の支出などの負担も重くなる時期でもあります。
家計に必要なお金を確保しつつ、出来るだけ多くのお金を資産運用・投資に使うことができるように、家計の管理を行い、節約をして無駄な支出をしないよう気を付けることが大切です。
40代は老後生活の資金確保を意識した資産運用・投資を
40代になると60代の定年・引退の時期が近づいていきます。そのため、老後の生活に必要な資金を準備するということが重要になってくる時期です。20代や30代ではなかなか老後資金を準備するということに実感が湧かないかもしれませんが、40代では老後生活への準備を意識する時期になります。
老後資金はどれくらい必要になるのか、老後の暮らし方はどのようにするのか、自分の両親の介護や相続はどうなるのか、自分は子供に資産を残すのかどうか、などを意識しながら、資産運用・投資を行うことが大切です。
40代の資産運用・投資の考え方・投資資産
40代の資産運用は20代や30代と比べるとリスクを落として攻め過ぎないようにしなければいけない一方で、50代や60代と比べると守りに入り過ぎる必要もないというようなちょうど中間的な時期になります。
つまり、ハイリターン・ハイリスクでもなく、ローリターン・ローリスクでもないミドルリスク・ミドルリターンの資産運用・投資を目指していくことになります。
ミドルリスク・ミドルリターンは資産クラス単独では先進国債券、新興国債券、先進国通貨などが想定されますが、株式と債券を上手く組み合わせてリスクの調整をしたり、株式だけに投資するけれども投資する金額を調整してリスクを抑えたりすることなども考えられます。
40代の資産運用・投資では、20代・30代よりは安全性を意識することが重要になります。ただし、まだ完全に守りに入る時期ではなく、ある程度収益性も意識しながら投資対象を選ぶことになります。
まとめ
- 40代の資産運用・投資では、元手となる資金もある程度確保できるようになり、資産運用・投資をしないことは機会損失になることがあります。
- 40代の資産運用・投資は、ある程度安全性も意識しつつ、収益性も考えて、投資対象を選定することになります。