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投資対象がハイリスクならハイリターンとなる理由

記事作成日:2016年3月31日

一般的に金融市場ではリスクが高いほどリターンが高いという傾向がみられます(ハイリスク・ハイリターンの原則)。同様にリスクが低いほどリターンが低いという傾向があります(ローリスク・ローリターン)。中間的なリスクには中間的なリターンということも言えます(ミドルリスク・ミドルリターン)。ただし、絶対的なものではありません。

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なぜハイリスク・ハイリターンになるのか

ハイリスク・ハイリターンの原則がみられる理由は、投資家は価格変動(リスク)が大きいことを嫌がるため、大きなリターンが得られなければリスクが大きいものへの投資を避ける傾向があります。そのため、リスクが大きいものはリターンが高くなるような価格形成が行われるということになります。

しかし、あくまで傾向であって、絶対成り立つという訳でもありません。リスクが高いだけでリターンが低いものもあります。

リスク回避的な投資市場で成り立つ

ハイリスク・ハイリターンの傾向はリスク回避的な投資家がいる場合にみられると考えられます。

リスクがない投資とリスクがある投資

一般的に投資家は価格変動(リスク)を嫌がります。100円の投資をして、一定期間後に絶対に(100%の確率で)110円になる投資案件Aと、50%の確率で90円に、50%の確率で130円になる投資案件Bがあります。投資案件Aは価格変動リスクがなく、Bには価格変動リスクがあります。この時、投資案件AかBをどちらか選ぶとしたらどちらを選ぶでしょうか?

リターンの期待値は、投資案件A・Bともに110円です。投資案件Bは50%×90+50%×130=110円で期待値は110円です。Aなら確実な値上がりが期待できますが、Bは場合によっては損をしてしまいます。

リスク回避的な投資行動

この時に投資案件Aを選ぶ人はリスク回避的な投資行動を取るということになり、Bを選ぶ人はリスク選好的な投資行動を取ることになります。

投資案件Aを選ぶリスク回避的な投資家にとっては、期待値が同じ110円の投資案件A・Bのどちらかに100円で投資できる場合、Aが好まれることになります。

リスクがあっても高いリターンなら投資する

では、投資案件Aの条件(100円の投資で110円)は変わらず、投資案件Bの投資結果(50%の確率で90円に、50%の確率で130円)も変わらず、投資案件Bだけ100円よりも安い金額で投資できるとなったらどうでしょうか?

例えば投資案件Bが100円ではなく90円で投資できるとなったら、条件が変わらない投資案件Aではなく、条件が変わった投資案件Bを選ぶのではないでしょうか?

この場合、投資案件Bは90円の投資でリターンの期待値が110円なので、リターンの期待値が最初の10円(110円-100円)から20円(110円-90円)に上がっています。

ハイリスクならハイリターンを要求する

つまり、リスク回避的な投資家は、リターンの期待値が同じ場合、価格変動リスクがない投資案件とある投資案件では価格変動リスクがない投資案件を選びます。ただし、価格変動リスクがあってもリターンの期待値が上がると投資する可能性があります。

リスク回避的な投資家は、価格変動リスクがある場合、高いリターンがないと投資しないということになります。すなわち、ハイリスクならハイリターンの投資案件を求めるようになるわけです。そうなると、ハイリスクな金融商品はハイリターンとなるような価格形成が行われるようになります。

リスクについて投資家が認識していることが必要

ハイリスク・ハイリターンの原則が成り立つためには、リスク回避的な投資家が中心の市場である必要がありますが、加えてリスクの大きさあるいは小ささが幅広く知られている必要があります。

リスクの大きい、小さいが投資家に認識されていないと、リスクの大小に応じたリスク回避的な投資行動が取られなくなるため、リスクが高い金融商品がリスクが小さいと認識されて高いリターンが得られないというようなことが起きえます。

十分な流動性が必要

ハイリスク・ハイリターンの原則が成り立つためには、その金融商品の売買に多くの投資家が参加し、活発な取引があることが重要であると考えられます。

投資家が極端に少なかったり、取引量が少ないと、リスクに見合った価格形成が行われず、価格形成が歪む可能性が高まるため、リスクとリターンの関係よりも流動性が少ないことが価格形成に大きく影響するようになるためです。

まとめ

  • 金融市場では投資対象のリスクが高いほどリターンが高くなる傾向(ハイリスク・ハイリターンの原則)があり、リスクが低いほどリターンが低くなる傾向があります。
  • リスク回避的な投資家の間で、リスクの大小が認識されていて、投資対象に十分な流動性があるほど、ハイリスク・ハイリターンの原則が見られやすいと考えられます。つまり、リスクに応じたリターンになりやすいと考えられます。

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