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投資と投機の違い

記事作成日:2019年2月13日
最終更新日:2022年5月28日

投資と投機の違い

投資とは、自分のお金を事業や金融商品などの各種資産に投じることで、お金を投じた先から配当金や利息などの形で支払いを受ける、お金を投じた先の経済的な価値の高まりによって値上がり益を得るなどの経済的な利益を得ようとする行為のことを意味します。

一方、投機とは、投機の対象となる資産の本質的な経済価値の変動ではなく、市場の価格変動を利用して短期間で利益を得るために株式などの資産を購入あるいは売却することを意味します。

投資は投資対象の本質的な価値が高まっていくことによって利益を得ることを目指すもので、投機は投機対象の市場での価格変動を利用して利益を得ることを目指すものです。

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投資と投機の違い

投資は、投資対象の本質的な価値が高まることによって利益を得る行為です。株式であれば業績の拡大を背景に配当金を得たり、株価の上昇を享受したりします。債券であれば事業が堅調であることを背景に利息の支払いを受けます。

一方投機は、投機対象の本質的な価値とは無関係に、市場での売買タイミングによる価格差を利用して利益を得ることを狙います。

そのため、投資と投機には次のような違いが生じます。

投資と投機の違い
違い投資投機
利益の源泉本質的な経済価値の増加市場の価格変動
運次第の側面がある
取引対象金融資産、実物資産、事業金融資産、不動産
取引期間中長期短期
取引頻度少ない多い
リスク様々高め
分析方法ファンダメンタル分析
テクニカル分析
テクニカル分析
利益の総和プラスゼロに近い

(備考)上記表は主な場合を示したもので必ずしもそうならない場合があります。

投資と投機の利益の源泉の違い

投資は、投資対象の本質的な経済価値の高まりによって利益を得ようとします。一方、投機は市場の価格変動を利用して、投機対象の本質的な経済価値とは無関係に利益を得ようとします。

株式を例に挙げると、投資は投資対象企業の業績が良くなることによって、株価が値上がりしたり、配当金が支払われたりして利益を得ることができます。投機は投機対象企業の業績がどうなろうと、市場での価格変動によって安く買って高く売ることができれば利益を得ることができます。

投資と投機の対象の違い

投資は、株式や債券などの金融資産だけでなく、不動産などの実物資産、事業なども対象となります。一方、投機は市場の価格変動がある株式などの金融資産が中心となり、不動産も投機の対象となることがありますが、事業そのものは投機の対象となりづらいです。

投機は短期間での値上がり益を狙うため、債券を満期保有目的で購入することは基本的にありません。債券を購入する場合でも、金利変化による価格変動が期待できなければ投機の対象となりません。

投機は市場での価格変動があることによって利益の機会が得られるため、値動きがある資産を対象とします。投資は市場での値動きに関わらず、投資対象となります。

投資と投機の期間の違い

投資は、投資対象の本質的な経済価値の高まりによって利益を得ることが目的となります。本質的な経済価値が高まるまでは通常ある程度時間がかかるため、投資は中長期の期間行われます。一方、投機は通常短期間で行われます。

本質的な経済価値は短期間では大きく変わらず、短期間で値上がり益を得るためには本質的な経済価値の変化によらない市場の価格変動を利用することになります。一方、中長期の期間では本質的な経済価値の変化が市場価格に影響するため、投資によって利益が得られることになります。

投資と投機の頻度の違い

投資は、投資対象の本質的な経済価値の値上がりを待つことになるため売買頻度は多くならない傾向があります。投機は、市場の短期間の価格変動を利用するため、短期間での売買を繰り返すことが多く、売買頻度が多くなる傾向があります。

投機は、価格変動が僅かで利幅が少なくても、短期間での売買を頻繁に繰り返すことで、大きく利益を積み上げることができます。

投資と投機のリスクの違い

投資は、リスクが低い場合もあれば高い場合もあります。投機は、通常リスクが高くなります。投資でもレバレッジをかけることがありますが、投機では投資よりもレバレッジをかけられることが多い傾向があります。

投機は市場の価格変動を利用して値上がり益(空売りの場合は値下がり益)を狙うため、価格変動が小さい資産は投機対象となりづらくなり、必然的に価格変動が大きい資産、すなわちリスクが高い資産を対象としやすくなります。

投資は、市場での偶然の価格変動によらず、投資対象の本質的な経済価値の増加を待つことになるため、価格変動が小さい、つまりリスクが小さい資産でも対象となるのです。

投資と投機の分析方法の違い

投資は、投資対象の本質的な経済価値を見極めることになるため、ファンダメンタル(経済の基礎的な条件、基礎的な要因)を分析することになります。また、市場での割安・割高を判断するためにテクニカル分析をすることがあります。投機は本質的な経済価値を考慮しなくてもよいため、ファンダメンタル分析は行われず、市場での価格変動を分析するためテクニカル要因に注目します。

投機は、テクニカル分析すら行わず、相場の流れを見ながら、経験と勘で行われる場合もあります。投機は売買の判断の証拠や根拠が薄い場合があります。投機は偶然の要素、運次第の要素が大きくなる場合があるのです。

投資と投機の参加者の利益の総和の違い

投資は、投資対象の本質的な経済価値の増加を待つため、投資参加者全員が利益を得られる可能性があり、参加者全員の利益を足し合わせると総和はプラスとなることが多いです(値上がりの場合)。すなわち、プラスサムゲームとなることが多いです。

一方、投機は、投機対象の本質的な経済価値の増加とは無関係に市場の価格変動を利用して値幅を抜く取引のため、参加者の間で利益を奪い合う形となることも多く、参加者の利益を足し合わせると総和はゼロか限りなくゼロに近くなることがあります。すなわち、ゼロサムゲームに近くなります。

投資と投機は区別できない場合もある

投資と投機は、短期的な売買かどうか、売買タイミングを重視し価格変動による値上がりを期待しているか、リスクが高い取引か、レバレッジを掛けているか、頻繁に売買を繰り返しているかなどによって区別することができます。しかし、投資なのか投機なのか区別しづらい場合もあります。

投資と投機の共通点

投資と投機は共に、資金を何かに投じて後に資金を回収するということ、お金を増やすことを目的としていることが共通しています。労働によって収入を得ようとする行為ではなく、お金を活用してお金を増やそうとする行為なのです。

まとめ

  • 投資と投機の違いは、対象の本質的な経済価値の増加によって利益を得ようとしているか、短期間に市場の価格変動によって利益を得ようとしているかによります。
  • 投資と投機は、資金を何かに投じて増やそうとする行為であるということが共通点です。

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【投資と投機の違いの記事は終わりです】

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