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ローリスクの投資対象や投資方法

記事作成日:2018年6月5日
最終更新日:2022年5月12日

ローリスクの投資対象や投資方法

ローリスク投資となる投資対象(金融商品)や投資方法などについてです。ローリスク投資とは、基本的には投資を行った場合の価格変動リスクが小さいことを意味しますが、預金や債券への投資は一般的にローリスクであるということができます。また、投資対象や投資タイミングを分散させることによる分散投資も投資のリスクを引き下げるのに役立ちます。また自分の資産のうちで投資に回す金額を抑えることでもリスクを抑制できます。

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投資対象がローリスクの投資

投資対象となる金融商品などの中には価格変動が少なく、ローリスクな投資対象があります。具体的には、預金や債券がローリスクな投資対象となります。

預金はローリスク投資

ローリスクの定番の金融商品といえば、金融機関の預金・貯金が挙げられます。金融機関への預金はその金融機関が破綻してしまうと預金が保全されない場合がありますが、一般的にはローリスクな投資であると考えられます。

近年は日本銀行の金融緩和が続いていることから、預金金利はほぼゼロで、長期の定期預金でもほとんど利子が付きません。そのためあまり魅力を感じられないかもしれませんが、金融機関によっては少しだけ他の金融機関よりも預金金利が高めに設定されていて、少しだけ利子が多い場合があります。

また、日本銀行の利上げなどによって金利水準が上昇した場合は再び魅力的なローリスク投資となる可能性もあります。

債券はローリスク投資

為替変動リスクがない国内の債券への投資はローリスク投資です。ただし、格付けが低く破綻の恐れが一定程度ある社債への投資はローリスク投資ではない場合があります。国債や返済不能となる可能性が低い財務体質が良好な企業の社債は、満期まで保有すれば購入時点で利回りが確定するためローリスクな投資であるといえます。

個人投資家が購入する場合には、個人向け国債、個人向けに発行される社債、投資信託による国内債券投資が考えられます。ただし、投資信託の場合は運用管理費用(信託報酬)などの手数料負担に注意が必要です。

外貨預金はローリスク投資ではない

金融機関への預金・貯金という仕組み自体は金融機関が破綻しない限り元本割れが基本的にないためローリスクな投資といえるのですが、外貨建てで行う預金はローリスク投資ではなくなります。外貨建て預金は「外貨投資+預金投資」となり外貨投資部分がミドルリスク・ミドルリターンとなってしまうためです。

外国債券投資はローリスク投資ではない

外国通貨建て債券投資は「外貨投資+債券投資」となるため、外貨投資の部分がミドルリスク・ミドルリターンとなるためローリスク投資ではありません。債券投資はローリスクなのですが、外貨投資部分はローリスクではないのです。

金の積立投資はローリスク投資ではない

なお、金の積立投資がローリスクとされることがありますが、時間分散投資をすることは購入価格を均すという意味で一種のリスクを下げる手法になりますが、金価格の変動は極めて大きく、一般的には金はハイリスク・ハイリターンの投資であるとみなせるため、純金の積立投資はローリスクだとは言い難いです。プラチナ投資など価格変動が大きいものも同様です。

投資方法がローリスクの投資

投資方法を工夫することで投資のリスクを減らすことができる場合があります。具体的には、分散投資を挙げることができますが、投資対象を分散する方法(資産分散、地域分散、通貨分散、銘柄分散、業種分散、規模分散など)や投資する時を分散する方法(時間分散)によって価格変動リスクをある程度抑えることができます。

ただし、相対的にローリスクとなるだけなので、投資対象がそもそもリスクが高い場合にはリスクは高いままであることに注意が必要です。例えば、株式投資で銘柄分散をすれば、ある程度リスクを抑えられますが、株式投資自体のリスクが高いため、銘柄分散をしてもローリスク投資にはならず、基本的にハイリスク投資のままなのです。

投資金額がローリスクの投資

自分の資産全体から見て、投資する金額をコントロールして増減させることによっても投資のリスクを抑えて、ローリスクな投資とすることができます。

例えば、1,000万円の資産があっても、10万円しか投資に回さなければ投資のリスクにさらされる部分は10÷1,000=1%となります。資産全体の1%だけが投資リスクにさらされるため、リスクは抑えられていると考えてよいでしょう。

ローリスクな投資を行いたいのであれば、投資に回すことができる金額のうち、実際に投資する金額を抑えてローリスクな投資を行うことができます。この方法が最も単純で分かりやすいローリスクの投資となります。

ローリスク投資は運用金額が少ないと儲けがほとんどない

ローリスク投資では、リスクを取らないためリターン(収益率)があまり高くなりません。そのため、元手の投資資金が少ないと、収益がほとんど出ないということになりかねません。「収益=運用金額×運用利回り」ということになるため、ローリスク投資ではどうしても運用利回りが低くなってしまい、運用金額が少ないとほとんど儲けが出てこないのです。

まとめ

  • ローリスクな投資対象としては、預金や国債などが挙げられます。純金・プラチナなどの積立投資や外貨預金はローリスクな投資ではありません。
  • 投資対象をローリスクなものとする以外にもリスクを下げる方法があり、分散投資を行うことや、投資金額を少なくすることもリスクの抑制には有効です。

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【ローリスクの投資対象や投資方法の記事は終わりです】

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